2022年08月20日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《11》【解説】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《11》【解説】

今回は風俗喜劇

今回の英文も前半【1】だけでは
何の話かわかりにくいですよね60.gif

しかし後半【2】を読むことで
【1】の意味が分かってきます。

ほとんどの英文は全体的に
一つの論理が通っているので
全体を正しく読めれば
内容は理解できていきます337.gif

【質問】の解答

(1) 【1】A itは 文法的に何のitでしょう? (日本語で)

  答え:状況のit

(2) 【2】D resigned glance の意味は何でしょう?(日本語で)

  答え:あきらめたような眼差し

  このことから、Budge(バッジ)の話はどのように感じるものと
  推測できますか?(日本語で)

  答え:とても退屈なもの

(3) この英文の場面(A)は何でしょう? 
  また 登場人物 (B) は誰でしょう?(日本語で)

  答え:(A)パーティー

       (B) 彼女
        彼女の夫    Budge(バッジ)
        主人(ホスト役)Carroll(キャロル)
        Louis(ルイス)
        Susan(スーザン)

(4) F は 文法的に何話法でしょうか?(日本語で)

  答え:中間(描出)話法

(5) F the point at the end の意味は何でしょう?(日本語で)

  答え:おち

(6) F he hadn't been amused の後には何が省略されているでしょう?
  (英語で)

  答え:by Carroll

【解説】

【英文の種類】エッセイ(随筆)

書き手の随想(思ったこと・感じたこと・考えたこと)を思うがままに
書き記した文章

【小説・物語文(ストーリー)読解の鉄則】
 
 1 人物チェック! who(だれ) 
 2 場面チェック! when(いつ), where(どこ) 
 3 展開チェック! what(何)  
             Why?(なぜ) How?(どのように)  
 
 小説・物語(ストーリー)は人物を中心に場面&話が展開する! 

      特に主人公の心理表現に注意する!
 
 3つの順序を考慮して読むこと!

  1 Time    (時間) 始めから終りまでの出来事を列挙する
  2 Place   (場所) 目的地への説明など
  3 Sequence (論理) 順序や配列を示す一連の表現
 

 (注) これは、論説文、評論文、エッセイ(随筆)でも大切な考え方です!

(注)日本語訳は英語の語順に従って
   カタマリで原則的に左から右に訳して、
   同形反復は並列して解説しています


【 】は段落、○は英文の数です

[ヒント] 【1】A・Bのoneはjoke(冗談)です

【1】

@“Please God,”     【直接話法】
 「お願いだから 神様」

 she whispered to herself.
 彼女 ささやいた 〜へ 自分自身
 =who (=心の中でささやいた)

【読解鉄則】 話法 (narration)
 直接話法:直接表現が2つある場合は、“ ,” S said. “ .”  
                       → 
 (注)句読点に注意
  2文の間に、SVが挿入されます!


A“Don't let it be the one
      →   S´  → P´  
させないでください 状況のit もの  『どんな?』
           (=joke)

 このitは「状況のit」
 特に指すものはありません

【読解鉄則】 SV(=使役動詞)O
 第5文型 SVOは、O(目的語)とC(補語)に必ず
 S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係がある!
 S let O V(原形不定詞)…「SはOにさせる」
   → S´→ P´


     the Englishman
     イングランド人 
      and

about  the Scotsman   in the railway carriage,
〜について スコットランド人 〜の中でか  客車
      and      
     the American
     アメリカ人

【読解鉄則】 A and B  同形反復(=共通構文)
 等位接続詞(and, but, orなど)を見つけたら、
 何と何(語と語、語句と語句、節と節、文と文)をつないでいるか?
 (注)比較対象は『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!
 (参考)同形反復は並列して解説しています


【読解鉄則】 非人称のit (Impersonal‘it’)・状況のit(Situation‘it’)
 @【時間】
  用例 What time is it? ―It is three.(何時ですか?3時です)
 A【天候】
  用例 It looks like rain. (雨になりそうだ)
 B【距離】
  用例 It is three miles from here.(ここから3マイルです)
 C【明暗】
  用例 It gets dark early at this time of the year.
     (1年の今頃は暗くなるのが早い)
 D【温度】
  用例 It was very cold and windy that morning.
     (その朝はたいへん寒くて風が強かった)
 E【事情】
  用例 There was nothing for it but to wait for her.
     (彼女を待つよりほかにしかたがなかった)
 F【構文】seem, appear, look, happenなどの動詞の主語として使われる
  用例 It seems that he is sleepy.(=He seems to be sleepy.)
     (彼は眠そうだ)
 状況のit(Situation‘it’)
 G【状況】話し手と聞き手にはわかっているその場の漠然とした状況を指す

  用例 Who is it? ―It’s me. (どなたですか? 私です)
  この英文は、Gです!

 
           the old lady
            老婆
 the one about    and    ,
           the parrot
  もの 〜について  オウム
 (=joke)

  nor
 ましてや〜ない

 the one about the couple
   もの 〜について カップル
  (=joke)

   arriving at the seaside hotel on their honeymoon night!
   到着した  海辺のホテル  ハネムーンの夜!
   ※ 形容詞句 前の名詞(the couple)を修飾(=説明)!

B I'll settle for any of the others,
 私 〜します よいとします いかなるもの その他のもの
  (=そのほかのものならなんでもよしとします)

 settle [動] レベル:2 英検:準2級以上の単語
      学校レベル:高校1年以上の水準
      TOEICR L&Rスコア:350点以上の単語
      大学入試:センター試験対策レベル
  【自動詞+前置詞 (for) 〜】
  〔不満足なものに〕同意する,〔…で〕よいとする,手を打つ 〔for〕.
  用例
  I want $20,000 for my car and I won't settle for less.
  車は 2 万ドルで売りたいと思っている, それ以下ならご免だ.
  Why should such a well‐educated man settle for being a butler?
  あんな学のある人がどうして召し使い頭などに甘んじているのだろう.

 but
 しかし

please, please merciful God,
どうか どうかお願いです  慈悲深き神様 

(Do) not (let it be) one of those three―
省略      省略
〜ない        ひとつ それら3つ
(=この3つだけはやめてください)
          

【読解鉄則】 省略
 省略は、一度出てきた語(句)の反復を避けるために起こる!
 省略が起こっている英文は、必ず省略語(句)を補って理解すること!


【読解鉄則】 A(ダッシュ)― 
 A(核心的内容)― B(具体的な内容) 
 (注)意外性や期待感を持たせた情報を追加する場合

 

I can't bear it.”
     →
私 〜できない 耐える それ」
(=我慢ができないのです) (=one of those three)

 【1】を読み終えた段階で、この英文の状況はほとんどわからないですね。

 このような最初が漠然とした英文は、読み進めるうちに
 次第に状況がわかってくるものです。
 手がかりを探し全体の内容理解につなげていきましょう。


【2】
@ Her husband Budge,
  彼女の夫   バッジ
          =who

 sitting opposite to her at the table,
 挿入
 座っている 〜の向かい側に 彼女 〜で テーブル
           =where

【読解鉄則】 , 挿入 ,  (コンマによる挿入)
 用法は、接続副詞挿入句・節を入れる!


 cleared his throat.
   →
 たんを取り除いた のど
(=咳払いをした)

A Her whole body became rigid at the sound.
 彼女の全体のからだ なった 硬直した 〜に その音
  (=彼女の全身はこわばった)

  彼女の夫 Budge の咳払いの音 ⇒ 妻の全身がこわばる

  咳払いは何かの合図なのでしょうね

B With a great effort
 M(文頭副詞)
 やっとの思いで

   took a cigarette
   V1
    →
   取る  タバコ
she  and        .
   lit it
   V2
    →
 彼女 火をつけた それ 
(=a cigarette)

 彼女は精神的も肉体的にも緊張しているようです

C Some of the general conversation died away
   いくつか 一般的な会話      次第に静まって

 into polite attentiveness.
 〜へ 礼儀正しい注意深さ
       ?

 the general conversation ⇒ polite attentiveness
  (一般的な会話)        (礼儀正しい注意深さ)

 一般的な会話がどのように変わっていったのでしょう?

 polite は相手の気持ちを思いやり,
 礼儀をわきまえている気持ちを表わすので、
 消極的に「失礼にならないような」の意にもなります


 コンテキスト(=前後関係)より
 「とりとめのない会話」から
 「相手の話に耳を傾ける配慮」に変わったのですね


  attentiveness [名] レベル:15
  (1) 油断しないこと、注意を払うこと、注意力
  (2) 〔相手に〕気を遣う[配る]こと
  用例 We appreciate your attentiveness
     to our requirements and quick responses.
     私たちの要求に対する配慮と素早い対応を感謝致します。

D She was aware, wretchedly aware,
      =       挿入
 彼女  気づいて 哀れなさまで 気づいて  『何に?』

 of the quick, resigned glance
 〜に 素早い あきらめたような眼差し

  that Louis exchanged ● with Susan.
     ルイス 交わした 〜と スーザン
     =who           =who
             (注)● 名詞の欠落!

【読解鉄則】 関係詞(=関係代名詞 or 関係副詞) 
 前の名詞(=先行詞)を 説明する節(=形容詞節)の先頭にくる語
 (注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!


バッジが咳払いをしただけで、妻の彼女は全身をこわばらせ、
ルイスとスーザンの二人は素早くあきらめたような眼差しを
交わしたというのは、バッジの冗談はよほど退屈なのでしょう(笑い)

E She looked at her host Carroll,
                 同格
 彼女 目を向けた 〜に (客をもてなす)主人 キャロル
   (=見た)      =who

 leaning forward politely,
 体を乗り出し 前方に 礼儀正しく

 his good-looking face (being) blank.
                省略
    ハンサムな顔        ぽかんとした

【読解鉄則】 being (or having been)の省略
 分詞構文  M(副詞)付帯状況
 being (or having been) は、よく省略される!


 この英文の状況は、

 場面:パーティー 

 登場人物: 主人(ホスト役)Carroll(キャロル)
        彼女
        彼女の夫 Budge(バッジ)
        Louis(ルイス)
        Susan(スーザン)の5名

 ということがわかりました

F Carroll was kind;   【中間(描出)話法】 
 キャロル  = 親切な

  

【読解鉄則】 A;(セミコロン) 
 ;(セミコロン) ,(カンマ)よりも大きな分離を示す
 独立した2つの節を結び付け、関連性を強調する
 A;(セミコロン)
B「具体的説明」
 (注) の内容は密接な関係がある!

   

Carroll understood;
 キャロル わかっていた

his manners were dictated by his heart―
  彼の態度  = 指令されて 〜によって 彼の心

   

【読解鉄則】 A(ダッシュ)― 
 A(核心的内容)― B(具体的な内容) 
 (注)意外性や期待感を持たせた情報を追加する場合

 

he wouldn't hurt Budge's feelings for the world;
        →
彼 〜ないだろう 傷つける バッジの気持ち 絶対に
(=Carroll)

 

【読解鉄則】 A;(セミコロン) 
 ;(セミコロン) ,(カンマ)よりも大きな分離を示す
 独立した2つの節を結び付け、関連性を強調する
 A;(セミコロン)
B「具体的説明」
 (注) の内容は密接な関係がある!

  

       listen appreciatively
       耳を傾ける 感謝して
he would  and            ,
       laugh at the right moments
彼 〜だろう 笑う 〜で 良いタイミング
(=Carroll)

 saving his loudest, most convincing laugh
 取っておく 最も大声で 最もなるほどと思わせる笑い

 for the point at the end,
 〜のために 核心  最後の
   (=冗談や落語のおち)

 and

Budge would never know,  →レポート文
             →
バッジ 〜だろう 決して〜ない 知る    『何を?』
     (=決してわからないだろう)

never remotely suspect for an instant, →レポート文
            →
 決して〜ない 全然 うすうす気づく ほんのつかの間  『何を?』
 (=ほんのつかの間でも、うすうす気づくことはない(だろう)

【読解鉄則】 レポート文 
筆者の思考、発言の内容をthat節・wh節・if節(=名詞節)などで表現する文!
(参考)「節」とは大きな文の一部として使われる「文」のこと。


     remotely [副] レベル:12 英検:1級以上の単語
     (1) 遠く(離れて).
     (2) 関係が薄く.
      用例 be remotely related 関係が薄い.
     (3) [しばしば否定文で] およそ[全然](…でない).
      用例 He isn't even remotely serious.
         彼は全くまじめではない.


that he hadn't been amused (by Budge).
               
  彼 ずっと〜ない 楽しむ (〜によって バッジ)
  (=Carroll) (=ずっと楽しんでいなかった)

 自分の話にキャロルがずっと楽しんでいなかったことに、
 夫であるバッジは決してわからないでしょうし、
 ほんのつかの間でも、うすうす気づくことはないだろう


【読解鉄則】話法 (narration)
 中間話法(描出話法):直接話法でも間接話法でもない中間的な話法

 (参考)小説や随筆に現れる作者の心理描写の手法、修辞法のひとつ!
 ☆2つのパターン
 (1)伝達動詞がある場合

    How does a fish get air? You will ask.
    (どのようにして魚は空気を手に入れるのだろう? あなたはたずねるだろう。
 (2)伝達動詞がない場合 (=描出話法)
     At midnight there was a light tap on her door.
    Who could it be?
    She began to feel uneasy, for she was sure
    there was no one else in the house.   
    (真夜中に彼女の家のドアを軽くたたく音が聞こえた。
     誰だろう?彼女は不安を感じはじめた。というのは、
     家の中には他には誰もいないことは確かだったから。
)  
  ※この英文では(1)のパターンです!

以上で、英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《11》【解説】を終わります (^.^)

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2022年08月16日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《11》

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《11》

今回は風俗喜劇

著者のNoel Coward(ノエル・カワード)は
20世紀、イリギスの俳優・作家・脚本家・演出家です

Noel Coward Collected Short Stories.jpg

【方法】

@ 英文を数回読んで、英文全体の論旨や雰囲気をつかんで
  いくつかの質問に答えましょう!

  なお、この英文を1度読んで内容が理解できる人は
  めっちゃ読解力があると思います(笑い)

A 英文が隅々まで、文法的にも内容的にも
  理解できているかを10段階で自己診断しましょう!

  〈例〉完璧に読めたら【自己診断】10/10
     半分ぐらいなら【自己診断】 5/10

B 【解説】を参考に、

 「なぜ、英文が正しく読めなくなったのか?」

 その理由をつかみましょう!


【 】は段落、○は英文の数です

[ヒント] 【1】A・Bのoneはjoke(冗談)です

【1】
@“Please God,” she whispered to herself.

A“Don't let it be the one about the Englishman and the Scotsman and the American in the railway carriage, nor the one about the old lady and the parrot, nor the one about the couple arriving at the seaside hotel on their honeymoon night!

B I'll settle for any of the others, but please, please merciful God, not one of those three―I can't bear it.”

【2】
@ Her husband Budge, sitting opposite to her at the table, cleared his throat.

A Her whole body became rigid at the sound.

B With a great effort she took a cigarette and lit it.

C Some of the general conversation died away into polite attentiveness.

D She was aware, wretchedly aware, of the quick, resigned glance that Louis exchanged with Susan.

E She looked at her host Carroll, leaning forward politely, his good-looking face blank.

F Carroll was kind; Carroll understood; his manners were dictated by his heart―he wouldn't hurt Budge's feelings for the world; he would listen appreciatively and laugh at the right moments, saving his loudest, most convincing laugh for the point at the end, and Budge would never know, never remotely suspect for an instant, that he hadn't been amused.

[出典 Noel Coward(1899-1973)短篇‘Stop Me If You've Heard It’(Star Quality, Doubleday, 1951) 冒頭より]


【質問】

(1) 【1】A itは 文法的に何のitでしょう? (日本語で)

  答え:

(2) 【2】D resigned glance の意味は何でしょう?(日本語で)

  答え:

  このことから、Budge(バッジ)の話はどのように感じるものと
  推測できますか?(日本語で)

  答え:

(3) この英文の場面(A)は何でしょう? 
  また 登場人物(B) は誰でしょう?(日本語で)

  答え:(A)

      (B)

(4) F は 文法的に何話法でしょうか?(日本語で)

  答え:

(5) F the point at the end の意味は何でしょう?(日本語で)

  答え:

(6) F he hadn't been amused の後には何が省略されているでしょう?
  (英語で)

  答え:


【自己診断】 /10

さて、どうでしたか?

次回【解説】を紹介します  (^.^)

【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《11》【解説】鉛筆.gif
8月20日(土曜日)の予定です


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2022年08月13日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《10》【解説】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《10》【解説】

今回はエッセイ

読み始めてもどんな話なのか
わかりにくい文章があります60.gif

今回のテーマはthe bet「賭け」キラキラ.gif
どんな「賭け」なのか?
その内容を正しく理解していくことが大切です337.gif

【質問】の解答

(1) 【1】より、「賭け」の内容はどのようなものだったのでしょうか?
  (日本語で)

  答え:自己中心でひとりよがりの富豪の婦人を説得して
      美しい花の根を少し分けてもらうこと。

(2) 【2】「賭け」の 仕掛け人(A)と実行グループ(B)は誰でしょう?
  また賭け金はいくら(C)でしょう?(日本語で)

  答え: (A) 相互に関係のあるひとりの友人

       (B) 私が滞在させてもらっている友人2名(夫婦)と私の3名

       (C)1シリング
 
(3) 【3】the campaign の意味は何でしょう?(日本語で)

  答え:戦闘

(4) 【4】A do【代動詞】は何を指しているでしょう? (英語で)

  答え:grow almost automatically

(5) 【5】how it would do with us? なぜ would(助動詞の過去形)が
  使われているのでしょう?(日本語で)

  答え:【仮定法】だから。

     do【代動詞】は、何の単語の言い換えでしょう? (英語で)

  答え:grow

(6) 【7】It は、具体的にはどのようなことでしょう? (日本語で)

  答え:粘土の土壌で育ててみること

【解説】

(注)日本語訳は英語の語順に従って
   カタマリで原則的に左から右に訳して、
   同形反復は並列して解説しています


【 】は段落、○は英文の数です

【1】

@ The bet was that
   駆け  = 

               self-centred
               自己中心の 
we could not induce a   and     lady of great wealth
               complacent
                      S´
私たち 〜できない 説いて〜させる ひとりよがりの婦人  富豪の
「人々一般」

 to part with a few roots of a pretty blue flower
 →P´
  手放す   少しの根   美しい青い花
 (=少し根分けしてもらう)

 which ● was running wild beneath her trees.
      どんどんはびこっている 〜の下で 樹々
  (注)● 名詞の欠落!

【読解鉄則】SVO to V [行動促進型]
 第5文型 SVO to V は、O(目的語)と to V に必ず 
 S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係がある!
 S induce O to V 「SはOを[勧誘・説いて・勧めて]させる」
    →  S´→ P´

 to V(to 不定詞)のイメージ:「(これから)〜すること」
 (参考)to は「→」(=矢印『指し示す』)


【読解鉄則】 関係詞(=関係代名詞 or 関係副詞) 
 前の名詞(=先行詞)を 説明する節(=形容詞節)の先頭にくる語
 (注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!


A If you had ever met Mrs. Meridian  【仮定法】
 M(文頭副詞)
 もし〜だったなら あなた 会ったことがある メリディアン夫人 
                =who

you would understand  →レポート文
        →
あなた 〜だろう 理解する  
「人々一般」

why no one had the pluck to ask her for it direct■.
【理由】 
なぜ 誰も〜ない もつ 勇気 求める 彼女 それ 直接に
             (=Mrs. Meridian) (=前文の内容)
             (注)■ もともと副詞があった場所!
 
 pluck [名] レベル:6 英検:準1級以上の単語
       学校レベル:大学以上の水準
       TOEICR L&Rスコア:730点以上の単語 
       大学入試:難関大対策レベル
  (1) [a pluck] (急に)引くこと.
    用例 give a pluck (at…) (…を)ぐいと引く.
  (2) [U](不可算名詞)勇気,元気.
  (3) [U](不可算名詞) (動物の)臓物

【読解鉄則】 分離動詞句 他動詞 A+前置詞+
 S ask A for  「SはA<人>にB<モノ・コト>を求める」
     【獲得・追求・期待の対象】 
 Sが力をAに及ぼしてBの方へ向かうイメージ!


【読解鉄則】 ミックス仮定法=事実に反することを述べる法!(=反実仮想)
 条件節(=if節内)は、had+Vp.p. [過去完了形](「過去」の事を述べる場合)
 帰結節(=主節)は、S 助動詞の過去形+V(動詞の原形)…(「現在」の事を述べる場合)
 (参考)この場合「過去形」は現実との「距離感」を示します!


【読解鉄則】 レポート文 
 筆者の思考、発言の内容をthat節・wh節・if節(=名詞節)などで表現する文!
 (参考)「節」とは大きな文の一部として使われる「文」のこと。


 「賭け」の内容は、自己中心でひとりよがりの富豪の婦人を説得して
  美しい花の根を少し分けてもらうこと

【2】

@ The attacking party were
     攻撃隊      =     

 the friends (that) I was staying with ●
         省略
    友人     私 滞在している                   
  and            (注)● 名詞の欠落! .

  myself
  私自身
  =who 

【読解鉄則】 関係代名詞の目的格の省略
  関係代名詞の目的格(which, whom, that)はよく省略される!
 名詞 + [(that) S(名詞) V ●…](=形容詞節)イメージする!
       省略         (注) ● 名詞の欠落!


【読解鉄則】 A and B  同形反復(=共通構文)
 等位接続詞(and, but, orなど)を見つけたら、
 何と何(語と語、語句と語句、節と節、文と文)をつないでいるか?
 (注)比較対象は『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!
 (参考)同形反復は並列して解説しています


 この文から the attacking party = the friends and myself

A              Father
              「父」
Let me call my friends   and     .
              Mother
→ S´→P´    S´     →P´
 させてください 私 呼ぶ 私の友人 「母」

【読解鉄則】 SV(=使役動詞)O
 第5文型 SVOは、O(目的語)とC(補語)に必ず
 S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係がある!
 S let O V(原形不定詞)…「SはOにさせる」
   → S´→ P´


【読解鉄則】 SVO
 第5文型 SVOは、O(目的語)とC(補語)に必ず 
 S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係がある!
 S call O [名詞]  「SはOをと呼ぶ」
   → S´→ P´


  この文から my friends = Father and Mother

B A mutual friend had made the wager with us
             →
 相互に関係のある友人 していた 賭け 〜と 私たち
   =who         (=betの言い換え)

 【読解鉄則】 S had Vp.p.(=動詞の過去分詞)  
 【過去完了形】のイメージ
 「(過去の前の動作、状態が) 過去に迫る!」
 「Sは〜してしまった・〜していた」 
 (注) Vp.p.(過去分詞)には、「過去」の意味はない!
 
  (参考) Vp.p.=『受身・完了分詞』

  この英文は、過去完了形 
  【1】@ the bet(賭け)についての補足説明です。
  a wagerでなくthe wagerとなっていることにも注意しましょう


  and                    .

 the sum at stake was a shilling
 賞金 賭けられて  = 1シリング

 この文より

 仕掛け人(A)は、
 「相互に関係のあるひとりの友人」

 実行グループ(B)は
 「私が滞在させてもらっている友人2名(夫婦)と私の3名」

 賭け金(C)は「1シリング」ということになります

 この文のように読み始めて
 最初は何の話なのかが
 分かりにくい文章もあります。

 英文が正確に読めるようになるためにも
 [状況]を把握していきましょう。


 次の【3】からは、
 手強いMrs. Meridian(メリディアン夫人)への攻撃が始まります(笑い)

【3】

@‘What a charming plant!’  【感嘆文】
  感嘆詞
 「何と〜だろう すてきな花!」

【読解鉄則】 配置転換ルール  【感嘆文】 
 話者の「感情・意図」がある


 said Father,
  →
 言った 「父」

 opening the campaign.
 始めた      戦闘

     ×「運動・キャンペーン」はダメ! 

 the campaignの意味は
 コンテキスト(=前後関係)より
 the attacking party(攻撃隊)が始めたことなので
 「戦闘」という意味です

【読解鉄則】 extra information(=追加、補足情報)
 SV…, Ving…(付帯状況の分詞構文) 
 文が終わる ⇒ Ving…「〜して、〜しながら」 
 (注) SV…(主文)の追加及び補足説明をあらわす!  
 (参考)VingのS´(意味上の主語)は、必ず主文のSと一致する!


A‘I can't remember ever seeing it before.
        →
 「私 〜できない 思い出す これまで 見たこと それ 以前
                 (=a charming plant)

 Father 「父」の戦略は、褒め殺し作戦ですね(笑い)

B Is it difficult to grow ●?’
  = それ 難しい 育てる?
  (=a charming plant)     (注)● もともと名詞があった場所!

  (参考) Is it difficult to grow it?.
        仮S      真S 

   【読解鉄則】 to V(不定詞)副詞用法「限定」 形容詞を修飾
    用例 This computer is easy to use ●.
        (このコンピューターは使いやすい)  
                    (注)● もともと名詞があった場所!
    (参考) It is easy to use this computer.
         仮S     真S 
     【この構文で使われる主な形容詞】
     difficult hard 「難しい」     easy「易しい」
     impossible    「不可能な」   dangerous 「危険な」


【4】

@‘It grows almost automatically,’
 「それ 育つ ほとんど 自動的に」
 (=a charming plant)
(=ほとんどひとりでに育つのですよ)

 said Mrs. Meridian.
  →
 言った メリディアン夫人

A‘But then
 「それにしても 
  
 ×「しかし、それから」はダメ! 

 so many of my flowers do.
 そんなに多くのもの 私の花 している
             【代動詞】(=grow almost automatically)
 (=だいたいの花はそんな風に育つのですよ)

【読解鉄則】 代動詞
 代動詞(do, does, did, done)はどのような動作・状態を指すのかを
 必ず文中の英語でチェックすること!


B I don't know   →レポート文
       →
  私 わからない 

 what there is ● about me
     M(誘導副詞)
  何   ある 〜のまわり 私
           (注)● もともと名詞があった場所!

     shrubs
     灌木(かんぼく)
 that  and    so love ●,
     plants
     草花  とても 愛する
           (注)● 名詞の欠落!

 but          .’
 しかし

 there must be something
 M(誘導副詞) 違いない ある 何か」

 (=こんなに灌木(かんぼく)や草花に愛されるのか、
   私自身ではわからないけれど、
   私には何か魅力があるのでしょうね)

【5】

@‘I wonder  →レポート文 【直接法】
    → 
 「〜かしら 

 how it would do ■ with us?’ 【仮定法】
 【状態】 
 どのように それ 〜だろう する 一緒に 私たち
                   【代動詞】
  (=a charming plant) (=growの言い換え)
 (=その草花は、私たちのところならどうなるのでしょうかしら?)
                (注)■ もともと副詞があった場所!

 (注)くれぐれも do with 〜【他動詞+前置詞〜】と違います
     [疑問代名詞 what を目的語として] (どのように)〜を処置する.

    用例 What did you do with my book? 私の本をどうしましたか.

 said Mother.
  →
 言った 「母」

 how it would do with us? 

 助動詞の過去形(would)が使われているのは【仮定法】だから。

 if節「もし私たちが育てることがあれば」は省略されていますが、
 あくまで仮定の話です
 
 もしwillを使って

 how it will do with us?

 となれば、私たちも実現する可能性があるということになり
 メリディアン夫人の顔色は一瞬で変わるでしょう(笑い)

【読解鉄則】 法 (mood)
 話し手の心的態度を示す動詞の形!(=動詞の使い方に表れた“気分”)
 つまり、話者が物事をどう見ているのか?

                   【動詞の形】
 @ 命令法  時表現がない  動詞の原形       
   Work hard!      (一生懸命に働きなさい)
   Be kind to others. (他人に親切にしなさい)
   話者の要求・命令などをあらわす。表現内容は【非事実】!
 A 直接法  時表現がある  現在(現在形)・過去(過去形)   
   You are kind to others. (あなたは他人に親切です)
   He works hard.       (彼は一生懸命に働く)
   話者は、表現内容を【事実】としてとらえている!【現実の世界】
 B 仮定法 
   If he worked hard, he would succeed.
   (もし一生懸命に働いたら、彼は成功するだろうに)
   I wish you were kind to others.
   (あなたが他人に親切であればいいのに)
   話者の仮定、願望をあらわす。表現内容は【反事実】!【空想の世界】

 さて、その疑問にメリディアン夫人はどのように答えているでしょう?

【6】

@‘Let me see,’
 「そうざんすね」

said Mrs. Meridian ―
 →
言った メリディアン夫人

 

【読解鉄則】 A(ダッシュ)― 
 A(核心的内容)― B(具体的な内容) 
 (注)意外性や期待感を持たせた情報を追加する場合

 

 ‘What is your soil?
 「何    あなたの土?

A (It is) Clay, isn't it?
  省略
 (それ) 粘土 ですよね?
 (=Your soil)

B I shouldn't think (that)  →レポート文
          →  省略
 私  〜したい 〜ない 思う

 it would do at all.
 それ 〜だろう する まったく
  (=a charming plant)  (=growの言い換え)

 (=それじゃとても育たないと存じますわ)

【読解鉄則】 転移否定
 I don’t think  <(that) ・・・>.「私は ・・・でないと思う」
       →
  主節      従属節
 主節 thinkの動詞が否定されているが、
 
意味的には従属節の内容が否定される!
 (参考)否定語(not)を前に置くことで 「従属節の否定の内容を緩和する」働き!


 【婉曲のshould】 [I should として話者の意見・感情を婉曲に表現して]
   (私としては)…したいが,(私なら)…するところだが
 【用法】「もし私があなたなら」「もし聞かれたら」「もし勧められたら」などの条件を
      言外に含んだ表現で,would が用いられることがある

  用例 He's over fifty, I should think.
     彼は 50 歳は過ぎていると思いますが

 この英文では、I thinkの場合とは違って、
 断定をさけて婉曲的に表現していますが
 従属節に 否定を強調する at all があるので、
 丁寧な応対というよりは、いんぎん無礼な返答です(笑い)

C Mine is sandy loam.
 わたしのもの = 砂質のローム土
 (=My soil)

D I doubt →レポート文
    →
 私 疑う 

 if there's a better soil (than my soil) in the country.’
 〜かどうか M(誘導副詞)
    ある より良い土      省略 〜の中で 国

 (=この国でもっと良い土があるなんて思えないざますわ)

 メリディアン夫人は、自分の庭の土がこの国で最高の土だと
 おっしゃっているのですね(笑い)

 さて、攻撃隊のもうひとりの友人「父」はどう攻撃するでしょう?

【7】

@‘It would be an interesting experiment,’
 仮S  
 「それ 〜だろう 興味深い実験」
   ?

 コンテキスト(=前後関係)より

 to do on the clay
 真S 
  育てる 〜の上で 粘土
  (=grow) 
 (=粘土の土壌で育ててみること)

 が省略されています

 Itは「粘土の土壌で育ててみること」

 この文は「粘土で育ててみても興味深い実験になるでしょう」

 もちろん would(助動詞の過去形)を使って丁寧に表現しています

【読解鉄則】 end weight
 長い主語[S]は、it [仮S=仮主語(形式主語)] に置き換えて、
 文の後に置く[真S=真の主語]!


 said Father.
  →
 言った 「父」

A‘One never knows  →レポート文
         →
 「人 決して〜ない 知る
 「人々一般」(=決してわからない)

 what a flower will do ■ till you try.’
 [副]
 どの程度 花 〜だろう 育つ 〜まで あなた 試みる」
           (=grow)  「人々一般」
          (注)■ もともと副詞があった場所!

 「人々一般」をあらわす人称代名詞 oneを使って一般論を述べています
 one は、we, youと違って高尚な表現で、あらたまった感じを与えたり、
 気取った印象を与えることがあります。


 Father 「父」は、 oneで始めたので 
 従属節も till one triesとなるべきですが
 till you tryとなっています

 Father 「父」も気取った言い方が苦手なので、youを使ったのですね

(=花は実際に育ててみないと、
  どのようになるのかはわからないものですよね)

【読解鉄則】「人々一般」をあらわす人称代名詞
  (1) you 最も広く「人々一般」をあらわす語
    you(あなた)という意味から「話し手自身を含まない」と
    考えてしまいそうですが、「話し手を含めた人々一般」
    あらわしています

    You need a visa to travel to foreign countries.
      (外国へ旅行するにはビザが必要です)

  (2) we 自分たちで組織を作る感覚
    文章などで書き手がI(私)と言うべきところを
     weと表現することがありますが「仲間意識」に訴えています

    We shall fight terrorism all the way.
      (私たちは断固としてテロと戦ってゆく)

  (3) they 話し手自身を含まない「人々一般」
    「〜と言われている・みんな(世間)は〜と言っている」のように
    人々一般の内容をあらわしている表現です

    They say life begins at 40.
       (人生は40歳から始まると言われます)

  (4) people 少しさめた言い方
    話し手自身を含まないのはもちろんですが、
    人々を「自分から離れたもの」としてとらえた観察目線です

    People always want what they cannot have.
      (人はいつも手に入れられないものを欲しがる)

  (5) one 日常会話ではかなりまれ
    ほかのyou, weと比べるとはるかに高尚な言い方。
    もちろんこのoneは数字の「1」とつながりが感じられます。
    any one person(どんな人も)ということ。

    One should never take love for granted.
      (人は決して愛を当たり前のものとして考えるべきではない)


 くれぐれもwhatは疑問代名詞ではないですよ
 疑問副詞です

 what [副] どの程度,どのくらい.
 用例 What does it matter? どうってことがあるもんか.
    What does it profit him? どれほどそれが彼の得になるのか.
    What do you care about it?
    (そんなこと)君のかまう[知った]ことではない, 大きなお世話だ

以上で、英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《10》【解説】を終わります (^.^)

【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《11》鉛筆.gif
次回、8月16日(火曜日)紹介予定です

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2022年08月09日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《10》

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《10》

今回はエッセイ

Methuen's Library of Humour(メスアンのユーモア図書館)より

Methuen's Library of Humour.jpg

イギリスのジャーナリスト
E. V. Lucas(エドワード・ベロール・ルーカス)の作品です337.gif

【方法】

@ 英文を数回読んで、英文全体の論旨や雰囲気をつかんで
  いくつかの質問に答えましょう!

  なお、この英文を1度読んで内容が理解できる人は
  めっちゃ読解力があると思います(笑い)

A 英文が隅々まで、文法的にも内容的にも
  理解できているかを10段階で自己診断しましょう!

  〈例〉完璧に読めたら【自己診断】10/10
     半分ぐらいなら【自己診断】 5/10

B 【解説】を参考に、

 「なぜ、英文が正しく読めなくなったのか?」

 その理由をつかみましょう!

【 】は段落、○は英文の数です

【1】
@ The bet was that we could not induce a self-centred and complacent lady of great wealth to part with a few roots of a pretty blue flower which was running wild beneath her trees.

A If you had ever met Mrs. Meridian you would understand why no one had the pluck to ask her for it direct.

【2】
@ The attacking party were the friends I was staying with and myself.

A Let me call my friends Father and Mother.

B A mutual friend had made the wager with us and the sum at stake was a shilling.

【3】
@‘What a charming plant!’ said Father, opening the campaign.

A‘I can't remember ever seeing it before.

B Is it difficult to grow?’

【4】
@‘It grows almost automatically,’ said Mrs. Meridian.

A‘But then so many of my flowers do.

B I don't know what there is about me that shrubs and plants so love, but there must be something.’

【5】
@‘I wonder how it would do with us?’ said Mother.

【6】
@‘Let me see,’ said Mrs. Meridian―‘What is your soil?

A Clay, isn't it?

B I shouldn't think it would do at all.

C Mine is sandy loam.

D I doubt if there's a better soil in the country.’

【7】
@‘It would be an interesting experiment,’ said Father.

A‘One never knows what a flower will do till you try.’

[出典 ‘Massed Attack’E. V. Lucas(1868-1938)Methuen's Library of Humour (Methuen, 1934) より]

【質問】

(1) 【1】より、「賭け」の内容はどのようなものだったのでしょうか? (日本語で)

  答え:

(2) 【2】「賭け」の 仕掛け人(A)と実行グループ(B)は誰でしょう?
     また賭け金はいくら(C)でしょう?(日本語で)

  答え: (A)  
  
       (B)

       (C)

(3) 【3】the campaign の意味は何でしょう?(日本語で)

  答え:

(4) 【4】A do【代動詞】は何を指しているでしょう? (英語で)

  答え:

(5) 【5】how it would do with us? なぜ would(助動詞の過去形)が使われているのでしょう?
    (日本語で)

  答え:

     do【代動詞】は、何の単語の言い換えでしょう? (英語で)

  答え:

(6) 【7】It は、具体的にはどのようなことでしょう? (日本語で)

  答え:


【自己診断】 /10

さて、どうでしたか?

次回【解説】を紹介します  (^.^)

【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《10》【解説】鉛筆.gif
8月13日(土曜日)の予定です

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2022年08月06日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《9》【解説】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《9》【解説】

今回はエッセイ

論旨の展開はとても論理的で明確ですね。
ただし、語句や構文がやや難解な英文汗.gifがあるので
気をつけて読解していく必要があります337.gif

【質問】の解答

(1) @ for [等位接続詞] 以下を日本語に訳しましょう?(日本語で)

  答え:というのは、青春の輝きが消えて、寄る年波のために人生という
     喜劇において俳優よりも観客にならざるを得なくなる未来に、
     彼らは何を楽しみ生きるのだろうか、と考えてしまうからである。

(2) A but は、何の単語に言い換えることができるでしょう?(英語で)

  答え:only

(3) B affairs a strenuous activity. を省略語句を補って書き換えましょう?
  (英語で)

  答え:affairs demand a strenuous activity.

(4) 筆者は、中高年に向かない楽しみとして何をあげていますか?(日本語で)

  答え:@ 恋愛、A 愛情、B スポーツ、C 浮気(不倫)

(5) F all these men show at the card-table …は何と言われる文でしょう? 
  (日本語で)

  答え:倒置文

(6) men(S)の述語動詞(V)はどれしょうか?(英語で)

  答え:show と drop

(7) Gを日本語に訳しましょう? (日本語で)

  答え:ブリッジの三回勝負を数回やった後、その人についての性分が
     わからないほど、奥行きの深い人はほとんどいない。

【解説】

(注)日本語訳は英語の語順に従って
   カタマリで原則的に左から右に訳して、
   同形反復は並列して解説しています


@ There are people who ● have no head for cards.
 M(誘導副詞) いる 人々    苦手な 〜に対して トランプ
              (注)● 名詞の欠落! 【感情・趣味・適性などの対象】 
         新情報(New)
        =Theme(=テーマ)

【読解鉄則】There is S 構文 新情報(New)の導入 2つのパターン
 @ 筆者の主張をサポートする実例の提示、一般的な事実の確認
  (参考)for example「たとえば」、in fact 「実際」、
      indeed「実際」などの語を補って読んでいきましょう

 A 筆者の主張を提示 (注)however や butを伴う
   この英文はAのパターンです!


 head [名] レベル:1 英検:3級以上の単語
      学校レベル:中学以上の水準
      TOEICR L&Rスコア:220点以上の単語
 [単数形で] 生得の才,才能,能力 〔for〕.
 用例 He has a (good) head for math. 彼は数学の才がある.
     I have no [a bad] head for languages. 外国語は苦手だ.

【読解鉄則】 関係詞(=関係代名詞 or 関係副詞) 
 前の名詞(=先行詞)を 説明する節(=形容詞節)の先頭にくる語
 (注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!


A It is impossible not to be sorry for them,
  仮S        真S  
   不可能な 〜ない 気の毒に思う 〜に対して 彼ら
  (=気の毒に思わざるを得ない)  【感情・趣味・適性などの対象】
                    (=people who have no head for cards)

【読解鉄則】 end weight
 長い主語[S]は、it [仮S=仮主語(形式主語)] に置き換えて、
 文の後に置く[真S=真の主語]!


for
〜というのは
[等位接続詞]

what, one asks oneself, can the future have ● to offer them
    挿入                     →    
何  人 尋ねる 自分自身 〜ありうる 未来  ある  提供する 彼ら
    「人々一般」     (=people who have no head for cards)
               ※ 形容詞句 前の名詞(この場合what)を修飾(=説明)!
                   (注)● もともと名詞があった場所!

  ×「未来は何を彼らに提供しなければならないだろうか?」はダメ!
   have to 〜構文「〜しなければならない」ではない!
 
  ○【直訳】未来は、彼らに提供するものは何がありうるだろうか? 
  〇【意訳】未来において、彼らは何を楽しみにして生きるのだろうか?

【読解鉄則】 , 挿入 ,  (コンマによる挿入)
 用法は、接続副詞挿入句・節を入れる!


   one asks oneselfはコンテキスト(=前後関係)より
   トランプが得意な筆者が、トランプが苦手な人に同情して
   あの人たちは大丈夫なのかと、疑問視している表現

    the glow of youth has departed
      輝き   青春 出発してしまって
    (=青春の輝きが消えてしまって)
when    and                     ?
    advancing years force them to be spectators
                    S´ → P´ 
 〜とき とりつつある年月  強いる  彼ら  観客
                 (=people who have no head for cards)
    S[原因]        OC[結果]
    (=寄る年波のために観客にならざるを得なくなる)
                          

【読解鉄則】SVO to V [行動促進型]
 第5文型 SVO to V は、O(目的語)と to V に必ず 
 S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係がある!
 S force O to V  「SはOに〜することを強いる」
    → S´→ P

 to V(to 不定詞)のイメージ:「(これから)〜すること」
 (参考)to は「→」(=矢印『指し示す』)

 
【読解鉄則】 無生物主語構文!  
  lead O to V  「SはOに強いて〜させる
    → S´→ P´
 S[原因] ⇒ OC[結果] 論理=「因果関係」!

(参考)主語を副詞的に訳して「SのせいでOは〜せざるを得ない」

  advance [動] レベル:3 英検:準2級以上の単語
         学校レベル:高校2年以上の水準
         TOEICR L&Rスコア:470点以上の単語
         大学入試:センター試験対策レベル
 【自動詞】(1) 〈夜が〉更ける; 〈季節が〉深まる.
        用例 as (the) night advances 夜が更けるにつれて.
       (2) 〔+in+(代)名詞〕〔年を〕とる.
        用例 They were advancing in years.
            彼らは年をとってきていた.

rather than actors in the comedy of life
むしろ 〜より 俳優 〜の中で 喜劇 という 人生
                  【同格のof】        
         ※ 副詞句 前の動詞(force)を修飾(=説明)!

【読解鉄則】 A rather than  
 「A むしろ 〜より 
  (注)日本語訳は 「よりむしろ
 A: spectators
 B: actors
 比較構文は『共通点・類似点』を押さえる!(原則)
 (参考)対比表現は『差異』を押さえる! 
 (参考)Aとは『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!


  for以下の日本語例は

  というのは、青春の輝きが消えて、寄る年波のために人生という
  喜劇において俳優よりも観客にならざるを得なくなる未来に、
  彼らは何を楽しみ生きるのだろうか、と考えてしまうからである。

【読解鉄則】 英文の展開の原則!
 抽象[核心]的内容  ⇒ 具体的説明 
 (メインアイデア)   (サポート)


 B以降、具体的に話が展開します

B Love is for the young
 恋愛  = 〜のための 若者
    【利益・影響】
  and                        .
 affection is but a frigid solace to a pining heart
       = (=only)
  愛情 ほんの 冷淡な慰め 〜へ 思い焦がれる心

  frigid [形] レベル:11 英検:1級以上の単語
   (1) 〈気候など〉寒さが厳しい,極寒の.
   (2) 冷ややかな,冷淡な; よそよそしい,堅苦しい.
     用例 a frigid look ひどく愛想のない顔つき.
   (3) 〈女性が〉不感症の

  solace [名] レベル:11 英検:1級以上の単語
   (1) [U](不可算名詞)慰め,慰安
     用例 find [take] solace in… …を慰めとする.
   (2) [C](可算名詞)慰めになるもの

  pine [動] レベル:4 英検:2級以上の単語
       学校レベル:高校3年以上の水準
       TOEICR L&Rスコア:470点以上の単語大学入試:
  (1) 【自動詞】
   〔…に〕思いこがれる,〔…を〕恋い慕う 〔for,after〕.
    用例 They were pining for their homes.
       彼らはしきりに家を恋しがっていた.
   〈…することを〉切望する 〈to do〉.
    用例 He pined to see his wife and children.
       彼は妻子に会いたいと切望した.
  (2) やつれる 〈away〉

C Sport demands physical vigor
        →
 スポーツ 必要とする 肉体的な力
           (=体力)
           
   and                 .
 affairs (demand) a strenuous activity
       省略
 浮気(=不倫)(必要とする)  奮闘的な活動

  ×affairs「仕事、実務」はダメ! 

 【読解鉄則】 A and B  同形反復(=共通構文)
  等位接続詞(and, but, orなど)を見つけたら、
  何と何(語と語、語句と語句、節と節、文と文)をつないでいるか?
 (注)比較対象は『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!
  (参考)同形反復は並列して解説しています


 【読解鉄則】 省略
  省略は、一度出てきた語(句)の反復を避けるために起こる!
  省略が起こっている英文は、必ず省略語(句)を補って理解すること!


  strenuous [形] レベル:10 英検:1級以上の単語
          学校レベル:大学院以上の水準
    (1) 〈人が〉奮闘的な; 熱心な.
    (2) 〈仕事・行為など〉奮闘を要する.
      用例 make strenuous efforts 奮闘する, 大いに骨折る

 筆者は、中高年に向かない楽しみとして、
 @恋愛、A愛情、Bスポーツ、C浮気(不倫)(笑い)をあげています

D To have learnt to play a good game of bridge is the safest insurance
 できるようになること する 上手なゲーム ブリッジ  = 最も安全な保障

 against the tedium of old age.
 〜に備える  退屈さ   老齢

 =Main Idea(=筆者の主張)

 筆者は、ブリッジが上手くできるようになることが、老齢の退屈さに備える
 最も安全な保障だと主張しています

 Eからは、その理由が具体的に述べられることが予想されます

E The student of human nature can find endless matter for observation
                         →
   学生    人間性 〜できる 見つける 終わりのない事柄 〜にとって 観察
  (=人間性を学ぶ者)                     【利益・影響】

in the behavior of his fellow card-players.
〜の中で  行為  同士 トランプをする人

F Meanness
  けち 
  and    ,
 generosity
  寛容さ 

 prudence
  慎重さ 
  and   ,
 audacity
  大胆さ 

 courage
  度胸 
  and   ,
 timidity
  臆病 

 weakness
  弱気
  and   ;
 strength
  強気

  

【読解鉄則】 A;(セミコロン) 
 ;(セミコロン) ,(カンマ)よりも大きな分離を示す
 独立した2つの節を結び付け、関連性を強調する
 A;(セミコロン)
B「具体的説明」
 (注) の内容は密接な関係がある!

  

all these men show ● at the card-table  【倒置文】
  同格
 O    S   V1→
すべて これら 人 見せる 〜で トランプ台

according to their natures,
〜に従って  自分たちの本性

【読解鉄則】O(目的語)SVの倒置文 Oが主題であるときの役割 2つのパターン
 @ 対比の明確化
 A 名詞要素の*前景化
  *たくさんの要素がある中で、ある要素だけを際立たせる働き
   訳語は「中でも・特に・とりわけ」
    ※ この英文は、Aのパターンです!


【読解鉄則】 同格 
 名詞(相当語句)に、他の名詞(相当語句)を並べて説明するとき、
 この2つの名詞は互いに同格(Apposition)の関係であるといいます!
  名詞, 名詞  (注) 間に,(コンマ)を入れることが多い!
  (注)後ろは『説明』!


 and

 because they are intent upon the game
 なぜなら 彼ら 夢中の  〜に ゲーム
      (=men)

 drop the mask (that) they wear ● in the ordinary affairs of life.
 V2 →      省略
 落とす  仮面    彼ら 身に着けている 日常のありふれた出来事 生活
 (=日常生活でかぶっている仮面を外す)
             (=men) (注)● 名詞の欠落!

 【読解鉄則】 関係詞(=関係代名詞 or 関係副詞) 
  前の名詞(=先行詞)を 説明する節(=形容詞節)の先頭にくる語
 (注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!


 【読解鉄則】 A and B  同形反復(=共通構文)
  等位接続詞(and, but, orなど)を見つけたら、
  何と何(語と語、語句と語句、節と節、文と文)をつないでいるか?
 (注)比較対象は『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!
  (参考)同形反復は並列して解説しています


  英文を正しく理解するには、特に、
 文と文、節と節の関係に注目することが大切です


G Few are so deep that
 ほとんど〜ない  = 深い 
   『そんなに〜』 『どんなに?』

 you do not know the essential facts about them
 あなたたち 〜ない 知る 本質的な事実 〜に関して 彼ら  
 「人々一般」 (=知らない)            (=men)

after a few rubbers of bridge.
〜の後  数回の三番勝負   ブリッジ

  rubber [名] レベル:2 英検:準2級以上の単語
        学校レベル:高校1年以上の水準
        TOEICR L&Rスコア:350点以上の単語
        大学入試:センター試験対策レベル
   [C](可算名詞)【トランプ】 (ブリッジ・クリケットなどの)三番勝負.
     用例 have [play] a rubber of bridge ブリッジの三回勝負をする.
         We lost the rubber 2 to 1.
         私たちは三番勝負を 2 対 1 で負けた.

【読解鉄則】  so [such] 〜 that−  構文
 so [such] 〜      that −
 そんなに〜       どんなに-
 核心的内容   ⇒  具体的説明 
 「情報予告」
      「情報展開」

 よく登場する「so 〜 that…構文」ですが、
 主節が否定文(=否定表現)のときは間違いやすいので注意が必要です


 例えば
 He is not so busy that he can’t go for a walk now and then.

 左から右に単純に考えて
 ×「彼はそんなに忙しくないので、時折散歩に行くことができない」はダメ! 

 〇「彼は時折散歩に行くことができないほど、忙しいことはない」
 ○「彼は忙しいが、時折散歩に行くことができる時間はある」

 この英文の主節は 

 Few are so deep
 奥行きの深い人はほとんどいない。

 従属節(副詞節)は C「結果・程度」

 you do not know the essential facts about them
            (=their naturesの言い換え)
 彼らについて本質的な事実(=性分)がわからない

 after a few rubbers of bridge.
 数回のブリッジの三回勝負の後
(=ブリッジの三回勝負を数回やった後)

 なので

 日本語例

 ブリッジの三回勝負を数回やった後、その人についての性分が
 わからないほど、奥行きの深い人はほとんどいない

 となります

H The card-table is a very good school for the study of mankind.
    トランプ台   =  とても良い学校  〜のために 勉強   人間
                                 P´ ← O´
                         【利益・影響】   【名詞構文】
                                  【目的格のof 】
                         (=人間を勉強するために)

  【読解鉄則】 名詞構文(=名詞化変形)  3つのパターン!
  動詞または形容詞が名詞化されて文に組み込まれた構文


 パターン1 動詞 [自動詞]
        We hope for your quick recovery.  
                  S´  →   P´    
        (私たちはあなたがはやく良くなることを望んでいます)
         (参考) You (will) recover quickly.

         The relationship between men and technology changed
         with the passage of time.     
               P´ ←  S´ 
         (人間と技術の関係は、時が経つにつれて変わった)
          (参考)Time passes.
 パターン2 動詞 [他動詞]
        This poet is widely known for his deep love of nature.
                            S´     → P´ ← O´
          (この詩人は自然を深く愛していることで幅広く知られている) 
          (参考) He loves nature deeply.
 パターン3 形容詞
        Ken was disappointed at Jane’s absence from the party.
                         S´    → P´    M´
          (ケンはジェーンがパーティーに欠席してがっかりした)
          (参考) Jane was absent from the party.

 [記号解説] S´→ P´(意味上の主語→述語)
        O´(意味上の目的語)
        M´(意味上の修飾語)
   (注) 名詞を述語的に考えて訳しましょう!
  (参考)この英文は パターン2 です!
 (^.^)

【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《10》鉛筆.gif
次回、8月9日(火曜日)紹介予定です

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2022年08月02日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《9》


英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《9》

今回はエッセイ

著者は英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《2》でも紹介した
Somerset Maugham(サマセット・モーム)228.gif

彼が旅の時に読むのに適する本として選んだ
英米短編集 Traveller's library83.gif

Traveller's Library.jpg

その序文を紹介します

【方法】

@ 英文を数回読んで、英文全体の論旨や雰囲気をつかんで
  いくつかの質問に答えましょう!

  なお、この英文を1度読んで内容が理解できる人は
  めっちゃ読解力があると思います(笑い)

A 英文が隅々まで、文法的にも内容的にも
  理解できているかを10段階で自己診断しましょう!

  〈例〉完璧に読めたら【自己診断】10/10
     半分ぐらいなら【自己診断】 5/10

B 【解説】を参考に、

 「なぜ、英文が正しく読めなくなったのか?」

 その理由をつかみましょう!

トランプ カード.jpg

@ There are people who have no head for cards.

A It is impossible not to be sorry for them, for what, one asks oneself, can the future have to offer them when the glow of youth has departed and advancing years force them to be spectators rather than actors in the comedy of life?

B Love is for the young and affection is but a frigid solace to a pining heart.

C Sport demands physical vigor and affairs a strenuous activity.

D To have learnt to play a good game of bridge is the safest insurance against the tedium of old age.

E The student of human nature can find endless matter for observation in the behavior of his fellow card-players.

F Meanness and generosity, prudence and audacity, courage and timidity, weakness and strength; all these men show at the card-table according to their natures, and because they are intent upon the game drop the mask they wear in the ordinary affairs of life.

G Few are so deep that you do not know the essential facts about them after a few rubbers of bridge.

H The card-table is a very good school for the study of mankind.

[出典 Samerset Maugham(1874-1965)Traveller's Library (1933) 序文より]

【質問】

(1) @ for [等位接続詞] 以下を日本語に訳しましょう?(日本語で)

  答え:

(2) A but は、何の単語に言い換えることができるでしょう?(英語で)

  答え:

(3) B affairs a strenuous activity. を省略語句を補って書き換えましょう?(英語で)

  答え:

(4) 筆者は、中高年に向かない楽しみとして何をあげていますか?(日本語で)

  答え:

(5) F all these men show at the card-table …は何と言われる文でしょう? (日本語で)

  答え:

(6) men(S)の述語動詞(V)はどれしょうか?(英語で)

  答え:

(7) Gを日本語に訳しましょう? (日本語で)

  答え:


【自己診断】 /10

さて、どうでしたか?

次回【解説】を紹介します  (^.^)

【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《9》【解説】鉛筆.gif
8月6日(土曜日)の予定です

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2022年07月30日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《8》【解説】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《8》【解説】

今回は新聞記事

ただし、編集者の署名入りの
エッセイ風の記事です337.gif

【質問】の解答

(1) 【1】@ ライサ・ノズエヴァは、プーシキン広場の地下道を破壊した爆発音を直接聞きましたか?
      (日本語で)

  答え:いいえ、聞いていません。

(2) 【1】A blast は何の単語の言い換えでしょう?(英語で)

  答え:explosion

(3) 【2】D “guests of the capital”は、なぜ引用符がついているのでしょう? (日本語で)

  答え:モスクワに避難してきたチェチェン人をモスクワ市長自身が
      公の場で皮肉、嫌味をこめて「客人」と言った

(4) なぜチェチェン人がこのような厳しい取り締まりを受けたのでしょう? (日本語で)

  答え:1999年9月にモスクワで起きたアパート連続爆破事件の犯人は
      チェチェンのイスラム原理主義者とされていたから。

(5) 【3】―以下は、モスクワ市長に対してどのような態度のあらわれでしょう?(日本語で)

 答え:批判の態度


【解説】

(注)日本語訳は英語の語順に従って
   カタマリで原則的に左から右に訳して、
   同形反復は並列して解説しています


【 】は段落、○は英文の数です

[状況]
2000年8月6日付の、モスクワでの地下道爆発事件を扱った
ロシアの英字新聞の記事です。

【1】

@ When Raisa Nozhuyeva heard about the explosion
 M(文頭副詞)
 〜とき ライサ・ノズエヴァ 聞いた 〜について 爆発

 that ● tore through the Pushkin Square underpass,
      破壊した 〜を通して プーシキン広場の地下道
  (注)● 名詞の欠落!

【読解鉄則】 関係詞(=関係代名詞 or 関係副詞) 
 前の名詞(=先行詞)を 説明する節(=形容詞節)の先頭にくる語
 (注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!


she felt a pang of fear for her two sons.
   →
 彼女 感じた 激痛 恐怖 〜に対して 彼女の二人の息子
(=Raisa Nozhuyeva)  【感情・趣味・適性などの対象】

   pang [名] レベル:7 英検:準1級以上の単語
         学校レベル:大学以上の水準
         TOEICR L&Rスコア:730点以上の単語 
         大学入試:難関大対策レベル
      [C](可算名詞)
      (1) (肉体上の)激痛,さしこみ 〔of〕
        用例 hunger pangs=pangs of hunger 空腹痛.
      (2) (心の)苦しみ,傷心 〔of〕.
        用例 feel the pangs of conscience
           良心の呵責(かしやく)を覚える.

A (It is) Not that they were anywhere near the blast;
  省略
 (それ)  〜ない 彼ら いた どこか 〜の近く 爆発
  (=a pang of fear)  (=her two sons)      (=explosionの言い換え)

 

【読解鉄則】 A;(セミコロン) 
 ;(セミコロン) ,(カンマ)よりも大きな分離を示す
 独立した2つの節を結び付け、関連性を強調する
 A;(セミコロン)
B「具体的説明」
 (注) の内容は密接な関係がある!

【読解鉄則】 代名詞・指示語
 代名詞(it, they, them, one(s),など)は「何を受ける?」
 指示語(this, these, that, those, both, such など)は「何を指す?」
 必ず文中の英語でチェックする!


   

they were sitting right next to her.
彼ら   = 座っていた まさに 隣  彼女
(=her two sons)         (=Raisa Nozhuyeva)

B Nozhuyeva had a different concern:
         →
 ノズエヴァ もった  異なる心配  『どんな?』

         A『抽象』

【読解鉄則】 A:(コロン) 
 A(核心的な内容)⇒B(具体的な内容) 
 コロンの後ろに続く節は、@説明 Aリストの列記 B引用(=直接話法)
 ここでは@説明の用法です!
 A『抽象』からB『具体』の流れをつかもう!


 B『具体』 

that
=同格名詞節

【読解鉄則】(抽象)名詞+that SV…
 that(接続詞)以下は同格名詞節!
 (抽象)名詞の内容を説明している! 
 (参考)「節」とは大きな文の一部として使われる「文」のこと!


  she
  彼女
 (=Raisa Nozhuyeva)
  and
 her sons
 彼女の息子

 ―recent refugees from Grozny―
  挿入  
 ―最近の避難民 〜から グロズヌイ―

【読解鉄則】  挿入― (―(ダッシュ)による挿入)
 用法は、挿入句・節を入れる!
 (参考)コンマ(,)や括弧(  )よりも「強調」や「思考の分断」を表現する!


would be turned into scapegoats
〜だろう  = 変えられる 〜へ 身代わり

  scapegoat [名] レベル:10 英検:1級以上の単語
           学校レベル:大学院以上の水準
         [C](可算名詞)
         (1) 【聖書】 贖罪(しよくざい)のヤギ
          《古代ユダヤで贖罪の日に人の罪を負わせ荒野に放したヤギ》.
         (2) 他人の罪を負わされる人,身代わり,犠牲 《人》.
          用例 be made the scapegoat for…
              …の身代わりにさせられる.

 by angry Moscow authorities.
 〜によって 腹を立てている モスクワ市当局

【2】

@ Chechens in Moscow well remember
                    →
 チェチェン人  モスクワ よく 覚えている

the aftermath of last September's apartment house bombings,
    余波       昨年9月のアパート連続爆破事件

 aftermath [名] レベル:11 英検:1級以上の単語
        [C](可算名詞)[通例単数形で]
        (1) 二番刈り.
        (2) (戦争・災害などのあとの)状態,余波.
          用例 the aftermath of (a) war 戦争の余波.
         〔戦争などの〕直後の時期 〔of〕.
          用例 Fires broke out
              in the aftermath of the earthquake.
              地震の直後に火災が発生した.

when

     were forced to reregister with the police
     V1      →P´ 
      = 強いられた  再登録する 〜に 警察
they   and                     ■.
S´                   document checks
                    書類の調査
    were subject to constant   and
     V2               searches
彼ら  = 受けなければならなかった 絶えず続く 家宅捜索
(=Chechens in Moscow)             (注)■ 副詞の欠落!

【読解鉄則】 A and B  同形反復(=共通構文)
 等位接続詞(and, but, orなど)を見つけたら、
 何と何(語と語、語句と語句、節と節、文と文)をつないでいるか?
 (注)比較対象は『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!
 (参考)同形反復は並列して解説しています


【読解鉄則】SVO to V [行動促進型] の受動態
 第5文型 SVO to V は、O(目的語)と to V に必ず 
 S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係がある!

 S force O to V   「SはOに強いてさせる」 【能動態】
   →  S´→ P´
 S be forced to V 「Sは〜するように強いられる」 【受動態】
 S´     → P´
 (注)受動態は能動態の文のO(目的語)をS(主語)にした文!
 

  【語法】S be forced to V
  @「Sは強制されて〜する」

   用例 He was forced to confess.
      彼は無理やり自白させられた
  A「Sは〜せざるをえない」
   用例 I was forced to accept his offer.
      私は彼の申し出を受け入れざるをえなかった
   ※ この英文は@の意味です!

【読解鉄則】 extra information(=追加、補足情報)
 SV…, when SV
 文が終わる ⇒ (その時)… (注) ■ 副詞の欠落!

 先行詞「時」の追加及び補足説明をあらわす!
 (参考)学校文法では、関係代名詞の「非制限用法」or「継続用法」!

A Officials kicked Chechen children out of school
         →
  市当局 追い出した チェチェン人の子どもたち 〜から 学校

 if their parents lacked Moscow registration.
 もし〜なら 両親 なかった モスクワ市の住民登録

B Nervous landlords evicted them.
               →
  おびえた家主 立ち退かした 彼ら 
                  (=Chechens)

 evict [動] レベル:11 英検:1級以上の単語
   【他動詞】〈借地人などを〉
    (法律の力で)〔…から〕立ち退(の)かせる,追い立てる 〔from〕.
    用例 evict a person from his home 家から人を立ち退かせる.

C And,
 そして

according to human rights organizations,
M(文頭副詞)
 〜によれば    人権擁護団体

          drugs
          薬物 
police planted  and    on dozens of innocent Chechens
     →   weapons
警察 隠した  武器  〜に 何十人の無実のチェチェン人

in order to incriminate them.
〜ために  罪を負わす   彼ら 
           (=Chechens)

       incriminate [動] レベル:13
       【他動詞】
       (1)〈人に〉罪があるとする,罪を負わせる.
       (2) (証言などによって)〈人を〉有罪にする。

D That crackdown was formally kicked off
  その取り締まり  = 正式に 始められた  

       crackdown [名] レベル:11 英検:1級以上の単語
       [C](可算名詞)
       〔違法行為などの〕取り締まり; 締めつけ,弾圧 〔on〕.

 by Moscow Mayer Yury Luzhkov,
 〜によって モスクワ市長 ユーリ・ルゾコフ

            reregistration
            再登録 
who ● called for   and
            a crackdown
     求めた   取り締まり
 (注)● 名詞の欠落!

【読解鉄則】 extra information(=追加、補足情報)
 SV…, who ● …
 文が終わる ⇒ (その人は)… (注) ● 名詞の欠落!

 先行詞「人」(=ひとりに決まる名詞)の追加及び補足説明をあらわす!  
 ※ ここでは「挿入用法」です!
 (参考)学校文法では、関係代名詞の「非制限用法」or「継続用法」!

  on “guests of the capital”
  〜に 「客人  首都」

【読解鉄則】 斜字体(italics) 
主な用法は 
 @語句の強調 A新聞・雑誌名、書名、船名、歌名など B外国語をとりあげる
 ここでは @語(句)の強調 です!


  guest(s) は、普通は「招いた客」を意味しますが、
 「他国人、異国人」という意味があります(今では使われない)
  
  コンテキスト(=前後関係)より
  モスクワに避難してきたチェチェン人を
  モスクワ市長自身が公の場で皮肉、嫌味をこめて「客人」と言ったのでしょう。
  

immediately after the apartment house bombings.
  直ちに  〜の後     アパート連続爆破事件

 1999年9月にモスクワで起きたアパート連続爆破事件の犯人は
 チェチェンのイスラム原理主義者とされていたので、その直後から
 チェチェン人に対してこのような厳しい取り締まりをしたのですね。

 正しい英文解釈のためには、『英語力+常識』が必要です。
 そして、コンテキスト(=前後関係)を正しく捉えるには、
 英米の歴史、宗教、文化、社会などをある程度知らなければなりません。


【3】

@ So many Chechens had a sense of déjà vu Tuesday
               →
  多数のチェチェン人 もった 感覚  既視感 火曜日

   déjà vu [名] [U](不可算名詞)
   【心理】 既視感
   《初めて経験したことが以前にも経験したように感じられる錯覚》
   [フランス語 ‘already seen' の意]

when,

mere hours after the explosion,
挿入
ほんの数時間 〜の後 爆破

Luzhkov declared that →レポート文
ルゾコフ 宣言した 

Chechens were behind it ■
チェチェン人 いる 背後の それ 
(=the explosion)  (注)■ 副詞の欠落!

 

【読解鉄則】 レポート文 
 筆者の思考、発言の内容をthat節・wh節・if節(=名詞節)などで表現する文!
 (参考)「節」とは大きな文の一部として使われる「文」のこと。



【読解鉄則】 extra information(=追加、補足情報)
 SV…, when SV
 文が終わる ⇒ (その時)… (注) ■ 副詞の欠落!

 先行詞「時」の追加及び補足説明をあらわす!
 (参考)学校文法では、関係代名詞の「非制限用法」or「継続用法」!

【読解鉄則】 A(ダッシュ)― 
 A(核心的内容)― B(具体的な内容) 
 (注)意外性や期待感を持たせた情報を追加する場合

 

―a conclusion (that) investigators have yet to reach ●.
           省略   
   結論         捜査員 まだ〜ない  達する
                  (=まだ達していない)
              (the policeの言い換え)      (注)● 名詞の欠落!

【読解鉄則】 関係代名詞の目的格の省略
  関係代名詞の目的格(which, whom, that)はよく省略される!
 名詞 + [(that) S(名詞) V ●…](=形容詞節)イメージする!
       省略      (注) ● 名詞の欠落!


 ―以下は、警察はまだその結論に達していないということですから、
  モスクワ市長に対して批判の態度をあらわしています。

以上で、英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《8》【解説】を終わります (^.^)

【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《9》鉛筆.gif
次回、8月2日(火曜日)紹介予定です

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2022年07月26日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《8》

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《8》

今回は、新聞記事鉛筆.gif

2000年8月6日付のモスクワでの地下道爆発事件を扱った
ロシアの英字新聞の記事です。

【方法】

@ 英文を数回読んで、英文全体の論旨や雰囲気をつかんで
  いくつかの質問に答えましょう!

  なお、この英文を1度読んで内容が理解できる人は
  めっちゃ読解力があると思います(笑い)

A 英文が隅々まで、文法的にも内容的にも
  理解できているかを10段階で自己診断しましょう!

  〈例〉完璧に読めたら【自己診断】10/10
     半分ぐらいなら【自己診断】 5/10

B 【解説】を参考に、

 「なぜ、英文が正しく読めなくなったのか?」

 その理由をつかみましょう!

【 】は段落、○は英文の数です


【1】

@ When Raisa Nozhuyeva heard about the explosion that tore through the Pushkin Square underpass, she felt a pang of fear for her two sons.

A Not that they were anywhere near the blast; they were sitting right next to her.

B Nozhuyeva had a different concern: that she and her sons―recent refugees from Grozny―would be turned into scapegoats by angry Moscow authorities.

【2】

@ Chechens in Moscow well remember the aftermath of last September's apartment house bombings, when they were forced to reregister with the police and were subject to constant document checks and searches.

A Officials kicked Chechen children out of school if their parents lacked Moscow registration.

B Nervous landlords evicted them.

C And, according to human rights organizations, police planted drugs and weapons on dozens of innocent Chechens in order to incriminate them.

D That crackdown was formally kicked off by Moscow Mayer Yury Luzhkov, who called for reregistration and a crackdown on “guests of the capital” immediately after the apartment house bombings.

ロシア高層アパート連続爆破事件.jpg

【3】

@ So many Chechens had a sense of déjà vu Tuesday when, mere hours after the explosion, Luzhkov declared that Chechens were behind it―a conclusion investigators have yet to reach. ―Sarah Karush


[出典 2008年8月16日 ロシアの英字新聞の記事より]


【質問】

(1) 【1】@ ライサ・ノズエヴァは、プーシキン広場の地下道を破壊した爆発音を直接聞きましたか?
  (日本語で)

  答え:

(2) 【1】A blast は何の単語の言い換えでしょう?(英語で)

  答え:

(3) 【2】D “guests of the capital”は、なぜ引用符がついているのでしょう? (日本語で)

  答え:

(4) なぜチェチェン人がこのような厳しい取り締まりを受けたのでしょう?(日本語で)

  答え:

(5) 【3】―以下は、モスクワ市長に対してどのような態度のあらわれでしょう?(日本語で)

  答え:


【自己診断】 /10

さて、どうでしたか?

次回【解説】を紹介します  (^.^)


【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《8》【解説】鉛筆.gif
7月30日(土曜日)の予定です

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2022年07月23日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《7》【解説】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《7》【解説】

今回はミステリー小説

Patrice Umphelby(パトリス・アンフェルビ)という女性の追悼式のようす、
女主人 Kate(ケイト) の心情が理解できましたかえく.gif

【質問】の解答

(1) この英文のTheme(=テーマ)は何でしょう? (英語で)

  答え:The New York City memorial service for Patrice Umphelby

(2) A with those who wished to testify to their experience of the dead woman
   rising to do so  ここを日本語に訳しましょう。(日本語で)

  答え:亡くなった女性の経験を証言したいと願う人々が、立ち上がってそうする

  :(コロン)以下は、具体的にはどういうことでしょうか?(日本語で)

  答え:そのような形式では、おしゃべりな人々に話をしゃべらせる機会を増やすことになるし、
      一方、深い思い出や感情を抱く人々は口を閉ざすことになるから。

(3) B to the attention she seemed able to offer those to whom she spoke は、
  具体的にはどういうことでしょうか?(日本語で)

  答え:彼女の話を聞いた人たちが自分自身に向けて語られているように感じたということ

(4) E passing は何の単語の言い換えでしょう?(英語で)

  答え:death

(5) the promised persistence of memory とは具体的にはどういうことでしょうか?(日本語で)

  答え:思い出がずっと人々の心に残るだろうという見込み

【解説】

(注)日本語訳は英語の語順に従って
   カタマリで原則的に左から右に訳して、
   同形反復は並列して解説しています


[状況]
女主人 Kate(ケイト) が、Patrice Umphelby(パトリス・アンフェルビ)という女性の追悼式に参加しました。

@ The New York City memorial service for Patrice Umphelby
     ニューヨーク市  追悼式      〜のための パトリス・アンフェルビ   
  =Theme(=テーマ)

            Kate Fansler
            ケイト・ファンスラ  
was attended by   and             ,
            several hundred other people
= 参加された 〜によって 数百人の他の人々
          新情報(New)

【読解鉄則】 Information Structure(情報構造)
 英文は原則として旧情報(Given) から新情報(New)へと展開する!


【読解鉄則】受動態 (be+Vp.p.(過去分詞)における情報構造
 受動態 (be+Vp.p.(過去分詞)は能動態の目的語(O)を主語(S)の位置に
 移動させたもので、主語(S)は コントラストや前景化が生じない
 ノーマルな主題になります。by 〜が省略されることが多いですが、
 by〜がある場合は、新情報(New)の導入のパターンです!

 
【読解鉄則】 end focus
 新情報(New)は文の後ろに置かれる!



all of whom found it uniquely moving.
         → S´        → P´ 
 全員   彼ら  気づいた それ 他に類をみないほど 感動的な
(=Kate Fansler and several hundred people)  (=the New York City memorial service for Patrice Umphelby)
         =Main Idea(=筆者の主張)

【読解鉄則】 extra information(=追加、補足情報)
 SV…, all of whom …
 文が終わる ⇒
 (その人たちの)みんな…
 先行詞「人」(=ひとり[一グループ]に決まる名詞)の追加及び補足説明をあらわす!  
 (参考)学校文法では、関係代名詞の「非制限用法」or「継続用法」!

【読解鉄則】 SVO
 第5文型 SVOは、O(目的語)とC(補語)に必ず 
 S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係がある!
 S find O C [形容詞]  「SはOがC(の状態)であるとわかる」
   → S´→ P´
  
  (参考)find「知覚(=認識)動詞」

 【読解鉄則】 代名詞・指示語
 代名詞(it, they, them, one(s),など)は「何を受ける?」
 指示語(this, these, that, those, both, such など)は「何を指す?」
 必ず文中の英語でチェックする!


 【読解鉄則】 英文の展開の原則!
 抽象[核心]的内容  ⇒ 具体的説明 
 (メインアイデア)     (サポート)


 パトリス・アンフェルビの追悼式は
 なぜ他に類がないほど感動的だったのでしょう?

A Patrice's service was run as a Quaker funeral,
  パトリスの追悼式 = 行われた 〜として クエーカー教徒の式

with those who ● wished to testify to their experience of the dead woman
【付帯状況】
〜して 人々     願う   証言する     経験     亡くなった女性 
   

rising to do so.
→P´ 
立ち上がって 〜ために する そう

(=亡くなった女性の経験を証言したいと願う人々が、そうするために立ち上がって)
 =亡くなった女性の経験を証言したいと願う人々が、立ち上がってそうする)

×「そうするために起き上がった亡くなった女性の経験を証言したいと願う人々で」はダメ!

 これでは、故人が蘇ってしまいます(笑い)
 
 【読解鉄則】 with O + P´ 【付帯状況分詞構文】 
 @ with O + Ving…「〜して、〜しながら」
 A with O + Vp.p.…「〜されて」
 O(前置詞の目的語)→P´に必ず
 S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係がある!
 ※ この英文は@のパターン!


  testify [動] レベル:6 英検:準1級以上の単語
         学校レベル:大学以上の水準
         TOEICR L&Rスコア:730点以上の単語 
         大学入試:難関大対策レベル
  【自動詞】〔+to+(代)名詞〕〔…を〕証明する; 証言する 《★受身可》.
   用例 I can testify to the marvelous effect of this medicine.
       この薬のすばらしい効能を証明できます

 (参考)クエーカー (Quaker)

 キリスト教プロテスタントの一派。正式にはフレンド派。
 17世紀半ばに、英国でジョージ=フォックスが創始、まもなく米国に広まった。
 キリストへの信仰により神の力が人のうちに働くとし、霊的体験を重んじ、
 教会の制度化・儀式化に反対。絶対的平和主義を主張し、
 両世界大戦時に多数の良心的戦争反対者を生んだ。基督キリスト友会。

 [関連記事]

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  キリスト教のお話! 前編 (10 24 2012)  
  キリスト教のお話! 中編 (10 25 2012)
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B In Kate's experience,
  M(文頭副詞)
   ケイトの経験

  and

 she was, she felt, hardly alone in this,
        挿入           【後方照応のthis】
  彼女 彼女 感じた ほとんど〜ない 独りの 〜に関して このこと
(=Kate)  (=Kate)                (=後文の内容) 

 この英文では、andからin thisまでが挿入と考えてもいいですね

 ケイトの経験では、このことをそう思うのは自分だけではないと思うのだが

【読解鉄則】 , 挿入 ,  (コンマによる挿入)
 用法は、接続副詞挿入句・節を入れる!


such an unstructured format was to be dreaded:
そのような 体系化されていない構成 = 恐れられる
(=そのような式次第の決まっていない追悼式)

A『抽象』

 unstructured [形] レベル:13 英検:1級以上の単語
            (1) 組織立っていない.
            (2) 正式でない

【読解鉄則】 A:(コロン) 
 A(核心的な内容)⇒B(具体的な内容) 
 コロンの後ろに続く節は、@説明 Aリストの列記 B引用(=直接話法)
 ここでは@説明の用法です!
 A『抽象』からB『具体』の流れをつかもう!


B『具体』 

 クエーカー教徒の追悼式では、決められた式次第はなくて、
 指名がなくても、立ち上がって故人の思い出を語るのであるが、
 ケイトは、このことはよくないと考えているのですね。

 英語では、何かを主張すると、その理由を語るのがルールです。

 :(コロン)以下に、その理由が述べられます

  empowered the loquacious
  V1  →    
  権限を与えた   おしゃべりな人々
         ※ 「the+形容詞」(〜な人々)

          loquacious [形] レベル:25
          (1) 多弁な,おしゃべりな.
          (2)〈小鳥・水音など〉騒々しい.

it   and    
                         memories
                         思い出
  silenced   those  with profound   or    .
  V2 →     (=people)           feelings
それ 黙らせた  人々 〜を持つ  深い  感情 
(=such an unstructured format)
           ※ 形容詞句 前の名詞(those)を修飾(=説明)する!

  その理由は、

  そのような形式では、おしゃべりな人々に話をしゃべらせる
  機会を増やすことになるし、一方、深い思い出や感情を抱く
  人々は口を閉ざすことになるから。

C In this case,
 M(文頭副詞)
  この場合

however,
挿入
しかしながら

her fears were unjustified.
彼女の恐れ  = 根拠のない 

        unjustified [形] レベル:13
        不当な,根拠のない.

D Each account,
  各自の報告

from men who ● had known Patrice in her youth and since,
〜から 男性  よく知っていた パトリス 青春時代  それ以来

from women whom she had encouraged ● in her middle age,
〜から 女性   彼女  励ましてきた    中年の時代
            (=Patrice)

        her spirit,
        彼女の気力

testified to her radiance,
証言した   彼女の輝き

        her generosity,
        彼女の寛大さ

【読解鉄則】 A and B  同形反復(=共通構文)
 等位接続詞(and, but, orなど)を見つけたら、
 何と何(語と語、語句と語句、節と節、文と文)をつないでいるか?
 (注)比較対象は『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!
 (参考)同形反復は並列して解説しています


      (and)
      省略

      above all,
      とりわけ

      to the attention (that)
            配慮  省略
     

    she seemed able to offer those to whom she spoke.
    彼女 思われる 〜できる 提供する 人々 彼女 話した
     (=Patrice)                        (=Patrice) 

 直訳は「彼女が話した人々に提供することができたと思われる配慮」

  ここは、

 彼女の話を聞いた人たちが自分自身に向けて語られているように
 感じたということです

E Kate had not known Patrice Umphelby,
            →
 ケイト 〜なかった 知る パトリス・アンフェルビ
     (=面識はなかった)

 but
 しかし

she had heard,
       →
彼女  聞いていた  
(=Kate)

before Patrice's death
〜の前  パトリスの死
  and   ,
  そして 
after it
挿入
〜の後 それ
     (=Patrice’s death)
 (=パトリスの生前も生後も) 

such vibrant recollections of her that
   心が躍る思い出       彼女 
                   (=Patrice)
『そんなに〜』                『どんなに?』

 【読解鉄則】  so [such] 〜 that−  構文
 so [such] 〜      that −
 そんなに〜       どんなに-
 核心的内容   ⇒  具体的説明 
 「情報予告」
      「情報展開」

 vibrant [形] レベル:10 英検:1級以上の単語
        学校レベル:大学院以上の水準
        (1) 震える,震動する.
         〈音・声が〉響き渡る.
         〈色・光が〉鮮やかな,きらめく.
        (2) 活気に満ちた.
          すぐに反応する,敏感な.
          ぞくぞくする(ような), スリリングな.
        【叙述的用法の形容詞】
         〔生気などで〕鼓動して,脈打って 〔with〕.
         用例 a city vibrant with life 活気のみなぎる都会.

she had gone to the memorial service
彼女   来ていた    追悼式
(=Kate) (=出席していた)

out of a kind of necessity
【原因・動機】
〜から  一種の必要性     『どのような?』 

 to mark the passing of a woman uniquely courageous.
 心に留める   死   女性 他に類をみないほど 勇気のある
       (=deathの言い換え)
 ※ 形容詞句 前の名詞(necessity)を修飾(=説明)!

F Many at the service were silent,
  多くの人  追悼式   = 沈黙の

 yet
 しかし 

 even that silence,
 (それどころか)まったく その沈黙

it seemed to Kate,
挿入
構文のit 思われた ケイト 

      loss
      失ったこと
spoke of  and                  .
      the promised persistence of memory
語った 〜について 期待される  存続  思い出
     (思い出がずっと人々の心に残るだろうという見込み)

   persistence [名] レベル:10 英検:1級以上の単語
           学校レベル:大学院以上の水準
          [U](不可算名詞)
           (1) 根気のよさ,粘り強さ; しつこさ.
           用例 Great persistence is necessary for success.
             成功するにはかなりの粘り強さが必要だ.
           (2) 存続(すること), 持続性,絶え間なさ.

以上で、英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《7》【解説】を終わります (^.^)

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英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《6》      ( 7 12 2022)
英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《6》【解説】 ( 7 16 2022)

もし興味があれば寄ってください (^.^)


【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《8》鉛筆.gif
次回、7月26日(火曜日)紹介予定です


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2022年07月19日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《7》

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《7》

今回は、ミステリー小説

著者のAmanda Cross(アマンダ・クロス)は
現代アメリカのミステリー作家で
ニューヨーク市大学の英文学教授です

【方法】

@ 英文を数回読んで、英文全体の論旨や雰囲気をつかんで
  いくつかの質問に答えましょう!

  なお、この英文を1度読んで内容が理解できる人は
  めっちゃ読解力があると思います(笑い)

A 英文が隅々まで、文法的にも内容的にも
  理解できているかを10段階で自己診断しましょう!

  〈例〉完璧に読めたら【自己診断】10/10
     半分ぐらいなら【自己診断】 5/10

B 【解説】を参考に、

 「なぜ、英文が正しく読めなくなったのか?」

 その理由をつかみましょう!

[状況]
女主人 Kate(ケイト) が、Patrice Umphelby(パトリス・アンフェルビ)という
女性の追悼式に参加しました。

@ The New York City memorial service for Patrice Umphelby was attended by Kate Fansler and several hundred other people, all of whom found it uniquely moving.

A Patrice's service was run as a Quaker funeral, with those who wished to testify to their experience of the dead woman rising to do so.

B In Kate's experience, and she was, she felt, hardly alone in this, such an unstructured format was to be dreaded: it empowered the loquacious and silenced those with profound memories or feelings.

C In this case, however, her fears were unjustified.

D Each account, from men who had known Patrice in her youth and since, from women whom she had encouraged in her middle age, testified to her spirit, her radiance, her generosity, above all, to the attention she seemed able to offer those to whom she spoke.

E Kate had not known Patrice Umphelby, but she had heard, before Patrice's death and after it, such vibrant recollections of her that she had gone to the memorial service out of a kind of necessity to mark the passing of a woman uniquely courageous.

F Many at the service were silent, yet even that silence, it seemed to Kate, spoke of loss and of the promised persistence of memory.


[出典 Amanda Cross(1926-2003)Sweet Death, Kind Death (E. P. Dutton, 1984) より]


【質問】

(1) この英文のTheme(=テーマ)は何でしょう? (英語で)

  答え:

(2) A with those who wished to testify to their experience of the dead woman rising to do so ここを日本語に訳しましょう?(日本語で)

  答え:

  :(コロン)以下は、具体的にはどういうことでしょうか?(日本語で)

  答え:

(3) B to the attention she seemed able to offer those to whom she spoke は、具体的にはどういうことでしょうか?(日本語で)

  答え:

(4) E passing は何の単語の言い換えでしょう?(英語で)

  答え:

(5) the promised persistence of memory とは具体的にはどういうことでしょうか?(日本語で)

  答え:


【自己診断】 /10

さて、どうでしたか?

次回【解説】を紹介します  (^.^)


【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《7》【解説】鉛筆.gif
7月23日(土曜日)の予定です

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2022年07月16日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《6》【解説】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《6》【解説】

今回は、伝記文学

フローレンス・ナイチンゲールに
ひとつの大きな試練が待ち受けていました

【質問】の解答

(1) Aの英文は、文法的に何と言われる文でしょう? (日本語で)

  答え:倒置文

  また、どうして語順が入れ替わっているのでしょう? (日本語で)

  答え:名詞の前景化のため

  of devoting… はどこを修飾するでしょう? (日本語で)

  答え:temptation

  the last ordeal の ordeal は どの名詞の言い換えでしょう?(英語で)

  答え:trial

(2) B which she was never to know again be to 不定詞の用法は
  何でしょう? (数字で)

  (参考)@「未来」A「義務・当然」B「可能」C「運命」D「意図」

  答え:C

(3) D that instinct, … a Victorian marriage は、具体的にはどういうこと
  でしょうか?(日本語で)

  答え:その本能を満たすには、彼と結婚しなければならないということ。

(4) E・F・G なぜ would が使われていますか? (日本語で)

  答え:条件節(=if節)が省略された仮定法だから

  itは何を指していますか? (英語で)

  答え:satisfaction

(5) H will は @【単純未来】A【意志未来】B【話者の推測】のどれ
 でしょう? (数字で)

  答え:A

【解説】

(注)日本語訳は英語の語順に従って
   カタマリで原則的に左から右に訳して、
   同形反復は並列して解説しています
 

@ But
 しかし

one other trial awaited her.
ひとつ 他の試練 待ち受けていた 彼女
Theme(=テーマ)

A The allurements of the world    【倒置文】
     O
   誘惑するもの   世の中

  allurement [名] レベル:29
  (1) [U](不可算名詞)魅惑、誘惑
  (2) [C](可算名詞) 魅惑[誘惑]するもの.
  用例 the allurements of a big city 大都会の誘惑.

 she had brushed aside
        →
 S     V
 彼女 払いのけてきた

 【読解鉄則】 S had Vp.p.(=動詞の過去分詞)  
 【過去完了形】のイメージ
 「(過去の前の動作、状態が) 過去に迫る!」
 「Sは〜してしまった・〜していた」 
 (注) Vp.p.(過去分詞)には、「過去」の意味はない!
 
  (参考) Vp.p.=『受身・完了分詞』

    disdain
     軽蔑 
 with  and   ;
    loathing
 〜で 強い嫌悪
 【道具・手段】

  disdain [名] レベル:9 英検:1級以上の単語
        学校レベル:大学院以上の水準
        TOEICR L&Rスコア:950点以上の単語
        [U](不可算名詞)軽蔑感,侮蔑(の態度)

  loathing [名] レベル:11 英検:1級以上の単語
        [U](不可算名詞)強い嫌悪、憎しみ

  

 【読解鉄則】 A;(セミコロン) 
  ;(セミコロン) ,(カンマ)よりも大きな分離を示す
  独立した2つの節を結び付け、関連性を強調する


 【読解鉄則】O(目的語)SVの倒置文 
  Oが主題であるときの役割 2つのパターン
  @ 対比の明確化
  A 名詞要素の*前景化
   *たくさんの要素がある中で、ある要素だけを際立たせる働き
   訳語は「中でも・特に・とりわけ」

  ※ この英文は、Aのパターンです!


    

she had resisted the subtler temptation
       →
彼女 抵抗してきた より微妙な誘惑      『どんな?』



which, in her weariness, ● had sometimes come upon her,
   〜の状態で 彼女の疲労     時々 浮かんできていた 彼女
    (=疲れていたとき) (注)● 名詞の欠落!

【読解鉄則】 関係詞(=関係代名詞 or 関係副詞) 
 前の名詞(=先行詞)を 説明する節(=形容詞節)の先頭にくる語
 (注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!


  weariness [名] レベル:14
       [U](不可算名詞)
       (1) 疲労 (2) 退屈

   コンテキスト(=前後関係)より
   (1) の意味です


                         art
                         芸術
 of devoting her baffled energies to   or   ;
                         literature
   捧げる   困惑した精力  〜へ     文学

 コンテキスト(=前後関係)より
 形容詞句で、前の名詞(temptation)を修飾(=説明)する!


  baffle [動] レベル:7 英検:準1級以上の単語
        学校レベル:大学以上の水準
        TOEICR L&Rスコア:730点以上の単語 
        大学入試:難関大対策レベル
       【他動詞】〈人を〉困惑させる,当惑させる,まごつかせる

【読解鉄則】 A;(セミコロン) 
 ;(セミコロン) ,(カンマ)よりも大きな分離を示す
 独立した2つの節を結び付け、関連性を強調する
 A;(セミコロン)
B「具体的説明」
 (注) の内容は密接な関係がある!

  

the last ordeal appeared in the shape of a desirable young man.
 最後の試練  現れた    形       性的魅力のある若者
   (=trialの言い換え)    (〜という形で)

  英語は同一語を繰り返して使用することを嫌うため、
  よく他の語に言い換えることがよくあります


  desirable [形] レベル:4 英検:2級以上の単語
         学校レベル:高校3年以上の水準
         TOEICR L&Rスコア:470点以上の単語
         大学入試:難関大対策レベル
       (1) 望ましい,好ましい.
        用例 desirable surroundings 望ましい環境.
       (2)〈人が〉性的欲望を起こさせるような,魅力的な.

  コンテキスト(=前後関係)より
  ここでは(2)の意味です


B A new feeling swept over her ―
 新しい感情 吹きまくった 〜の上を 彼女  『どんな?』
 

 【読解鉄則】 A(ダッシュ)― 
 A(核心的内容)― B(具体的な内容) 
 (注)意外性や期待感を持たせた情報を追加する場合

 

a feeling
 感情 

 which she had never known ● before,
    彼女 決して〜ない 知った  以前に
    (=それまで味わったことがなかった)

 which she was never to know ● again.
   彼女  決して〜ない 知る  再び
   (=決して再び味わうことがない)
       be to 不定詞【運命】
       
【読解鉄則】 be to 不定詞 5つの意味
 @ 予定 「〜する予定である」 ※ 公式な予定

  We are to meet here tomorrow.(私たちは明日ここで会う予定である)
 A 義務・当然 「〜すべきである」 ※ 第三者の果す義務・命令
  You are to observe traffic rules.(交通規則は遵守すべきである)
 B 可能 「〜できる」  ※主に否定文・受動態の不定詞
  No one was to be found in the street.
  (通りには人っ子ひとりいなかった)
 C 運命 「〜する運命である」※ 将来実現すると予測されることを暗示する 
  He was never to see his home again.
  (彼は二度と故郷を見ることはなかった)
 D 意図 「〜するつもりである」 
  ※条件節(if)内・「目的」の意味が加わる
  If you are to realize your dream,
you must work harder.
  (夢を実現するつもりなら、一生懸命働かなければならない) 

 この英文は、Cの意味です

C The most powerful
   最も力強い 
    and       (instinct) of all the instincts of humanity
 the profoundest    省略
   最も深い        〜の中で すべての本能  人間

 laid claim upon her.
  →
 課した 要求 〜に 彼女

D But
 しかし

 it rose before her,
 状況のit 
  浮かんできた 〜の前 彼女

 that instinct,
 その本能     

 arrayed
 盛装して

 ―how could it be otherwise ■?― 反語
   挿入
  【方法】  
 ―どのように ありうる それ なる 異なって―
     (=that instinct)      (注)■ もともと副詞があった場所!
  (=それ以外の方法はない)

【読解鉄則】  挿入― (―(ダッシュ)による挿入)
 用法は、挿入句・節を入れる!
(参考)コンマ(,)や括弧(  )よりも「強調」や「思考の分断」を表現する!


 otherwise [形] レベル:3 英検:準2級以上の単語
        学校レベル:高校2年以上の水準
        TOEICR L&Rスコア:470点以上の単語
        大学入試:センター試験対策
       (1)【叙述的用法の形容詞】 異なって,違って.
         用例 Some are wise, some are otherwise. 《諺》
            賢い者もあるしそうでもない者もある.
       (2) [otherwise than の形で] 〈…とは〉異なって.
         用例 How can I be otherwise than grateful?
            ありがたいと思わないわけがない(大いに感謝しています).
   
 in the inevitable habiliments of a Victorian marriage;
 〜を着て 避けられない 服装   ヴィクトリア朝の結婚 
【着用】

 その本能を満たすには、ヴィクトリア朝の結婚という
 避け難い衣装をまとうしかない、つまり、具体的には、
 結婚という形で結ばれるしかないということ

 and

she had the strength to stamp it underfoot.
   →
彼女 もった 力   踏みつける それ 足下に
             (=that instinct)
     ※ 形容詞句 前の名詞(strength)を修飾(=説明)する!

E‘I have an intellectual nature
 「私 もつ  知的な 気質        

 which ● requires satisfaction,’
       求める  満足  」
   (注)● 名詞の欠落!

【読解鉄則】 関係詞(=関係代名詞 or 関係副詞) 
 前の名詞(=先行詞)を 説明する節(=形容詞節)の先頭にくる語
 (注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!


 she noted,  【直接話法】  
     →
 彼女 記した

【読解鉄則】 話法 (narration)
直接話法:直接表現が2つある場合は、“ ,” S said. “ .”  
                             → 
 (注)句読点に注意
  2文の間に、SVが挿入されます!


 ‘and

 that ● would find it in him. 【仮定法】
 「 〜だろう 見つける それ 〜の中に 彼
        (=satisfaction)  (=a desirable young man)
    (注)● 名詞の欠落!

【読解鉄則】 英語の「時(とき)表現の3つのモード」
@ 時表現がない(=動詞の原形)    【非事実】(願望・提案・要求の内容・命令)
A 時表現がある(現在形・過去形など) 【事実】(現在や過去の事実)
B 仮定法               【反事実】(話者の仮定、願望)

【読解鉄則】 条件節(=if節)のない仮定法!(=反実仮想)
 S would V(動詞の原形)…「Sは〜だろう」  
 (注) 条件は コンテキスト(=前後関係)より
    if I married him(もし私が彼と結婚したなら)が省略されています
 
 (参考)この場合「助動詞の過去形」は現実との「距離感」を示します!


【読解鉄則】 代名詞・指示語
 代名詞(it, they, them, one(s),など)は「何を受ける?」
 指示語(this, these, that, those, both, such など)は「何を指す?」
 必ず文中の英語でチェックする!


F I have a passional nature
  私 もつ 情熱的な気質

 which ● requires satisfaction,
       求める  満足     
   (注)● 名詞の欠落!

 and             .

 that ● would find it in him  【仮定法】
  〜だろう 見つける それ 〜の中に 彼
          (=satisfaction)  (=a desirable young man)
   (注)● 名詞の欠落!

G I have a moral, an active nature
 私 もつ 道徳的な 活動的な気質

 which ● requires satisfaction,
       求める  満足     
   (注)● 名詞の欠落!

 and                 .

 that ● would not find it in his life  【仮定法】
   ない〜だろう 見つける それ 〜の中に 彼の人生
             (=satisfaction)
   (注)● 名詞の欠落!

H Sometimes
 M(文頭副詞)
  時々  

 I think that →レポート文
   →
 私 思う 

【読解鉄則】 レポート文 
筆者の思考、発言の内容をthat節・wh節・if節(=名詞節)などで表現する文!
(参考)「節」とは大きな文の一部として使われる「文」のこと。


 I will satisfy my passional nature at all events....’
 私 〜する 満足させる 私の情熱的な気質  どうにかして    
 【話者の意志】

【読解鉄則】 S will V(動詞の原形)…
 @「Sは(きっと)〜する」 [意志]
 A「Sは(きっと)〜だろう」[推測]
 ※この英文は@のケース!


I But
 しかし

 no,
 無理

 she knew in her heart that  →レポート文
    →
 彼女 わかっていた 〜の中で 心

 it could not be.
 状況のit 〜ありうる 〜ない 
 (=あるはずがない)


以上で、英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《6》【解説】を終わります (^.^)


【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《7》鉛筆.gif
次回、7月19日(火曜日)紹介予定です




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2022年07月12日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《6》

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《6》

今回は、伝記文学

みなさんは、フローレンス・ナイチンゲールをご存知ですよね

フローレンス・ナイチンゲール.jpg

クリミア戦争中に数多くの傷病兵たちのために献身的に働き汗.gif
ひどかった病院病院.gifの衛生状態を改善し数々の辛い仕事に耐えた
自己犠牲的な従軍看護婦として世間から「白衣の天使」と呼ばれましたね

今回はそのナイチンゲールの伝記

著者のLytton Strachey(リットン・ストレイチー)は
イギリスの伝記作家で批評家鉛筆.gif

彼は、彼女の「白衣の天使」という言葉は
世評が造り上げたものであり、

あまりに仕事熱心なために
しばしば病的なヒステリー症状を示したり、
極めて独善的な態度をとることが多かった
彼女の人物像を容赦なく暴露しました


【方法】

@ 英文を数回読んで、英文全体の論旨や雰囲気をつかんで
  いくつかの質問に答えましょう!

  なお、この英文を1度読んで内容が理解できる人は
  めっちゃ読解力があると思います(笑い)

A 英文が隅々まで、文法的にも内容的にも
  理解できているかを10段階で自己診断しましょう!

  〈例〉完璧に読めたら【自己診断】10/10
     半分ぐらいなら【自己診断】 5/10

B 【解説】を参考に、

 「なぜ、英文が正しく読めなくなったのか?」

 その理由をつかみましょう!


@ But one other trial awaited her.

A The allurements of the world she had brushed aside with disdain and loathing; she had resisted the subtler temptation which, in her weariness, had sometimes come upon her, of devoting her baffled energies to art or literature; the last ordeal appeared in the shape of a desirable young man.

B A new feeling swept over her ―a feeling which she had never known before, which she was never to know again.

C The most powerful and the profoundest of all the instincts of humanity laid claim upon her.

D But it rose before her, that instinct, arrayed―how could it be otherwise?―in the inevitable habiliments of a Victorian marriage; and she had the strength to stamp it underfoot.

E‘I have an intellectual nature which requires satisfaction,’she noted,‘and that would find it in him.

F I have a passional nature which requires satisfaction, and that would find it in him.

G I have a moral, an active nature which requires satisfaction, and that would not find it in his life.

H Sometimes I think that I will satisfy my passional nature at all events....’

I But no, she knew in her heart that it could not be.


[出典 Lytton Strachey(1880-1932)]


【質問】

(1) Aの英文は、文法的に何と言われる文でしょう? (日本語で)

  答え:

  また、どうして語順が入れ替わっているのでしょう? (日本語で)

  答え:

  of devoting… はどこを修飾するでしょう? (日本語で)

  答え:

  the last ordeal の ordeal は どの名詞の言い換えでしょう?(英語で)

  答え:

(2) B which she was never to know again be to 不定詞の用法は何でしょう? (数字で)

  (参考)@「未来」A「義務・当然」B「可能」C「運命」D「意図」

  答え:

(3) D that instinct, … a Victorian marriage は、具体的にはどういうことでしょうか?(日本語で)

  答え:

(4) E・F・G なぜ would が使われていますか? (日本語で)

  答え:

  itは何を指していますか? (英語で)

  答え:

(5) H will は @【単純未来】A【意志未来】B【話者の推測】のどれでしょう? (数字で)

  答え:


【自己診断】 /10

さて、どうでしたか?

次回【解説】を紹介します  (^.^)

【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《6》【解説】鉛筆.gif
7月16日(土曜日)の予定です

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2022年07月09日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《5》【解説】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《5》【解説】

英文の種類【論説文】

論説文とは、あるテーマについて「筆者の主張」を説明した文章228.gif

【パラグラフの大原則】と
【アカデミック・ライティング 英文展開】を確認しておきましょう

【パラグラフの大原則 @】

One Theme in One Paragraph

「1つのパラグラフ(=段落)には1つのTheme(=テーマ)がある」

【パラグラフの大原則 A】

One Topic sentence in One Paragraph

「1つのパラグラフ(=段落)には1つのTopic sentence(=主題文)がある」

【アカデミック・ライティング 英文展開】

 アカデミック・ライティングとは、
 課題レポートや卒業論文のような
 大学で求められる「学術的な文章」を書くことです

 A Introductory sentence(導入文)=イントロダクトリー・センテンス

   文頭に置かれ、以下に述べる Theme(=テーマ)
   読者に知らせたり、ほのめかしたりする働きをする文 
   (注)省略されることもよくあります

     ↓

 B Topic sentence(主題文)=トピック・センテンス

   Theme(=テーマ)と Assertion
   つまり Main Idea(=筆者の主張)
を提示する働きをする文

     ↓

 C Supporting sentences(支持文)=サポーティング・センテンシーズ
              
   Topic sentence(主題文)を読者に納得させるために、
   理由、実例、例示、比較、対照
   分類、定義、分析など詳しく述べる働きをする文
   (注)通例、複数文あります。

     ↓

 D Concluding sentence(結論文)=コンクルーディングセンテンス

   主題文を言い換えたり、トピックについての結論を述べたりする
   働きをする文
   (注)省略されることもよくあります

(参考)

 【ブログ】ついてるレオさん”Happy English School”学校.gif
 英語長文読解入門 2 パラグラフリーディング!【単一のパラグラフ】 (10 15 2021)
 

【質問】の解答

(1) この英文のTheme(=テーマ)は何でしょう? (英語で)

  答え:the sufferings of human beings and animals at the hands of insects

  @ creatures(生き物) は ここでは何の単語の言い換えでしょう?
   (英語で)

  答え:insects

(2) A one は 本来なら何の単語の言い換えでしょう? (英語で)

  答え: me  ※ us, youでも正解!

  この英文のMain Idea(=筆者の主張)は何でしょう? 
   (英語で)

  答え:the insects that do most harm are not those that horrify most.

  horrify【他動詞】の後には、何が省略されているでしょう? (英語で)

  答え: us

(3) B willは@【話者の意志】A【話者の推測】B【人の反復行為・習慣】の
  どれでしょう? (数字で)

  答え:B

(4) C though murderous を省略語句を補って書き換えましょう?
  (英語で)

  答え:though she is murderous

(5) H It 〜 that・・・は、文法的に何構文でしょう? (日本語で)

  答え:強調構文

【解説】

(注)日本語訳は英語の語順に従って
   カタマリで原則的に左から右に訳して、
   同形反復は並列して解説しています


@                       human beings
                        人間 
When we think of the sufferings of   and
M(文頭副詞)                  animals
〜とき 私たち 考える 〜について 苦難    動物 
 「人々一般」      =Theme(=テーマ)

at the hands―if that is the right word―of insects,
         挿入  
   手    ―もし〜なら そのこと 正しいことば― 昆虫 
(=〜のせいで)

  この英文のTheme(=テーマ)は「昆虫による人間や動物の苦難」です

【読解鉄則】  挿入― (―(ダッシュ)による挿入)
用法は、挿入句・節を入れる!
(参考)コンマ(,)や括弧(  )よりも「強調」や「思考の分断」を表現する!


we feel that →レポート文
   →
 私たち 思う
 「人々一般」

【読解鉄則】 レポート文 
筆者の思考、発言の内容をthat節・wh節・if節(=名詞節)などで表現する文!
(参考)「節」とは大きな文の一部として使われる「文」のこと。


it is pardonable enough
仮S 容赦できる 十分に

to make faces at creatures so inconsiderate.
真S 
 しかめ面をする 〜に 生き物 とても 無思慮な
          (=insects の言い換え)   
        ※ 形容詞句 前の名詞(creatures)を修飾(=説明)する!

【読解鉄則】 end weight
長い主語[S]は、it [仮S=仮主語(形式主語)] に置き換えて、
文の後に置く[真S=真の主語]!


 inconsiderate [形] レベル:14 英検:1級以上の単語
 (1) (他人に対して)思いやりのない.
   用例 an inconsiderate person 思いやりのない人.
   〔+of+(代)名詞(+to do) / +to do〕
   〈…するとは〉〔人は〕思いやりがなくて;
   用例 It was inconsiderate of you [You were inconsiderate]
       to wake him up.
      彼を起こすとはあなたも思いやりがなかったですね.
 (2) 無思慮な; 軽率な.

A But
 しかし

what ● strikes one as remarkable is that
もの 印象づける 人 〜として 注目すべき  = 
(注)● 名詞の欠落!
        「人々一般」

  (注)このone「人々一般」は ここでは me, us, youの言い換え
     高尚な表現です


【読解鉄則】「人々一般」をあらわす人称代名詞
  (1) you 最も広く「人々一般」をあらわす語
    you(あなた)という意味から「話し手自身を含まない」と
    考えてしまいそうですが、「話し手を含めた人々一般」
    あらわしています

    You need a visa to travel to foreign countries.
      (外国へ旅行するにはビザが必要です)

  (2) we 自分たちで組織を作る感覚
    文章などで書き手がI(私)と言うべきところを
     weと表現することがありますが「仲間意識」に訴えています

    We shall fight terrorism all the way.
      (私たちは断固としてテロと戦ってゆく)

  (3) they 話し手自身を含まない「人々一般」
    「〜と言われている・みんな(世間)は〜と言っている」のように
    人々一般の内容をあらわしている表現です

    They say life begins at 40.
       (人生は40歳から始まると言われます)

  (4) people 少しさめた言い方
    話し手自身を含まないのはもちろんですが、
    人々を「自分から離れたもの」としてとらえた観察目線です

    People always want what they cannot have.
      (人はいつも手に入れられないものを欲しがる)

  (5) one 日常会話ではかなりまれ
    ほかのyou, weと比べるとはるかに高尚な言い方。
    もちろんこのoneは数字の「1」とつながりが感じられます。
    any one person(どんな人も)ということ。

    One should never take love for granted.
      (人は決して愛を当たり前のものとして考えるべきではない)


【読解鉄則】 関係詞(=関係代名詞 or 関係副詞) 
 前の名詞(=先行詞)を 説明する節(=形容詞節)の先頭にくる語
 (注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!



the insects that ● do most harm
   昆虫       与える もっとも 被害
     (注)● 名詞の欠落!

are not those that ● horrify (us) most.
                    省略
= ない もの     恐れさせる  もっとも
   (=insects) (注)● 名詞の欠落!

  =Main Idea(=筆者の主張)

(注)horrify 【他動詞】恐れさせる
   他動詞でも目的語が省略されている場合
   感情を表わす動詞は「人々」などの目的語が推測される場合は省略される


【読解鉄則】 英文の展開の原則!
抽象[核心]的内容  ⇒ 具体的説明 
(メインアイデア)   (サポート)


  Main Idea(=筆者の主張)は、
  もっとも被害を与える昆虫は、もっとも恐れさせる昆虫ではない。


 次から、そのことの具体的な説明がくることが予想されます

B A lady
   婦人

 who ● will sit bravely
    よく〜する 座る 大胆に
  (注)● 名詞の欠落!    
  
   

 このwillは【現在の人の反復行為・習慣】よく〜する
  用例 He will often sit up all night. 彼は徹夜することがよくある.

 【読解鉄則】 関係詞(=関係代名詞 or 関係副詞) 
 前の名詞(=先行詞)を 説明する節(=形容詞節)の先頭にくる語
 (注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!


while
一方 

     hangs in the air
      さまよう  空中

a wasp  and
            first her right
            最初は  彼女の右 
     inspects  and       temple
            then her left  (注)共通のO!
スズメバチ 詳しく調べる それから 彼女の左  こめかみ

 wasp [名] レベル:8 英検:準1級以上の単語
      学校レベル:大学以上の水準
      TOEICR L&Rスコア:860点以上の単語
  [C](可算名詞)【昆虫】 スズメバチ; ジガバチ
   《体が細く腰がくびれて,翅(はね)が発達している》.

  

【読解鉄則】 対比表現 『差異』を示す! 
 A(=S1V1) , while B(=S2V2) 「A(=S1V1) 一方、 B(=S2V2)
 A: A lady who will sit bravely
 B: a wasp hangs… and inspects…
 ※ whileは従属接続詞ですが、等位接続詞のようにとらえる!
 (参考)A(=S1V1)と B(=S2V2)
  『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!


will run a mile from a harmless spider.
    副詞的目的格
よく〜する 走る 1マイル 〜から 害のないクモ

【読解鉄則】副詞的目的格 (Adverbial Objective) 5つのパターン!
 時・距離・方法・程度などを表す名詞が副詞的に働く用法
 @ 時・回数
   The parcel arrived last week.
   (荷物は先週届いた)
   It lasted three hours.
   (それは3時間続いた)
 A 距離・方向
   They jogged three miles to the beach.
   (彼らは浜辺まで3マイルジョギングした)
   He lives three doors from the post office.
   (彼は郵便局から3軒めに住んでいる)
 B 方法
   Do it (in) this way.
   こんな風にやりなさい)
   They cook (the) French style.
   (彼らはフランス流に料理する)
 C 程度
   They are all seventeen years old.
   (彼らはみな17歳です)
   She is three inches taller than her mother.
   (彼女はお母さんより3インチ背が高い)
 D 様態・付帯状況
   They traveled second-class.
   (彼らは2等で旅をした)
   We discussed the matter heart to heart.
   (私たちはその問題を腹を割って話した)
  この英文はAのケース!

C       will remain collected
         V1
        よく〜する ままでいる 落ち着いた

        (though (she is) murderous)
         挿入   省略
        (〜けれども (彼女)殺意のある)
               (=another lady)

        (注)×though a horsefly is murderousはダメ!

        murderous [形] レベル:12 英検:1級以上の単語
        (1) 人殺しの,殺意のある.
          用例 a murderous attack 殺人目的の攻撃.
        (2) (人・様相が)残忍な,凶悪な.
          用例 a murderous dictator 残忍な独裁者.
        (3) 《口語》 殺人的な,ものすごい.
          用例 murderous heat 殺人的な[うだるような]暑さ.

       【読解鉄則】 , (挿入) ,  (括弧による挿入)
        用法は、接続副詞挿入句・節を入れる!


       【読解鉄則】副詞節中の  S+be の省略
        必ず、主節のSと一致する!
        省略が起こっている英文は、省略語句を補って理解する!


        in presence of a horsefly,
        〜の目の前で  ウマバエ

        ウマバエの目の前で
        殺意があるけど
        (つまり、すきがあればウマバエを殺すつもり(笑い)
        よく落ち着いたままでいるということ

Another (lady)  but              .
      省略 will shudder at sight of a moth
           V2
もう一人 よく〜する 震える 〜を見て  蛾
 
      that ● is innocent of blood
          〜を欠いて   血
         (=人の血を吸うことはない)
      (注)● 名詞の欠落!

D Our fears, it is evident,
         挿入 
 私たちの恐怖  明らかな

 do not match in all respects
 〜ない 調和する  あらゆる点で  

 with our sense of physical danger.
 〜と  私たちの感覚  身体的な危険  

(参考)It is evident that our fears do not match….

E There are insects that ● make us feel that
 M(誘導副詞)                S´→ P´
     いる 昆虫      させる 私たち 思う 私たち
                   「人々一般」 

 we are in the presence of the uncanny.
 私たち 〜がいるところで  薄気味悪いもの
 「人々一般」          the + 形容詞

【読解鉄則】There is S 構文 新情報(New)の導入 2つのパターン
 @ 筆者の主張をサポートする実例の提示、一般的な事実の確認
 (参考)for example「たとえば」、in fact 「実際」、
     indeed「実際」などの語を補って読んでいきましょう

 A 筆者の主張を提示 (注)however や butを伴う
  この英文は、@のパターンです!


【読解鉄則】 SV(=使役動詞)O
 第5文型 SVOは、O(目的語)とC(補語)に必ず
 S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係がある!
 S make O V(原形不定詞)…「Sは(強制的に)Oをさせる」
   →  S´→ P´


 【読解鉄則】the + 形容詞 2つのパターン!
 (1) the rich (=rich people) 
   形容詞が示す人々を総括して言う文語的な表現

  用例 Do the rich understand the problems of the poor?
       (=rich people)                        (=poor people)
     (金持ちに貧乏人の問題がわかるだろうか)
  (2) the beautiful (=beauty)  抽象名詞に相当し、文語で使われる
  用例 Philosophers are concerned with the true, the good and
     the beautiful. (=truth, goodness and beauty)
     (哲学者は真善美を問題にしている)

F Many of us have this feeling about moths.
          →
 多く 私たち もつ この感情 〜について 蛾
 「人々一般」   (=we are in the presence of the uncanny)

G Moths are the ghosts of the insect world.
   蛾   =   亡霊      昆虫界

H It may be the manner
 【強調構文】 
   = 〜かもしれない 挙動 

 in which

 they flutter in unheralded out of the night
 彼ら ぱたぱた飛ぶ 予告なしに 〜から 夜 
  (=moths)

 新情報(New)

 that ● terrifies us.
     恐れさせる 私たち 
       「人々一般」
   (注)● もともと名詞があった場所!  
   旧情報(Given)

 【読解鉄則】 強調構文
 It 〜 that -  〜 に強調したい語(句)・節がくる!

 (注)実際は「区別化構文」「(他のなにものでもなくて)〜である」!

 【読解鉄則】 強調構文 2つの情報構造のパターン!
 @ It is 新情報(New) that 旧情報(Given).
  新情報(New)を導入して、今後の英文は新情報(New)をテーマにした話が展開する
 A It is 旧情報(Given)  that  新情報(New).
  この英文が、これまでの内容の要約になる(=キーセンテンス)


  ※ この英文は、@のパターンです!

I They seem to tap against our lighted windows
 彼ら 思われる 軽くたたく 〜にぶつかって 明かりのついた窓 
 (=moths)

 as though the outer darkness had a message for us.
 あたかも〜のように 外部の暗黒界 もつ メッセージ 〜に対して 私たち
                       「人々一般」

以上で、英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《5》【解説】を終わります (^.^)


【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《6》鉛筆.gif
次回、7月12日(火曜日)紹介予定です


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2022年07月05日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《5》

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《5》

今回は、論説文

あるテーマについて「筆者の主張」を説明した文章

筆者のRobert Lynd(ロバート・リンド)は
20世紀前半の代表的なイギリスのエッセイストとして
新聞雑誌で人気者でした。

彼は動植物にも関心が深く、
その知識がこの文章にも生かされています。

【方法】

@ 英文を数回読んで、英文全体の論旨や雰囲気をつかんで
  いくつかの質問に答えましょう!

  なお、この英文を1度読んで内容が理解できる人は
  めっちゃ読解力があると思います(笑い)

A 英文が隅々まで、文法的にも内容的にも
  理解できているかを10段階で自己診断しましょう!

  〈例〉完璧に読めたら【自己診断】10/10
     半分ぐらいなら【自己診断】 5/10

B 【解説】を参考に、

 「なぜ、英文が正しく読めなくなったのか?」

 その理由をつかみましょう!


@ When we think of the sufferings of human beings and animals at the hands―if that is the right word―of insects, we feel that it is pardonable enough to make faces at creatures so inconsiderate.

A But what strikes one as remarkable is that the insects that do most harm are not those that horrify most.

B A lady who will sit bravely while a wasp hangs in the air and inspects first her right and then her left temple will run a mile from a harmless spider.

C Another will remain collected (though murderous) in presence of a horsefly, but will shudder at sight of a moth that is innocent of blood.

D Our fears, it is evident, do not match in all respects with our sense of physical danger.

E There are insects that make us feel that we are in the presence of the uncanny.

F Many of us have this feeling about moths.

G Moths are the ghosts of the insect world.

H It may be the manner in which they flutter in unheralded out of the night that terrifies us.

I They seem to tap against our lighted windows as though the outer darkness had a message for us.


[出典‘Why We Hate Insects’Robert Lynd(1879-1949)エッセイ集 The Pleasures of Ignorance (1921)より]


【質問】

(1) この英文のTheme(=テーマ)は何でしょう? (英語で)

  答え:

  @ creatures(生き物) は ここでは何の単語の言い換えでしょう?(英語で)

  答え:

(2) A one は 本来なら何の単語の言い換えでしょう? (英語で)

  答え:

  この英文のMain Idea(=筆者の主張)は何でしょう? (英語で)

  答え:

  horrify【他動詞】の後には、何が省略されているでしょう? (英語で)

  答え:  

(3) B willは@【話者の意志】A【話者の推測】B【人の反復行為・習慣】のどれでしょう?

  (数字で)

  答え:

(4) C though murderous を省略語句を補って書き換えましょう? (英語で)

  答え:

(5) H It 〜 that・・・は、文法的に何構文でしょう? (日本語で)

  答え:


【自己診断】 /10

さて、どうでしたか?

次回【解説】を紹介します  (^.^)

【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《5》【解説】鉛筆.gif
7月9日(土曜日)の予定です


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2022年07月02日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《4》【解説】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《4》【解説】

今回は、自伝(Autobiography)

英文を正しく読むためには
省略されているものは何かを
つかむことが大切です

【質問】の解答

(1) @の英文 A; (セミコロン)Bは、
  @ A⇒B(具体的な説明)でしょうか? 
  A 筆者の心に浮かんだことがAとBでしょうか? (数字で)

  答え:A

(2) Aの英文 than was likely

  省略を補って英文を書き換えましょう。 (英語で)

  答え:than it was likely to be solidly rooted in truth

  were the biographer dependent on existing sourcesは、
  文法上、どうして倒置されているのでしょう? (日本語で)

  答え:ifの省略による倒置

(3) B our lives as they really were の意味は何でしょう? (日本語で)

  答え:私たちの人生の実際の姿

(4) C 挿入節 as this would perhaps now be understood は
  文法的にどのような役割(=働き)をしているでしょう? (日本語で)

  答え:【名詞限定のas】で形容詞節を導く役割(=働き)

(5) F the need はどのような要求だと推測できますか? (日本語で)

  答え:出版社側の「書き直して欲しい」という要求

   my need は筆者のどのような要求だと推測できますか? (日本語で)

  答え:筆者が生涯の真実に基づく記録を残したいと思う要求

【解説】

(注)日本語訳は英語の語順に従って
   カタマリで原則的に左から右に訳して、
   同形反復は並列して解説しています
 

[状況]
アメリカの文芸批評家 Diana Trilling(1905-96)の晩年の自伝です。
同じく文芸批評家である夫の Lionel Trilling(1905-75)についても
書かれています。

@ Not long after Lionel's death,
 M(文頭副詞)
 〜ない 長く 〜の後 ライオネルの死
 (=ライオネルが亡くなってまもなく)

it occurred to me that
仮S           真S  
 浮かんだ 〜へ 私 

 【読解鉄則】 end weight
 長い主語[S]は、it [仮S=仮主語(形式主語)] に置き換えて、
 文の後に置く[真S=真の主語]!


 in our current spate of biographical writing
 M(文頭副詞)
 私たちの時代の流行っている 多数  伝記の執筆
 (=伝記の執筆がとても流行っている時代で)
 
 spate [名] レベル:11 英検:1級以上の単語
 (1) [C](可算名詞)《主に英国で用いられる》 大水.
   用例 in spate 〈河水が〉はんらんして 《★無冠詞》
 (2) [a spate]〔言葉などの〕ほとばしり 〔of〕.
   用例 a spate of words ほとばしり出る言葉.
   多数,続発 〔of〕.

I, too, might be discovered as a subject;
私 〜も 〜かもしれない 気づかされる 〜として 対象



【読解鉄則】 A;(セミコロン) 
;(セミコロン) ,(カンマ)よりも大きな分離を示す
独立した2つの節を結び付け、関連性を強調する
A;(セミコロン)
B「具体的説明」
(注) の内容は密接な関係がある!

この;(セミコロン)では、
 ; (セミコロン)の代わりにピリオドを打って2つの独立した文にしたり、
「,(コンマ)+ and」 で「重文」(=SV and SV)にすることもあるが、
 ; (セミコロン)の方が2つの節の内容の関連性をより明瞭に示すことができる

 

someone going through the documents of our marriage
 誰か   調べる        書類     私たちの結婚 
      ※ 形容詞句 前の名詞(someone)を修飾(=説明)!

 might even perceive that  →レポート文
          →
 〜かもしれない 〜さえ 気づく

【読解鉄則】 レポート文 
筆者の思考、発言の内容をthat節・wh節・if節(=名詞節)などで表現する文!
(参考)「節」とは大きな文の一部として使われる「文」のこと。


the two of us together made a more interesting subject
   2人 私たち 一緒 つくる より興味深い題材
   比較対象A 

than either of us alone (did).
                省略
〜より どちらか 私たち だけ
    比較対象B

【読解鉄則】比較構文(相対比較) 読解のポイント
 1 比較対象 比較対象は?    Aと
 2 比較基準 何を基準にして?
 3 比較結果 その結果は?    A> or A<
   比較構文は『共通点・類似点』を押さえる!(原則)
   (参考) 対比表現は『差異』を押さえる!


【読解鉄則】 比較構文(相対比較)
 比較対象(Aと)つまり 誰(何)とB(何)を比べているのかを押さえる!
 A: two of us together
 B: either of us alone
(参考) 比較対象 Aとは『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』! 


 この英文の ;(セミコロン)

 A 私も対象として気づかされるかもしれない
 B 私たちの結婚の書類を調べた誰かが気づきさえすることは、
   私たちのどちらか1人だけよりも2人一緒のほうが興味深い題材をつくる


 ということなので、の具体的な説明がではなくて、
 筆者の心に浮かんだことが、の2つのことであるということです。

  言い換えれば、

it occurred to me that in our current spate of biographical writing
I, too, might be discovered as a subject, and (it occurred to me that) someone going through the documents of our marriage might even perceive that the two of us together made a more interesting subject than either of us alone.

【読解鉄則】 省略
 省略は、一度出てきた語(句)の反復を避けるために起こる!
 省略が起こっている英文は、必ず省略語(句)を補って理解すること!


 ということになります。

A If this should happen,   【仮定法】
  M(文頭副詞)
  もし このこと  起こる
 (=前文の内容)
  (=もし万一このことが起こるなら)

【読解鉄則】 If S should 【仮定法未来】(=反実仮想) 
条件節If S should 〜(=条件節) 「もし万一Sが〜なら」
「未来」の実現の可能性が乏しい仮定を述べる場合)
帰結節の法は自由
(参考)この場合「助動詞の過去形」は現実との「距離感」を示します!


I wanted the undertaking to be more solidly rooted in truth
   →       S´      → P´ 
私 〜してほしいと思った その仕事   (より) 堅実に 基づく   〜に 真実 
 (=私はその仕事が堅実に真実に基づいてほしいと思った)

【読解鉄則】 英語の「時(とき)表現の3つのモード」
 @ 時表現がない(=動詞の原形)    【非事実】(願望・提案・要求の内容・命令)
 A 時表現がある(現在形・過去形など) 【事実】(現在や過去の事実)
 B 仮定法                  【反事実】(話者の仮定、願望)

【読解鉄則】SVO to V [行動促進型]
 第5文型 SVO to V は、O(目的語)と to V に必ず 
 S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係がある!
 S want O to V  「SはOに〜してほしいと思う」
   → S´→ P

 to V(to 不定詞)のイメージ:「(これから)〜すること」
 (参考)to は「→」(=矢印『指し示す』)


than (it) was likely (to be solidly rooted in truth)
   省略         省略
     それ 
  (=the undertaking)

       

 were the biographer dependent on existing sources.  【倒置文】
  V       S      C
   もし  伝記作者  頼る  〜に 現存する資料

  ifの省略による倒置

  =if the biographer were dependent on existing sources

 【読解鉄則】 ifの省略による倒置文

[point] ポイント

     were       Were
If  S  had   〜 ⇔ Had   S   〜.
     Should      Should


用例 
Were I in your place, I would do it at once.
条件節          帰結節
=If I were in your place, I would do it at once.
 (もしあなたの立場なら、すぐにそれをやるでしょう)

Had I known more about his character, I would not have trusted him.
=If I had known more about his character, I would not have trusted him.
(彼の性格についてもっとよく知っていたら、彼を信頼しなかったのに)

Should anything happen in my absence, ask him for help.
=If anything should happen in my absence, ask him for help.
(もし万一私がいないときに何かが起これば、彼に助けを求めなさい)

 than以下は、

もし伝記作者が現存する資料に頼るなら、その仕事はしっかりと
真実に頼る可能性があるより となります

【読解鉄則】 比較構文(相対比較)
 比較対象(Aと)つまり 誰(何)とB(何)
 比べているのかを押さえる!
 A: the undertaking to be more solidly rooted in truth
 B: (it=the undertaking) was likely (to be solidly rooted in truth)
 (参考) 比較対象 Aとは『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』! 


【読解鉄則】 従属節内 
 従属接続詞(as, than)が導く従属節内では

 1 省略 [語(語句)を省く]
 2 代用 [代名詞、代動詞に置き換える]
 3 倒置 [VSに語順をかえる] がおこるときがある!

 ※ この英文は@!

 Aの日本語例 

  もし万一このことが起こるなら、伝記作者が現存する資料に
  頼るとしても、その仕事がしっかりと真実に基づく可能性よりも、
  もっとしっかりと真実に基づいてほしいと思った。

B There are now few people alive
 M(誘導副詞) いる 今 ほとんど〜ない 人々 生きている
  (=生きている人はほとんどいない)

 with even a partially reliable knowledge of
 もつ 〜さえ 部分的に 確かな 知識    『何を?』 
 (=部分的でさえ確かに知っている)

 our lives as they really were.
 私たちの人生 〜のような それら 実際に 
        (=our lives)
 (=私たちの人生の実際の姿)  

 【読解鉄則】There is S 構文 新情報(New)の導入 2つのパターン
 @ 筆者の主張をサポートする実例の提示、一般的な事実の確認
  (参考)for example「たとえば」、in fact 「実際」、
      indeed「実際」などの語を補って読んでいきましょう

 A 筆者の主張を提示 (注)however や butを伴う

 この英文は、@のパターンです!



C We did not have eventful lives,
          →
 私たち 〜なかった もつ 出来事の多い人生
              (=波瀾万丈の人生)

 as this would perhaps now be understood,
 挿入
 このこと 〜だろう おそらく 今 理解される
  (=eventful lives)
 (=おそらく今現在理解されているだろう)

 この挿入節は、
 直前の名詞 eventful lives(出来事の多い人生)の概念を制限していて
 文法的には、形容詞節になります


【名詞限定のas】[直前の名詞の概念を制限して]
(1) [形容詞節を導いて]
  用例 The origin of universities as we know them is commonly
      traced back to the twelfth century.
     我々の知っている大学の起源は普通 12 世紀にさかのぼる.
(2) [形容詞・過去分詞・前置詞を伴い] 《★多くは成句を参照》
  用例 Socrates' conversations as reported by Plato are full
      of a shrewd humor.
     プラトンの伝える(ところによる)ソクラテスの会話はしんらつなユーモアに満ちたものである.


  この英文は、@のパターンです!

【読解鉄則】 代名詞・指示語
 代名詞(it, they, them, one(s),など)は「何を受ける?」
 指示語(this, these, that, those, both, such など)は「何を指す?」
 必ず文中の英語でチェックする!



but                 .
しかし

our private drama had its intensity
            →
私たちの私的なドラマ あった その激烈
(=私生活では、激しいドラマがあった)

D In the early eighties,
 M(文頭副詞)
    初期 80年代

 in an initial move to record our personal story,
 M(文頭副詞)
    最初の試み  記録する 私たちの個人的な話

I put on tape some thirty or more interviews
S V        O
 →
私 収めた テープ  30回 もしくは 以上 インタビュー
                新情報(New)

 【読解鉄則】 Information Structure(情報構造)
 英文は旧情報(Given) から新情報(New)へと展開する!


 【読解鉄則】 end focus
 新情報(New)や長く複雑な構造のものは、文の最後に置かれる!
  

 【読解鉄則】 SVO 文の要素の移動!
 他動詞のO(目的語)が新情報(New)として文の後に移動することがある!

 (注)「前置詞+名詞」はM(修飾語)

in which

【読解鉄則】 extra information(=追加、補足情報)
SV…, in which SV…
文が終わる ⇒  (そのモノ・コトのなかで)…

先行詞「モノ・コト」(=一つに決まる名詞)の追加及び補足説明をあらわす!
  (参考)学校文法では、関係代名詞の「非制限用法」or「継続用法」!

I answered questions
私 答えた   質問

    Lionel's    upbringings
    ライオネルの 育ち
     and           ,
    my       educations
    私の      教育

        literary
        文学上の 
    our   and    preferences,
        political
    私たちの 政治上の 好み

about     (and)                  .
〜について   省略
       good
       良い
    the  and   turns in our personal fortunes
       bad
       悪い  転機  私たちの個人的な運命

 【読解鉄則】 A and B  同形反復(=共通構文)
 等位接続詞(and, but, orなど)を見つけたら、
 何と何(語と語、語句と語句、節と節、文と文)をつないでいるか?
 (注)比較対象は『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!
 (参考)同形反復は並列して解説しています


E I at first thought that →レポート文
          →
 私 最初  思った 

 【読解鉄則】 レポート文 
  筆者の思考、発言の内容をthat節・wh節・if節(=名詞節)などで表現する文!
  (注) この英文は「S〈モノ・コト〉は〜を示している」
 (参考)「節」とは大きな文の一部として使われる「文」のこと。



 these in themselves might make a publishable volume.
 これら  それ自体 〜かもしれない なる 出版にふさわしい本  
  (=前文の内容)

F When this proved not to be so,
 M(文頭副詞)
 〜とき このこと わかる 〜ない そう  
      (=前文の内容)

 I accepted the need―my need―
    →           挿入  
 私 受け入れた 必要 ―私の必要―

 the needはコンテキスト(=前後関係)より
 最初はこれらを題材にして出版にふさわしい本になると思っていたのだが
 このことがそうではないとわかり、筆者が受け入れたことは、
 出版社側から「書き直して欲しい」という要求があったと推測されます

 【読解鉄則】  挿入― (―(ダッシュ)による挿入)
 用法は、挿入句・節を入れる!
 (参考)コンマ(,)や括弧(  )よりも「強調」や「思考の分断」を表現する!


   start again from the beginning
   始める 再び 〜から    初め
 to  and             .
   write this memoir
   書く  この回想録

 my needはコンテキスト(=前後関係)より
 出版社側の「書き直して欲しい」という要求が、
 まさしく筆者が生涯の真実に基づく記録を残したいと思う要求であり、
 両者の要求が一致したということです

以上で、英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《4》【解説】を終わります (^.^)


【追伸で〜す】

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次回、7月5日(火曜日)紹介予定です



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2022年06月28日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《4》

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《4》

今回は、自伝(Autobiography)

自分の精神成長の過程や諸経験を,
物語風に自分で記述した伝記です。

【方法】

@ 英文を数回読んで、英文全体の論旨や雰囲気をつかんで
  いくつかの質問に答えましょう!

  なお、この英文を1度読んで内容が理解できる人は
  めっちゃ読解力があると思います(笑い)

A 英文が隅々まで、文法的にも内容的にも
  理解できているかを10段階で自己診断しましょう!

  〈例〉完璧に読めたら【自己診断】10/10
     半分ぐらいなら【自己診断】 5/10

B 【解説】を参考に、

 「なぜ、英文が正しく読めなくなったのか?」

 その理由をつかみましょう!

[状況]
アメリカの文芸批評家 Diana Trilling(1905-96)の晩年の自伝です。
同じく文芸批評家である夫の Lionel Trilling(1905-75)についても
書かれています。

@ Not long after Lionel's death, it occurred to me that in our current spate of biographical writing I, too, might be discovered as a subject; someone going through the documents of our marriage might even perceive that the two of us together made a more interesting subject than either of us alone.

A If this should happen, I wanted the undertaking to be more solidly rooted in truth than was likely were the biographer dependent on existing sources.

B There are now few people alive with even a partially reliable knowledge of our lives as they really were.

C We did not have eventful lives, as this would perhaps now be understood, but our private drama had its intensity.

D In the early eighties, in an initial move to record our personal story, I put on tape some thirty or more interviews in which I answered questions about Lionel's and my upbringings and educations, our literary and political preferences, the good and bad turns in our personal fortunes.

E I at first thought that these in themselves might make a publishable volume.

F When this proved not to be so, I accepted the need―my need―to start again from the beginning and write this memoir.


[出典 Diana Trilling(1905-96)自伝 The Beginning of the Journey (Harcourt Brace, 1993) より]


【質問】

(1) @の英文 A; (セミコロン)Bは、
  @ A⇒B(具体的な説明)でしょうか? 
  A 筆者の心に浮かんだことがAとBでしょうか? (数字で)

  答え:

(2) Aの英文 than was likely
  省略を補って英文を書き換えましょう。 (英語で)

  答え:

  were the biographer dependent on existing sourcesは、文法上、
  どうして倒置されているのでしょう? (日本語で)

  答え:

(3) B our lives as they really were の意味は何でしょう? (日本語で)

  答え:

(4) C 挿入節 as this would perhaps now be understood は文法的に
  どのような役割(=働き)をしているでしょう? (日本語で)

  答え:

(5) F the need はどのような要求だと推測できますか? (日本語で)

  答え:

   my need は筆者のどのような要求だと推測できますか? (日本語で)

  答え:


【自己診断】 /10

さて、どうでしたか?

次回【解説】を紹介します (^.^)


【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《5》【解説】鉛筆.gif
7月2日(土曜日)の予定です

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2022年06月25日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《3》【解説】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《3》【解説】

今回は、ユダヤ人の歴史、アメリカの文化に関係する英文でした

英文を正確に理解するには
背景知識も非常に重要になってきます

【質問】の解答

(1) @ 英文の挿入節 articulate as they wereは 
  @【譲歩のas】「Sは〜だけれども」A【理由のas】「Sは〜なので」
  どちらでしょうか? (日本語で)

  答え:A【理由のas】「Sは〜なので」

(2) A 英文の 主語 You(「人々一般」)は、本来なら何の代名詞でしょう?
  (英語で)

  答え:They

(3) B 英文の communicate は、辞書的な意味では「意思疎通をする」
  ですが、この英文ではどのような意味になると推測されるでしょうか?
  (日本語で)

  答え:日常会話程度のことを話す

(4) D 英文は現在形が使われています。文法用語で何と言うでしょうか?
  (日本語で)

  答え:歴史的現在

(5) F 英文は第何文型でしょう? (日本語で)

  答え:第3文型

(6) H この英文で、
  an Fourth of July speech(独立記念日のスピーチ)と
  a lecture at the Institute for Public Studies
  (成人教育センターでの講演)は時間的な順序は
  どちらが先(=前)でどちらが後でしょうか? (日本語で)

  答え: 先(=前):独立記念日のスピーチ
       後    :成人教育センターでの講演

【解説】

(注)日本語訳は英語の語順に従って
   カタマリで原則的に左から右に訳して、
   同形反復は並列して解説しています
 

[状況]
第2次世界大戦直前にナチスの迫害を逃れて
アメリカに亡命して来たジャーナリストのユダヤ人 Oskarに
英会話を教えた青年の回想の形式で語られています。

@ To many of these people,
 M(文頭副詞)
 〜にとって 多く これらの人々
 
 articulate as they were,
 挿入 
 明瞭に表現する ? 彼ら だった
          (=many of these people)
        asの意味は保留
 
【読解鉄則】 , 挿入 ,  (コンマによる挿入)
 用法は、接続副詞挿入句・節を入れる!


 〜 as S + V 構文
 @【譲歩のas】「Sは〜だけれども」
   用例 Young as he is, he is very efficient.
   (若いけれども、彼はとても有能である)
 A【理由のas】「Sは〜なので」
   Rich as he is, he can buy anything he wants.
  (金持ちなので、彼はほしいものは何でも買える)

  articulate [形] レベル:9 英検:1級以上の単語
         学校レベル:大学院以上の水準
         TOEICR L&Rスコア:950点以上の単語
  (1)  はっきり発音する、歯切れのよい
  (2) 明瞭に表現する

  この英文では2の意味 明瞭に表現する 
  つまり、はっきりと言いたいことを言う 

  この挿入の 〜 as S Vは
  @【譲歩のas】「Sは〜だけれども」 
  A【理由のas】「Sは〜なので」
  どちらの意味になるのでしょう?

  それを決めるのは、コンテキスト(=前後関係)

  Rich as he is, he is not happy.(金持ちだけれども、彼は幸せではない)
   (=Though he is rich, he is not happy.)
  のように、構文だけで【譲歩のas】「Sは〜だけれども」と判断しては、
  正しく英文を理解できません

the great loss was the loss of language―
                
   最大の損失  =   損失  言語     

 【読解鉄則】 A(ダッシュ)― 
 A(核心的内容)― B(具体的な内容) 
 (注)意外性や期待感を持たせた情報を追加する場合

 

that they could not say what ● was in them to say.
つまり 彼ら 〜できなかった 言う こと 〜の中に 彼ら 言う
   (=言うことができなかった) 
   (=many of these people)          (=many of these people)
                  (注)● 名詞の欠落!

 【読解鉄則】 代名詞・指示語
 代名詞(it, they, them, one(s),など)は「何を受ける?」
 指示語(this, these, that, those, both, such など)は「何を指す?」
 必ず文中の英語でチェックする!


 【読解鉄則】関係代名詞 what 意味「もの、こと」
 先行詞を含み名詞節を導く!
 (注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!


 主節=最大の損失は、言語の損失(=言葉を失ったこと)、すなわち、
 「彼らは心のなかにある言うべきことを口にすることができなかった」

 なので、コンテキスト(=前後関係)より
 挿入の 〜 as S + V 構文は
 A【理由のas】「Sは〜なので」の意味になり
 「彼らは明瞭に表現したので」ということになります

 これらの人々の多くは、言いたいことをはっきり言ってきたので、
 最大の損失は、言葉を失ったこと、すなわち、心の中にある言うべきことを
 口にすることができなかったということなのです。

A You have some subtle thought
     →
あなた もつ 何か微妙な考え
「人々一般」
本来はThey(彼ら)「人々一般」
(=亡命者たち)

 コンテキスト(=前後関係)より「亡命者たち」を指します

 本来なら Theyになる主語を Youにすることで読者に同じ経験を
 思い起こさせて、この話に引き入れる役割があります

and                   .

it comes out like a piece of broken bottle
それ 出てくる 〜のように 一片 壊れた瓶
(=some subtle thought)

 【読解鉄則】 A and B  同形反復(=共通構文)
 等位接続詞(and, but, orなど)を見つけたら、
 何と何(語と語、語句と語句、節と節、文と文)をつないでいるか?
 (注)比較対象は『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!
 (参考)同形反復は並列して解説しています


  何か微妙な考えが浮かぶと、
  壊れた瓶の一かけらのように出てくる。

B They could, of course, manage to communicate
          挿入 
 彼ら 〜できた 確かに 何とか communicate
  (=亡命者たち)           communicate 意味は保留

 but                     .

just to communicate was frustrating
ただ〜だけ communicate  = (人を)欲求不満にさせる
       communicate 意味は保留

C As Karl Otto Alp,
M(文頭副詞)
 〜のように カール・オトー・アルプ

the ex-film star who ● became a buyer for Macy's,
同格
  元映画スター なった 仕入係 〜の メイシーズ百貨店
          (注)● 名詞の欠落!

 【読解鉄則】 同格 
 名詞(相当語句)に、他の名詞(相当語句)を並べて説明するとき、
 この2つの名詞は互いに同格(Apposition)の関係であるといいます!
 名詞, 名詞  (注) 間に,(コンマ)を入れることが多い!
  (注)後ろは『説明』!


 【読解鉄則】 関係詞(=関係代名詞 or 関係副詞) 
 前の名詞(=先行詞)を 説明する節(=形容詞節)の先頭にくる語
 (注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!


put it years later,
述べる 数年後 その後

‘I felt like a child,
「私 感じた 〜のように 子ども 

   or worse,
  いや、もっと悪い

  (I) often (felt) like a moron
   しばしば  〜のように ばか 」

 moron [名] レベル:13 英検:1級以上の単語
 [C](可算名詞)《口語》 ばか,まぬけ


 just to communicate was frustrating. を受けて
 具体的に、Karl Otto Alpの言葉を例にだして、

 「私は子どものように、いや、しばしば、ばかのように感じた

 【読解鉄則】 英文の展開の原則!
 抽象[核心]的内容  ⇒ 具体的説明 
 (メインアイデア)      (サポート)


 コンテキスト(=前後関係)より

 just to communicate was frustrating 抽象[核心]的内容

 I felt like a child….             具体的説明

 より communicate は「子ども程度のことを話す」
 つまり「日常会話程度のことを話す」という意味になると推測されます

 英文ではどの言葉も辞書の定義から多少ずれた形で
 用いられることが少なくないのです


 BC 日本語例

 確かに、彼らは、日常会話程度のことは話すことができたが、
 ただそれだけでは、欲求不満だった。

 メイシーズ百貨店の仕入係だった元映画スター、
 カール・オトー・アルプが数年後述べたように
 「私は子どものように、いや、しばしば、ばかのように感じた。

 彼の言葉は続きます

D I am left with myself unexpressed.
    =           C´(主格補語)
 私 残されている を 自分自身 表現しない
  「歴史的現在」
 (=私は、自分の思うことを表現できないままにされている)

 leave A with B 〈人に〉〔ものを〕残す.
 用例 The payment left me with only one dollar.
    支払ったら 1 ドルしか残らなかった.
    They were left with nothing to eat.
    彼らには食べ物は何も残されていなかった.

 【読解鉄則】 SV + C´(主格補語)
 SV + C´(形容詞)
 文が終わる ⇒
 「〜して、〜しながら」
 主語(S) の状態をあらわす! 後ろは『説明』

 (参考)extra information(=追加、補足情報)と考えてもOK!

 「歴史的現在」(Historic Present)過去の出来事を現在形であらわす。
  物語なので過去の事柄をあたかも眼前の出来事のように伝える場合に
  使われる


  用例 I was just falling asleep in bed when my wife rushes in
     shouting that the house next door is on fire.
     (ベッドに入って寝入ろうとしていると、妻が飛び込んできて、
      隣の家が火事だと叫ぶのです)

E What I know ●, indeed,  what I am ●,
            挿入
 こと 私 知る  それどころか こと 私 
 (=私の知識)          (=私の存在)
   S1                 S2

becomes to me a burden.
  V    M    C
なった  〜には 私  重荷
            新情報(New)

 【読解鉄則】 Information Structure(情報構造)
 英文は旧情報(Given) から新情報(New)へと展開する!


 【読解鉄則】 end focus
 新情報(New)や長く複雑な構造のものは、文の最後に置かれる!
  

 【読解鉄則】 SVC 文の要素の移動!
 自動詞のC(補語)が新情報(New)として文の後に移動することがある!

 (注)「前置詞+名詞」はM(修飾語)

F My tongue hangs useless.’
    S    V    C (=第2文型)
   私の舌 たわんだ 役に立たない」

  hang 【自動詞】レベル:2 英検:準2級以上の単語
     学校レベル:高校1年以上の水準
     TOEICR L&Rスコア:350点以上の単語
     大学入試:センター試験対策レベル
  〔動詞(+補語)〕〈張っているものが〉〈…に〉たわむ,ゆるむ
  (参考)【たわむ】まっすぐのものが力を加えられて、そり曲がった状態になる

G The same with Oskar it figures.
   同じ 〜と オスカー 構文のit 思う
 (=オスカーの場合も同じだったのだろう)

 普通の語順は It figures that the same is true with Oskar.

H There was a terrible sense of useless tongue,
 M(誘導副詞)
   あった ひどい感覚    役に立たない舌

 【読解鉄則】There S 構文 新情報(New)の導入 2つのパターン
 @ 筆者の主張をサポートする実例の提示、一般的な事実の確認
  (参考)for example「たとえば」、in fact 「実際」、
     indeed「実際」などの語を補って読んでいきましょう

 A 筆者の主張を提示 (注)however や butを伴う

 この英文は、@のパターンです!


and

I think (that)  →レポート文
  →  省略
 私 思う 

 【読解鉄則】 レポート文 
 筆者の思考、発言の内容をthat節・wh節・if節(=名詞節)などで表現する文!
 (参考)「節」とは大きな文の一部として使われる「文」のこと。


the reason for his trouble with his other tutors was that
  理由 〜に対する 彼の困難 他の家庭教師

to keep from drowning in things unsaid
 M(文頭副詞)
〜ために 避ける  溺れる 〜の中に こと 言われない

he wanted to swallow the ocean in a gulp:
彼 〜したいと思った 飲みこむ 海 一息で
(=Oskar)

A『抽象』

 【読解鉄則】 A:(コロン) 
 A(核心的な内容)⇒B(具体的な内容) 
 コロンの後ろに続く節は、@説明 Aリストの列記 B引用(=直接話法)
 ここでは@説明の用法です!
 A『抽象』からB『具体』の流れをつかもう!


 彼の他の家庭教師に関する困ったことの理由は、
 言えない状況のなかで溺れることを避けるために
 彼は一息で水を飲みこもうとした          

 抽象的(革新的な内容)

 一息で海の水を飲もうとしたは、比喩表現でもありますね。

 具体的にはどういう行動を取ったのでしょう?

B『具体』 

      Today
      M(文頭副詞)
        今日

      learn English
       V1
       →
      学ぶ 英語

he would and

      tomorrow
      M(文頭副詞)
      明日

      wow them with an impeccable Fourth of July speech,
      → 
      V2
彼 (どうしても) 彼ら      
  〜しようとした やんやと言わせる 〜で 申し分のない 独立記念日 スピーチ
(=Oskar)
 【過去の意志】 (=観衆)  【道具・手段】 A  順序は先(=前)

  wow [動] レベル:11 英検:1級以上の単語
     【他動詞】《俗語》〈観客などを〉やんやと[わーわー]言わせる.

  impeccable [形] レベル:11 英検:1級以上の単語
  (1) 罪を犯さない,罪[過失]のない.
  (2) 欠点のない,申し分のない.
  用例 one's impeccable manners 非の打ち所のない作法.

followed by a successful lecture
次にくる   成功した   講演

at the Institute for Public Studies.
    センター    成人教育

    B 後

 , followed by 「A、続いて B」

 順序は、

  先(=前):an Fourth of July speech(独立記念日のスピーチ)
  後    :a lecture at the Institute for Public Studies
        (成人教育センターでの講演)

 follow [動] 【他動詞】レベル:1 英検:3級以上の単語
        学校レベル:中学以上の水準
        TOEICR L&Rスコア:220点以上の単語
  (時間・順序として)〈…の〉次にくる; 〈…の〉あとを継ぐ
 
 [point] B follow A. 「BはAの次にくる」
      後  → 先(=前)         
  用例 Summer follows spring.   夏は春の次にくる.
      後     →  先(=前)
     「夏」が後で、「春」は先(=前)

      A is followed by B 「AはBの次にくる」
      先(=前)←  後
  用例 The meal was followed by coffee.
      先(=前)   ←    後
     食事のあとにコーヒーが出された.
     「食事」が先(=前)で、「コーヒー」は後


 彼は、今日英語を覚えたら、明日申し分のない
 独立記念日のスピーチで観客をやんやと言わせ、
 その後、成人教育センターでの講演で成功を収めようとした


以上で、英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《3》【解説】を終わります (^.^)

【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《4》鉛筆.gif
次回、6月28日(火曜日)紹介予定です


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2022年06月21日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《3》

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《3》

みなさんは、ユダヤ人について聞いたことがありますよね

ユダヤの名称は『旧約聖書』中の太祖ヤコブの子ユダの子孫であることに由来、
バビロン捕囚(BC597〜538)後は、イスラエル人(ヘブライ人)の総称となりました。

ユダヤ戦争(BC66〜70)後、ユダヤの地はついに廃墟と化し
亡国そして世界中に離散(ディアスポラ)するという
悲しい歴史をたどることになります

特に、第2次世界大戦の時期、
ドイツのナチス党は、ユダヤ人を絶滅収容所に送り、組織的に
絶滅政策・大量虐殺(ホロコースト)を行いました

ただし、幸いにもホロコーストを
免(まぬが)れたユダヤ人もたくさんいます

現在の総人口は約1300万

イスラエル国のほか、
アメリカ合衆国、旧ソ連地域、ヨーロッパ諸国に散在していますね

[関連記事]

【ブログ】ついてるレオさん"ハッピー日記"鉛筆.gif

ユダヤ教のお話! 前編 (10 18 2012)
ユダヤ教のお話! 中編 (10 19 2012)
ユダヤ教のお話! 後編 (10 20 2012)


【方法】

@ 英文を数回読んで、英文全体の論旨や雰囲気をつかんで
  いくつかの質問に答えましょう!

  なお、この英文を1度読んで内容が理解できる人は
  めっちゃ読解力があると思います(笑い)

A 英文が隅々まで、文法的にも内容的にも
  理解できているかを10段階で自己診断しましょう!

  〈例〉完璧に読めたら【自己診断】10/10
     半分ぐらいなら【自己診断】 5/10

B 【解説】を参考に、

 「なぜ、英文が正しく読めなくなったのか?」

 その理由をつかみましょう!

[状況]
第2次世界大戦直前にナチスの迫害を逃れてアメリカに亡命して来たジャーナリストのユダヤ人 Oskarに英会話を教えた青年の回想の形式で語られています。

@ To many of these people, articulate as they were, the great loss was the loss of language―that they could not say what was in them to say.

A You have some subtle thought and it comes out like a piece of broken bottle.

B They could, of course, manage to communicate but just to communicate was frustrating.

C As Karl Otto Alp, the ex-film star who became a buyer for Macy's, put it years later, ‘I felt like a child, or worse, often like a moron.

D I am left with myself unexpressed.

E What I know, indeed, what I am, becomes to me a burden.

F My tongue hangs useless.’

G The same with Oskar it figures.

H There was a terrible sense of useless tongue, and I think the reason for his trouble with his other tutors was that to keep from drowning in things unsaid he wanted to swallow the ocean in a gulp: Today he would learn English and tomorrow wow them with an impeccable Fourth of July speech, followed by a successful lecture at the Institute for Public Studies.


[出典‘The German Refugee’Bernard Malamud(1914-86)短編集 Idiots First (Dell, 1963) より]


【質問】

(1) @ 英文の挿入節 articulate as they wereは 
  @【譲歩のas】「Sは〜だけれども」A【理由のas】「Sは〜なので」
  どちらでしょうか? (日本語で)

  答え:

(2) A 英文の 主語 You(「人々一般」)は、本来なら何の代名詞でしょう?(英語で)

  答え:

(3) B 英文の communicate は、辞書的な意味では「意思疎通をする」ですが、
  この英文ではどのような意味になると推測されるでしょうか? (日本語で)

  答え:

(4) D 英文は現在形が使われています。文法用語で何と言うでしょうか?(日本語で)

  答え:

(5) F 英文は第何文型でしょう? (日本語で)

  答え:

(6) H この英文で、an Fourth of July speech(独立記念日のスピーチ)と
  a lecture at the Institute for Public Studies(成人教育センターでの講演)は
  時間的な順序はどちらが先(=前)でどちらが後でしょうか? (日本語で)

  答え: 先(=前):  
       後    :  

【自己診断】 /10

さて、どうでしたか?

次回【解説】を紹介します (^.^)

【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《3》【解説】鉛筆.gif
6月25日(土曜日)の予定です


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2022年06月18日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《2》【解説】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《2》【解説】

今回の文章は風俗喜劇

登場人物は2人キラキラ.gif

イギリス上流家庭の女主人は
しっかりしゃべっているのですが、
婚約している小間使いの
ややだらしない、舌足らずの英語に
ややイライラされた方もいらっしゃると思います(笑い)

ちなみに、筆者Somerset Maugham(サマセット・モーム)は
日本では小説家として有名ですね

サマセット・モーム.jpg

代表作本.gif
Of Human Bondage (1915)『人間の絆』
The Moon and Sixpence (1919)『月と六ペンス』
はよく知られていますね

劇作家としては20世紀の風俗喜劇の担い手です

【質問】の解答

(1) @のasは俗語的な用法です。従属接続詞の何と同じ用法でしょう?
  (英語で)

  答え:that もしくは whether

  at allはどこを修飾しているでしょう? (英語で)

  答え:proposed

(2) B and he never said anything that you could take hold ofの
  youは、本来なら何の代名詞の代わりに使われているのでしょうか? 
  (英語で)

  答え:I

(3) F mean の意味は何でしょう? (日本語で)

  答え:意図する

  この英文は、具体的には何のことを言っているのでしょう? (日本語で)

  答え:「結婚する気はあるの ないの?」

(4) H if anything's to come of it のitは何を指しているのでしょうか?(日本語で)

  答え:2年間交際してきたこと

(5) K propose の意味は何でしょう? (日本語で)

  答え:提案する

(6) N where I am の意味は何でしょう? (日本語で)

  答え:自分の立場、身分


【解説】

(注)日本語訳は英語の語順に従って
   カタマリで原則的に左から右に訳して、
   同形反復は並列して解説しています
 

@ Well, ma'am,
 M(文頭副詞)
 そうですね 奥様 

I don't know as he exactly proposed at all.
     → (=that / whether)
私 わからない 〜ということ 彼 そもそも プロポーズした 一体
        (〜かどうか)

この英文のat allはどこを修飾しているでしょう?

 @ don’t know なら、「プロポーズされたか(どうか)全くわからない」
  (否定文で)少しも(…でない).
   用例 I don't trust him at all. 私は彼を全然信頼していない.

 A proposed なら、「一体全体プロポーズしたか(どうか)」
   (疑問文で)少しでも, 一体.
   用例 Is there any truth at all in the rumor?
   そのうわさに一体本当のことがあるのか.

  コンテキスト(=前後関係)より、Aですね

A You see,
 いいですか

 ×「ご存知のように」はダメ! 

  【読解鉄則】You see, 2つの意味!
  @ 「ご存知のように」
    相手の承知していることを述べて、驚きまたは非難を避ける場合
  A 「いいですか、こうなのですよ」
    相手が知らない場合、もしくは、うっかり忘れている場合に念を押す場合
    この英文は、Aの意味です!


it was like this.
それ = 〜のような これ
 (=前文 as 節の内容) 【後方照応のthis】

  【読解鉄則】 代名詞・指示語
  代名詞(it, they, them, one(s),など)は「何を受ける?」
  指示語(this, these, that, those, both, such など)は「何を指す?」
  必ず文中の英語でチェックする!


B I'd been walking out with him for something like two years,
 (=I had) = 
 私 交際してきた 彼 〜の間 幾分 〜のような 2年

 【読解鉄則】 S had been Ving(=動詞のing)
 【過去完了進行形】のイメージ:
 「(過去の前の出来事が)過去に迫る & 躍動感」!
 S had been Ving〜(ずっと)〜していた
= 後ろは『説明』
  (参考)Ving=「躍動感」 動作の「イキイキ感」をあらわす!


 時制は、過去完了形がもちいられています。

 この英文から話は過去にさかのぼり、
 プロポーズに至る経緯の話になります

 一度過去完了形が用いられて、話が過去にさかのぼれば、
 その後は、もう一度過去完了形を用いる必要はありません

 
 and
 しかし

he never said anything that you could take hold of ●, so to speak,
       →
彼 決して〜ない 言った 何も(ない) あなた 〜ありうる 理解する いわば
   (=決して何も言わなかった) 「人々一般」     (注)● 名詞の欠落!
                 (注)本来なら I(私)です!

  (=彼は(私が)理解できるような言葉は何も言わなかった)

  英語は、本来なら I(私)と言うべきときに、
  weを使ったり、you を使って、
  私と同じ立場の人なら
  「あなたも誰もみな同じ対応するはずだ」というメッセージを
  伝えようとすることがあります。

  これは読者をこの話に引き込む役割もあります。

 【読解鉄則】 関係詞(=関係代名詞 or 関係副詞) 
 前の名詞(=先行詞)を 説明する節(=形容詞節)の先頭にくる語
 (注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!


so
それで (等位接続詞)

at last
M(文頭副詞)
ついに

I said: 
  →
私 言った  

  Well, what about it?
  あの、〜はどう思うの それ
           漠然のit 

 【読解鉄則】 A:(コロン) 
 A(核心的な内容)⇒B(具体的な内容) 
 コロンの後ろに続く節は、@説明 Aリストの列記 B引用(=直接話法)
 ここではAリストの列記 SV: です!


C What about what? he said.
                →
 〜はどう思うの 何 彼 言った  
 (=それは何のこと?)

D You know what I mean, I said.
                   →
 あなた 分かる こと 私 言おうとする 私 言った
(=私の言おうとすること 分るでしょう) 

E I do not (know what you mean), he said.
             省略          →
 私 分からない             彼 言った

 【読解鉄則】 省略
 省略は、一度出てきた語(句)の反復を避けるために起こる!
 省略が起こっている英文は、必ず省略語(句)を補って理解すること!


F Well,
 M(誘導副詞)
 では 

do you mean it
      →
あなた 意図する それ
 or         ?
do you not (mean it)
          省略
あなた 〜ない (意図する それ)

 (=じゃ、そうする気はあるの ないの?)

 具体的には、「結婚する気はあるの ないの?」ということ
 
I said.
 →
私 言った 

G Is it a riddle? he said.
             →
   それ なぞなぞ 彼 言った  

 riddle [名] レベル:5 英検:2級以上の単語
        学校レベル:大学以上の水準
        TOEICR L&Rスコア:600点以上の単語
        大学入試:難関大対策レベル
 [C](可算名詞)
 (1) (当てものなどの)なぞ,なぞなぞ,判じ物
   用例 What gets wet when drying? (乾かす時に濡れるものなあに)
       答えは A towel.
       solve [find out, guess] a riddle なぞを解く.
 (2) 不可解なもの[人].
   用例 He's a riddle to me. 私には彼という人物はわからない.

H No, (it isn’t) I said,
      省略    →
 いいえ       私 言った  

 but
 しかし 

I've been walking out with you for two years,
私  = 付き合ってきた あなた 〜の間 2年 そして 

and                    .

I just want to know
     →
私 ただ 〜したいと思う 知る
(=ただ知りたいと思っているだけなの)

if anything's to come of it or not
 (=anything is)
      be to 不定詞【意図】
〜かどうか 何か することになる 生じる 〜から それ
                (=前文の内容)

(=それから何か生じることになるかどうか)
  つまり、2年間交際してきたことから何が生まれるかどうか)

 【読解鉄則】 be to 不定詞 5つの意味
 @予定    「〜する予定である」 ※ 公式な予定

   We are to meet here tomorrow.(私たちは明日ここで会う予定である)
 A義務・当然 「〜すべきである」 ※ 第三者の果す義務・命令
   You are to observe traffic rules.(交通規則は遵守すべきである)
 B可能    「〜できる」  ※主に否定文・受動態の不定詞
   No one was to be found in the street.(通りには人っ子ひとりいなかった)
 C運命    「〜する運命である」※ 将来実現すると予測されることを暗示する 
   He was never to see his home again.(彼は二度と故郷を見ることはなかった)
 D意図    「〜するつもりである」 ※条件節(if)内・「目的」の意味が加わる
   If you are to realize your dream,
you must work harder.
  (夢を実現するつもりなら、一生懸命働かなければならない)

 この英文は、Dの意味です

I Oh,
  M(文頭副詞)
  そうか 

he said.
  →
彼 言った 

J I don't mind one way or the other, I said;
                          →   
  私 〜ない 気にかける いずれかに 私 言った 
    (=どちらでも構わない)
 

 【読解鉄則】 A;(セミコロン) 
 ;(セミコロン)=関連性の強調
 A;(セミコロン)
B「具体的説明」
 (注) の内容は密接な関係がある!

   

but
でも 

I'm not going to waste my time till doomsday,
  = 
私 〜ない 〜するつもりです 無駄にする 時間 〜まで 最後の審判日
 (=無駄にするつもりはない)         (=永遠に)

and
そして

I just want to know,
    →
私 ただ〜 〜したいと思う 知る
(=ただ知りたいと思っているだけなの)

that's all.
それだけのこと

K Well,
 M(文頭副詞)
そうだな 

he said,
   →
彼 言った 

what do you propose ●?
          →
何    あなた 提案する 
(=あなたの案は何ですか?)
           (注)● もともと名詞があった場所!

 この proposeは「プロポーズする」ではなくて「提案する」です

 女性の強引さに負けて、男は結婚の覚悟をしたようです

L Well,
  M文頭副詞)
  では

I said,
 →
私 言った  

what about August Bank Holiday?
〜はどうですか  8月  銀行休日?

M Make it Christmas,
   →
 しよう それ クリスマス 
(=結婚のこと)

he said;
  →
彼 言った

I get a rise then.
  →
私 上がる 俸給 そのころ
 (=昇給する)

N All right,
 いいわよ

I said,
  →
私 言った 

 as long as I know (the place) where I am ■

 M(文頭副詞)        省略   関係副詞
 〜しさえすれば 私 知る       私 
  [条件]           (=自分の立場、身分)
  (=自分の身分がわかりさえすれば)

  【読解鉄則】as[so] long as SV〜【時間的広がり】
  @「〜しさえすれば」(=if only)[条件]
   用例 Any magazine will do as long as it is interesting.
      (おもしろければどんな雑誌でもいいです)
  A「〜する間、〜する限り」[期間・範囲]
   用例 I’ll never forget your kindness as long as I live.
      (生きている限りあなたの親切は決して忘れません)

   この英文は、コンテキスト(=前後関係)より @の意味です

  (参考)as far as SV〜「〜する限り」【空間的広がり】
      用例 There was nothing but the blue sky as far as the eye could reach. [範囲]
         (見渡す限り、青空しかなかった)
      As far as I know, he is an honest man. [限度]
      (私が知る限り、彼は正直な男性です)
     (=To the best of my knowledge)


 【読解鉄則】  関係副詞 先行詞の省略
 関係副詞の先行詞(the place, the date など)
 省略されることもある!
 <(the place) [where S V…■] >(=名詞節)をイメージする!
 
    省略           ■ 副詞の欠落!  
 (参考)【別解説】疑問詞whereが導く名詞節と考えてもよい!

   place [名] レベル:1 英検:3級以上の単語 
         学校レベル:中学以上の水準
         TOEICR L&Rスコア:220点以上の単語
   [C](可算名詞)立場、環境、境遇
   用例 If I were in your place, I wouldn't put up with it.
      (もし私が君の立場なら、とても我慢しない)
      (社会的な)地位、身分
   用例 know one's place (身のほどを知る)


   (参考)関係代名詞whatの慣用句
       what I am     「私の現在の姿」「私の本来の姿」
       what I should be 「私のあるべき姿」「私の理想像」
 
I don't mind waiting,
     →
私 〜ない 気にする 待つこと
  (=気にしない)

 but               .
 しかし

I like to know where I am
  →
私 〜したいと思う 知る どこ 私 
        (=自分の立場、身分)

以上で、英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《2》【解説】を終わります (^.^)

【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《3》鉛筆.gif
次回、6月21日(火曜日)紹介予定です

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2022年06月14日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《2》

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《2》

今回は、風俗喜劇を扱います

風俗喜劇 (comedy of manners)は、
広義には風俗を描いた喜劇一般のことですが、
狭義には、とくにイギリスの社交界の男女関係を
知的に突き放して描く、洗練されていて機知に富む喜劇です

【方法】

@ 英文を数回読んで、英文全体の論旨や雰囲気をつかんで
  いくつかの質問に答えましょう!

  なお、この英文を1度読んで内容が理解できる人は
  めっちゃ読解力があると思います(笑い)

A 英文が隅々まで、文法的にも内容的にも
  理解できているかを10段階で自己診断しましょう!

  〈例〉完璧に読めたら【自己診断】10/10

     半分ぐらいなら【自己診断】 5/10

B 【解説】を参考に、

 「なぜ、英文が正しく読めなくなったのか?」

 その理由をつかみましょう!


[状況]

20世紀の初めのイギリス上流家庭の女主人が、
婚約している小間使いに
プロポーズされたときの様子を語らせている場面

(参考)小間使い(こまづかい)
    主人の身の回りの雑用をする人


@ Well, ma'am, I don't know as he exactly proposed at all.

A You see, it was like this.

B I'd been walking out with him for something like two years, and he never said anything that you could take hold of, so to speak, so at last I said to him: Well, what about it?

C What about what? he said.

D You know what I mean, I said.

E I do not, he said.

F Well, do you mean it or do you not? I said.

G Is it a riddle? he said.

H No, I said, but I've been walking out with you for two years, and I just want to know if anything's to come of it or not.

I Oh, he said.

J I don't mind one way or the other, I said; but I'm not going to waste my time till doomsday, and I just want to know, that's all.

K Well, he said, what do you propose?

L Well, I said, what about August Bank Holiday?

M Make it Christmas, he said; I get a rise then.

N All right, I said, as long as I know where I am I don't mind waiting, but I like to know where I am.


[出典 風俗喜劇 The Unattainable (Collected Plays of W.S. Maughan vol. 2 Heinemann 1931) Somerset Maugham(1874-1965)より]


【質問】

(1) @のasは俗語的な用法です。従属接続詞の何と同じ用法でしょう?(英語で)

  答え:

  at allはどこを修飾しているでしょう? (英語で)

  答え:

(2) B and he never said anything that you could take hold ofの
  youは、本来なら何の代名詞の代わりに使われているのでしょうか? (英語で)

  答え:

(3) F mean の意味は何でしょう? (日本語で)

  答え:

  この英文は、具体的には何のことを言っているのでしょう? (日本語で)

  答え:

(4) H if anything's to come of it のitは何を指しているのでしょうか?(日本語で)

  答え:

(5) K propose の意味は何でしょう? (日本語で)

  答え:

(6) N where I am の意味は何でしょう? (日本語で)

  答え:


【自己診断】 /10

さて、どうでしたか?

次回【解説】を紹介します (^.^)


【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《2》【解説】鉛筆.gif
6月18日(土曜日)の予定です



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2022年06月11日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《1》【解説】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《1》【解説】

今回の文章は、
長年イタリアのフィレンツェに住んでいる
イギリスの裕福な女性の随筆文でした

【英文の種類】エッセイ(随筆)

書き手の随想(思ったこと・感じたこと・考えたこと)を思うがままに
書き記した文章

【小説・物語文(ストーリー)読解の鉄則】
 
 1 人物チェック! who(だれ) 
 2 場面チェック! when(いつ), where(どこ) 
 3 展開チェック! what(何)  
             Why?(なぜ) How?(どのように)  
 
 小説・物語(ストーリー)は人物を中心に場面&話が展開する!

    特に主人公の心理表現に注意する!
 
  [ポイント] 3つの順序を考慮して読むこと!


  1 Time     (時間) 始めから終りまでの出来事を列挙する
  2 Place    (場所) 目的地への説明など

  3 Sequence (論理) 順序や配列を示す一連の表現 

 (注) これは、論説文、評論文、エッセイ(随筆)でも大切な考え方です!

【質問】の解答

(1) この英文のTheme(=テーマ)は何でしょう?(日本語で)

  答え:筆者が急行列車に乗り遅れたこと

(2)【1】Aの英文は、文法的に何と言われる文でしょう? (日本語で)

  答え:倒置文

  また、どうして語順が入れ替わっているのでしょう? (日本語で)

  答え:情報構造(Information Structure)による配置転換で、
     筆者が急行列車に乗り遅れたことへの腹立たしい気持ちを
     表わしているから。

  【読解鉄則】 Information Structure(情報構造)
   英文は原則として旧情報(Given) から新情報(New)へと展開する!


  旧情報(Given)は文章の中ですでに述べられた事柄で、
  情報価値が低いと判断されたもの


  新情報(New)は文章の中で初めて述べられる事柄で、
  情報価値が高いと判断されたもの


  ただし、旧情報(Given)新情報(New)を決めるのは
  すでに述べられた情報かどうかではなく、
  筆者がどちらを価値の高い情報なのか判断したかどうかで
  情報の新旧は筆者の判断で決まります。

 【読解鉄則】 end focus
  新情報(New)は文の後ろに置かれる!


  本来の語順は It is certain that・・・ なのですが、
          旧情報(Given)  新情報(New) 
  
  この英文は Certain it is that・・・
          旧情報(Given)  新情報(New)
     
  筆者は、意図的に Certain(=旧情報(Given))を文の先頭に置いて、
  that…(=新情報(New))を後ろに置いて、that以下の情報価値が
  高いと判断しています。

 【読解鉄則】CVSの倒置文 
  補語C旧情報(Given)、主語Sは新情報(New)
  旧情報(Given)を前提として新情報(New)を導入する働きがある!
  (注)ただし、この英文はCSVの語順になっています!


 【読解鉄則】 配置転換ルール 【倒置文】
  話者の「感情・意図」がある


  この英文はコンテキスト(=前後関係)より
  筆者が急行列車に乗り遅れたという
  筆者の腹立たしい気分を表しています

(3) 筆者は、今、どこにいるのでしょう?(日本語で)

  答え:駅

(4) 今の時間は何時何分でしょう? (日本語で)

  答え:5時30分

(5) 【2】@の so much moral ballastは、何の比喩表現でしょう?
  (日本語で)

  答え:腹を立てたりすること、心に感じたすべての感情

(6) この英文の結論はどこでしょう? (日本語で)

  (注)解答方法 【 】段落 〇文

  答え:【2】C文

大まかな全体の論旨は

【1】
急行に乗り遅れたことについて
その理由がいくつか述べられています

【2】
急行に乗り遅れた本当の理由について
結論を述べています

【解説】

(注)日本語訳は英語の語順に従って
   カタマリで原則的に左から右に訳して、
   同形反復は並列して解説しています
 

【1】
@ The clocks up at the villa must have been all wrong,
                        = 
   時計 上方の 別荘 だったに違いない まったく 間違い
  『限定』+名詞+『説明』
  (=丘の上の別荘の時計)
  ×「別荘の2階の時計」ダメ

【読解鉄則】 英語の修飾の原則!
 前は『限定』+名詞+後ろは『説明』
 左から右に「イメージ」して読もう!

 筆者が『限定』一グループ(この英文では複数形一グループ)の時計(名詞)
 と述べて『説明』最初に平地から見てup「上の方向」だと伝えて
 次に具体的にat the villa「別荘の」
と述べています

 (参考)

【ブログ】ついてるレオさん"ハッピー日記"鉛筆.gif

「英語を学ぶ大原則!」 第1法則 ( 1 17 2012) 
 英語は主語に近いものから表わす
「英語を学ぶ大原則!」 第2法則 ( 1 18 2012) 
 英語は、物理的・論理的移動順序で表わす
「英語を学ぶ大原則!」 第3法則 ( 1 19 2012)
 英語はイメージでとらえる

 【読解鉄則】 S must have Vp.p.(=動詞の過去分詞)
  S must have Vp.p.「Sは〜した(だった)に違いない」
  「現在」 から「過去」を推量
  (参考)助動詞は、筆者(=話者)の主観的感情をあらわす!
  (注) Vp.p.(過去分詞)には、過去の意味はありません!

  (参考) Vp.p.=『受身・完了分詞』

  or else
  あるいは

 my watch did not go with them,
 私の腕時計 〜なかった 合う 〜に それら 
   (=合っていなかった)   (=the clocks up at the villa)

 【読解鉄則】 代名詞・指示語
 代名詞(it, they, them, one(s),など)は「何を受ける?」
 指示語(this, these, that, those, both, such など)は「何を指す?」
 必ず文中の英語でチェックする!


  or else
  あるいは

 I had not looked often enough at it
 私 〜していなかった 目を向ける しばしば 十分に 〜に それ
  (=見ていなかった)    (=my watch)
    

 【読解鉄則】 S had Vp.p.(=動詞の過去分詞)  
 【過去完了形】のイメージ
 「(過去の前の動作、状態が) 過去に迫る!」
 「Sは〜してしまった・〜していた」 
 (注) Vp.p.(過去分詞)には、「過去」の意味はない!
 
  (参考) Vp.p.=『受身・完了分詞』
   
 while rambling about the town on my way to the station.
 〜の間 ぶらぶらして 〜のあたり 町  道 〜へ  駅
  (=while I had been rambling about the town の簡略表現)

  

 【読解鉄則】 対比表現 『差異』を示す! 
 A(=S1V1) , while B(=S2V2) 
 「A(=S1V1) 一方、 B(=S2V2)
 A: I had not looked often enough at it
 B: rambling about the town
 ※ whileは従属接続詞ですが、等位接続詞のようにとらえる!
 (参考)A(=S1V1)と B(=S2V2)
    『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!


 【読解鉄則】 接続詞+Ving…  
 一部の接続詞は後ろにVing…がくることもある!
  (after, before, when, while, since)
   用例 I took a shower before eating dinner.
                (=before I ate dinner)
     「私はシャワーを浴びて、 その後 夕食を食べた
  
 (参考)接続詞+SV…の簡略表現です!

A Certain it is that    【倒置文】 
       仮S = 真S  
  確かに  
    C  S V
 旧情報(Given)  新情報(New)

 【読解鉄則】 Information Structure(情報構造)
 英文は原則として旧情報(Given) から新情報(New)へと展開する!


 【読解鉄則】 end focus
 新情報(New)は文の後ろに置かれる!


  (参考)It is certain that・・・の倒置文

 【読解鉄則】 配置転換ルール 【倒置文】
 話者の「感情・意図」がある
 この英文は「筆者の腹立たしい気分」を表しています


 【読解鉄則】 end weight
 長い主語[S]は、it [仮S=仮主語(形式主語)] に置き換えて、
 文の後に置く[真S=真の主語]!


 when I got there, at the gallop of my cab-horse,
 〜とき 私 つく そこ   ギャロップ  私の馬車
    (=to the station)   (=私の馬車で全速力で)

 the express was gone.
   急行  = 行ってしまった

  =Theme(=テーマ)

B There is something hatefully inexorable about expresses:
 M(誘導副詞) ある 何か 憎たらしいほど 無情な 〜について 急行

       A『抽象』

 【読解鉄則】There is S 構文 新情報(New)の導入 2つのパターン
 @ 筆者の主張をサポートする実例の提示、一般的な事実の確認
  (参考)for example「たとえば」、in fact 「実際」、
     indeed「実際」などの語を補って読んでいきましょう

 A 筆者の主張を提示 (注)however や butを伴う

 この英文は、@のパターンです!


 inexorable [形] レベル:12 英検:1級以上の単語
  (1) 〈人・言動が〉冷酷[無情]な,容赦のない.
  用例 one's inexorable resolution 断固とした決意.
  (2) 曲げられない,動かしえない.
  用例 the inexorable passage of the seasons
     人の力では動かしがたい季節の移り変わり

 【読解鉄則】 A:(コロン) 
 A(核心的な内容)⇒B(具体的な内容) 
 コロンの後ろに続く節は、@説明 Aリストの列記 B引用(=直接話法)
 ここでは@説明の用法です!
 A『抽象』からB『具体』の流れをつかもう!


 B『具体』 

 it is useless to run after them,
 仮S       真S  
  役に立たない 追いかける 〜の後 それら 
                (=expresses)

 【読解鉄則】 end weight
 長い主語[S]は、it [仮S=仮主語(形式主語)] に置き換えて、
 文の後に置く[真S=真の主語]!


 even in Italy.
 〜でさえ イタリヤ  

 【読解鉄則】 焦点化副詞 even   
 「 〜でさえ(も), 〜すら」
  事実・極端な事例などを強調する

  (注)名詞(代名詞)を修飾する用法もある!
  用例 Even a child can do it. 
     (子どもでさえもそれをすることができる)

C The next train took an hour and a quarter
             →
   次の列車   かかった   1時間15分  
                
 instead of forty minutes
 〜の代わりに   40分
           

 【読解鉄則】 A instead of
 「A 代わりに 
  日本語訳:「の代わりに
 A: an hour and a quarter
 B: forty minutes
 (参考)対比表現は『差異』を押さえる! 
 (参考)Aとは『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!


 to cover the nineteen miles between Pistoia and Florence.
 〜ために 行く 19マイル 〜の間 ピストリア フィレンツェ

 (参考) 1 mile = 1760 yards ≒ 1.6km
     19 miles ≒ 30.4km

  この英文は、次の列車の話ですが、筆者はこの列車に乗ったのではありません。
  次の列車の情報を伝えている文です。

D Moreover,
 M(文頭副詞)
  そのうえ

 【読解鉄則】 追加表現 Moreover, 「そのうえ」
 「何(誰)にたいして〜そのうえ」なのか? を押さえる!


 that next train was not till eight in the evening,
  その次の列車   = 〜ない 〜まで 8時  夜
  and                        .
 it was now half-past five
 非人称のit  = 今 30分すぎ 5時
 【時間】

【2】
@   felt all (that)
    →   省略 
    V1
   感じた すべて 

   it was proper to feel ● on the occasion,
   仮S       真S  
      適切な  感じる    その場合
              (注)● 名詞の欠落!

 【読解鉄則】 関係詞(=関係代名詞 or 関係副詞) 
 前の名詞(=先行詞)を 説明する節(=形容詞節)の先頭にくる語
 (注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!


 【読解鉄則】関係代名詞that の特別用法  6つのパターン!
 @ 先行詞
 最上級が限定されている場合 
   This is the most interesting book that I’ve ever read .
   (これは私がこれまで読んだなかで最も興味深い本です)
 A 先行詞 the firstなどが限定されている場合
   He was the first man that I interviewed for the job.
   (彼は私がその仕事で面接した最初の男性です)
 B 先行詞 all, every, any, no, the only, the very
   everything, something, anything, nothing

   This is all that he has to do .
   (彼はこのことだけをすればよい)
 C 先行詞 「人+モノ・コト」
   Look at the boy and his dog that are coming this way.
   (こちらにやって来ている少年と犬を見てごらんなさい)
 D 先行詞 疑問詞
   Who that knows him will believe it? 〈文〉※必ず that!
   (彼を知っている人なら誰がそれを信じるだろうか)
 E 先行詞 文のC(補語)
   He isn’t a hero that he used to be .   ※必ず that!
   (彼はかつてのような英雄ではない)
                     (注) ● 名詞の欠落! 
 (参考)@〜Bの例でも先行詞が「人」の場合は、普通 who を用いる!
   この英文は、Bの場合です!
 

 【読解鉄則】 関係代名詞の目的格の省略
  関係代名詞の目的格(which, whom, that)はよく省略される!
 名詞 + [(that) S(名詞) V ●…](=形容詞節)イメージする!
       省略         (注) ● 名詞の欠落!


 【読解鉄則】 end weight
  長い主語[S]は、it [仮S=仮主語(形式主語)] に置き換えて、
  文の後に置く[真S=真の主語]!


 I  and                .

   said,
    →
   V2
 私 言った

  if (I did) anything,
    挿入 省略
  もし(私 した)何か

  rather more (than all it was proper…)
           省略
  かなり より以上のこと
              

 【読解鉄則】 A and B  同形反復(=共通構文)
 等位接続詞(and, but, orなど)を見つけたら、
 何と何(語と語、語句と語句、節と節、文と文)をつないでいるか?
 (注)比較対象は『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!
 (参考)同形反復は並列して解説しています


 【読解鉄則】 , 挿入 ,  (コンマによる挿入)
 用法は、接続副詞挿入句・節を入れる!


 【読解鉄則】比較構文(相対比較) 読解のポイント
 1 比較対象 比較対象は?    Aと
 2 比較基準 何を基準にして?
 3 比較結果 その結果は?    A> or A<
   比較構文は『共通点・類似点』を押さえる!(原則)
   (参考) 対比表現は『差異』を押さえる!


 【読解鉄則】 比較構文(相対比較)
 比較対象(Aと)つまり 
 誰(何)とB(何)を比べているのかを押さえる!
 A: rather more
 B: all it was proper to feel on the occasion
 (参考) 比較対象 Aとは『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!

 (注)than Bが省略されている場合は、コンテキスト(=前後関係)より推測する

  この英文ではthan以下が省略されているので、
  than 〜の部分をコンテキスト(=前後関係)より推測する


  これをやらないと英文が正しく理解できないことがよくあります

  前後をしっかり読むと、心の中で感じたことより多くの言葉を口にした
  ということです。

  つまり、筆者は、こういう場合に人が感じる怒りのすべてを感じて、
  その上、私としたことが、感じている以上の言葉を言ってしまった。

  裕福でインテリの女性ともあろう人が
  例えば「こん畜生!この急行めが!」など(笑い)

A Missing a train is a terrible business,
  乗り遅れること 列車  = ひどい事態  

 even if you miss nothing else in consequence;
 たとえ〜でも あなた 乗り遅れる 何も〜ない 他に 結果として
 「人々一般」
  (=たとえ結果として乗り遅れた以外に何もなくても)

 【読解鉄則】「人々一般」をあらわす人称代名詞
  (1) you 最も広く「人々一般」をあらわす語
    you(あなた)という意味から「話し手自身を含まない」と
    考えてしまいそうですが、「話し手を含めた人々一般」
    あらわしています

    You need a visa to travel to foreign countries.
      (外国へ旅行するにはビザが必要です)

  (2) we 自分たちで組織を作る感覚
    文章などで書き手がI(私)と言うべきところを
     weと表現することがありますが「仲間意識」に訴えています

    We shall fight terrorism all the way.
      (私たちは断固としてテロと戦ってゆく)

  (3) they 話し手自身を含まない「人々一般」
    「〜と言われている・みんな(世間)は〜と言っている」のように
    人々一般の内容をあらわしている表現です

    They say life begins at 40.
       (人生は40歳から始まると言われます)

  (4) people 少しさめた言い方
    話し手自身を含まないのはもちろんですが、
    人々を「自分から離れたもの」としてとらえた観察目線です

    People always want what they cannot have.
      (人はいつも手に入れられないものを欲しがる)

  (5) one 日常会話ではかなりまれ
    ほかのyou, weと比べるとはるかに高尚な言い方。
    もちろんこのoneは数字の「1」とつながりが感じられます。
    any one person(どんな人も)ということ。

    One should never take love for granted.
      (人は決して愛を当たり前のものとして考えるべきではない)


 【読解鉄則】 英文の展開の原則!
 抽象[核心]的内容  ⇒ 具体的説明 
 (メインアイデア)   (サポート)


 筆者は、急行列車に乗り遅れることは、
 a terrible business(ひどい事態)だと述べています。
 その後、ひどい事態について、具体的な理由が述べられることが予想されます

  and

 the inner disarray,
   内面の混乱
   (=心の乱れ)
      

    blow    thoughts
    打撃     思考  
 the   and  to   and   ,
    wrench   feelings
    苦痛  〜へ 感情
    A´ 

  【読解鉄則】 同格 
  名詞(相当語句)に、他の名詞(相当語句)を並べて説明するとき、
  この2つの名詞は互いに同格(Apposition)の関係であるといいます!
  名詞, 名詞  (注) 間に,(コンマ)を入れることが多い!
  (注)後ろは『説明』!


 is most often far worse
  = ほとんどの場合 とても より悪い

 than any mere upsetting of arrangements.
 〜より いかなる 単なる 狂わすこと 取り決め
       (=ただ予定が狂うこと)
      

 【読解鉄則】 比較構文(相対比較)
 比較対象(Aと)つまり 
 誰(何)とB(何)を比べているのかを押さえる!
 A: the inner disarray,(すなわち)
   the blow and wrench to thoughts and feelings
 B:any mere upsetting of arrangements
 (参考) 比較対象 Aとは『 同種類(=カテゴリー)&
     文法上「同形反復」 』!


 disarray [名] レベル:13 英検:1級以上の単語
 [U](不可算名詞)混乱,乱雑; だらしのない[乱れた]服装.
 用例 in disarray 混乱して; だらしのない身なりで.

 wrench [名] レベル:7 英検:準1級以上の単語
        学校レベル:大学以上の水準
        TOEICR L&Rスコア:730点以上の単語
        大学入試:最難関大対策レベル
 [C](可算名詞)[単数形で] (別離の)悲痛,苦痛.
 用例 It will be a wrench to leave home.
    故郷を離れるのは悲しいだろう.

 upset [動] レベル:3 英検:準2級以上の単語
       学校レベル:高校2年以上の水準
       TOEICR L&Rスコア:470点以上の単語
       大学入試:センター試験対策レベル
 【他動詞】〈計画などを〉くつがえす,だめにする,狂わす.
 用例 The storm upset their plans for a hike.
    あらしのために彼らのハイキングの計画がだめになった.

B  A chasm suddenly gapes between present and future,
   断絶 突然に 大きく裂ける 〜の間 現在 と 未来 
   (=現在と未来の間に突然大きな断絶が生じる)  

   and

  the river of life flows backwards,
    川   人生 流れる  後ろに

  (even) if (it flows backwards) but for a second.
                    (=only)
  たとえ〜でも (それ 流れる 後ろに) ほんの 〜の間 1秒
     (=the river of life)
 (=たとえほんの1秒だとしても、人生の流れが逆流する)

 【読解鉄則】 省略
 省略は、一度出てきた語(句)の反復を避けるために起こる!
 省略が起こっている英文は、必ず省略語(句)を補って理解すること!


 省略語(句)をコンテキスト(=前後関係)より補って考えないと
 正しく英文が理解できないことがよくあります


 chasm [名] レベル:11 英検:1級以上の単語
 [C](可算名詞)
 1 (地面・岩などの)幅の広く深い割れ目[裂け目]; 深い淵.
  (壁・石垣の)割れ目,大ひび,すき(間).
 2 (感情・意見の)隔たり,食い違い,相違 〔between〕.
  用例 the chasm between capital and labor 労使間のみぞ.

 gape [動] レベル:10 英検:1級以上の単語
      学校レベル:大学院以上の水準
 【自動詞】〈傷口・割れ目・貝などが〉ぱくりと開く[開いている];
     〈地面などが〉大きく裂ける.
  用例 a blouse gaping at the neck 襟元が大きくあいているブラウス.

 if [接] [譲歩を表わして] たとえ…としても
 用例 If I am wrong, you are not absolutely right.
    たとえ私が間違えているとしても君だって絶対に正しいとも言えない.
    He's a good, if mischievous, boy. 彼はいたずらだがいい子だ.
    His manner, if patronizing, was not unkind.
    彼の態度は恩きせ顔ではあったが不親切ではなかった.

 筆者は急行に乗り遅れることはひどい事態と述べているが、具体的には
 @ 心の乱れ A 過去と未来の断絶 B 時の流れの逆流だと
 すごく大げさに捉えています

 さて、本当の理由は何なのでしょう?

C        fit
        適して
 It is most   and   to lose one's temper;
        natural
 仮S (=very)     真S  
   とても  自然な    立腹する

 【読解鉄則】 end weight
 長い主語[S]は、it [仮S=仮主語(形式主語)] に置き換えて、
 文の後に置く[真S=真の主語]!


 【読解鉄則】 比較構文 絶対比較
 比較対象がない構文;単に非常に程度が高いことをのべる!

 (注) 主観的判断や感情的色彩を含む形容詞・副詞・名詞の前にくる!
 用例 They have received a higher education.
     (彼らは高等教育を受けている)
     She was a most kind woman to me.
           (=very)
     (彼女は私にとても親切な女性です)
     (注)1人(1つ)に決まらないので the はつけない!

  (参考) 相対比較 比較対象がある用法
       @ 他者比較…他の人・モノと比べる
       A 自者比較…1人(1つのモノ)の状態を述べる


  but                    .  【譲歩構文】

  the throwing out of so much moral ballast
   投げること 〜から そんなに多くの 精神的な砂袋
   (=そんなに多くの精神的な砂袋を追い出すこと)
  S[原因]

 ballast [名] レベル:12 英検:1級以上の単語
 [U](不可算名詞)
 【航海, 海語】 バラス(ト), 底荷,脚荷(あしに).
  (気球の)砂袋.
  (鉄道・道路の)バラス,砂利

 does not help one to overtake that train
       →  S´ → P´ 
  〜ない  役立つ 人   追いつく  その列車
        「人々一般」
          OC[結果]

 (=たとえそんなに多くの精神的な砂袋を追い出しても、
   その列車に追いつくことはない)

 筆者の結論が述べられています。

 ちなみに、

 so much moral ballast (=そんなに多くの精神的な砂袋)は比喩表現

 何の比喩表現なのかは、コンテキスト(=前後関係)より
 前文の lose one’s temper「立腹する、自制心をなくす」の言い換え

 そして、英文をさかのぼれば、【2】@の心に感じたすべての感情
 腹を立てたり、心に感じたすべての感情の比喩表現です

 この比喩表現を見抜くことは英文を正しく理解することに
 つながります。


 筆者は、結論として、いくら腹を立てて、心に感じたすべての感情を
 言葉に出しても乗り遅れた急行列車には追いつけないと述べているのですね。

 【読解鉄則】S help O (to)
 第5文型 SVO (to) は、O(目的語)と (to) に必ず 
 S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係がある!
 S help O<人> (to)  「SはOが〜することを手伝う」
     → S´→ P´
 
 【用法】 
 《主に米》Oの後にV(=原形不定詞)を用いる
 《主に英》Oの後にto Vを用いる
 《口語》 では 《米》《英》ともにV(=原形不定詞)を用いるのが一般的!


 【読解鉄則】 無生物主語構文!
 S help O (to)  「SはOが〜することに役立つ」
     →  S´→ P´
 S[原因] ⇒ OC[結果] 論理=【因果関係】! 
 (参考)主語を副詞的に訳して「Sのおかげで、S´は〜できる」


 【読解鉄則】 無生物主語構文 → 6つのパターン!
 無生物を主語(=S)として、主に因果(…だから〜)の意味を表す!
 @ SVOC型

    This medicine will make you feel better.
              → S´→ P´(意味上の主語→述語)
                 [〜する方向]

    S[原因(条件) ⇒ OC[結果(推測)
   (この薬を飲めば、より良い気分になるよ)
 A SVO(M)
    A few minutes’ walk brought us to the park.
                  →
   (数分歩いた後、私たちは公園に着いた)
   S[原因] ⇒ O[結果]
 B SVO1O2型
   Playing video games for hours gave me a pain in the back.
                       →
   (テレビゲームを何時間もしたので、私は背中に痛みを感じた)
   S[原因] ⇒ O1O2[結果]
 C SVO to V型
   His knowledge of English enabled us to carry out his plan.
                     →  S´→ P´(意味上の主語→述語)
   (彼は英語を知っているので、私たちは彼の計画を実行することができた)
   S[原因]         ⇒ OC[結果]
 D SVO from Ving型
   Illness prevented her from going to school.
          →   S´←・→P´(意味上の主語→述語)
   S[原因] ⇒ OC[結果]   [〜しない方向]
   (病気のせいで、彼女は学校に行けなかった)
 E SV(=感情動詞)O型
   The news will surprise us.
             →
   S[原因(条件) ⇒ O [結果(推測)
  (その知らせを聞くと、私たちは驚くだろう)

  (参考)無生物主語構文の訳すコツ!S(主語)を、副詞的に訳して
    「Sのせいで、Oは 〜する」と訳すと日本語らしくなる


  (参考)この英文はCのパターン!

以上で、英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《1》【解説】を終わります  (^.^)

【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《2》鉛筆.gif
次回、6月14日(火曜日)紹介予定です





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2022年06月07日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《1》

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《1》

はじめに

以前、この【ブログ】ついてるレオさん"Happy English School"学校.gif


2つのシリーズ

英文読解入門    [9回シリーズ]
英語長文読解入門 [10回シリーズ]

を紹介しました

これらのシリーズは【入門編】(=初級編)
どちらもとても易しい英文を扱いました

(参考)その詳しい日記はこちら

【ブログ】ついてるレオさん"Happy English School"学校.gif


 英文読解入門 [9回シリーズ]

 1 序論&基本5文型+α!  ( 9 27 2021)
 2 英語構文ルールの理解!(品詞からの考察) ( 9 28 2021)
 3 句(phrase):to V(不定詞)! ( 9 29 2021)
 4 句(phrase):Ving(動名詞・現在分詞)! ( 9 30 2021)
 5 句(phrase):Vp.p.(過去分詞)!      ( 10 1 2021)
 6 句(phrase):前置詞句(前置詞+名詞)! ( 10 2 2021)
 7 句(phrase)の判別法! ( 10 3 2021)
 8 節(clause)!       ( 10 4 2021)
 9 節(clause)の判別法! ( 10 5 2021)

 英語長文読解入門 [10回シリーズ]

 1 フレーズリーディング!  ( 10 14 2021)
 2 パラグラフリーディング!【単一のパラグラフ】 ( 10 15 2021)
 3 パラグラフリーディング!【演習@】 ( 10 16 2021)
 4 パラグラフリーディング!【演習A】 ( 10 17 2021)
 5 パラグラフリーディング!【演習B】 ( 10 18 2021)
 6 パラグラフリーディング!【複数のパラグラフ&演習】 ( 10 19 2021)
 7 パラグラフリーディング!【演習解答・解説】 ( 10 20 2021)
 8 スキミング(Skimming)!  ( 10 21 2021)
 9 スキャニング(Scanning)! ( 10 22 2021)
 10 実践編!           ( 10 23 2021)


さて、今回は、英文読解【応用編】[11回シリーズ]

教科書の英文、大学入試センター試験や大学入学共通テストはもちろん
国公立大学入試学校.gifレベルの英文読解は終えて
次のワンランク上の英語(Advanced English)を目指す読解講座冠.png

目的は、英文を正しく読めて理解できるようになること!

英文は、すべて洋書からで、
ジャンルは文学作品、週刊誌の記事、
エッセイ(随筆)、評論、書評などから紹介します

この講座をやりとげると
あなたの英文読解力は飛躍的に向上していることでしょう228.gif

興味のある方は
ぜひチャレンジしましょう


英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《1》

【方法】

@ 英文を数回読んで、英文全体の論旨や雰囲気をつかんで
  いくつかの質問に答えましょう!

  なお、この英文を1度読んで内容が理解できる人は
  めっちゃ読解力があると思います(笑い)

A 英文が隅々まで、文法的にも内容的にも
  理解できているかを10段階で自己診断しましょう!

  〈例〉完璧に読めたなら【自己診断】10/10

     半分くらいなら 【自己診断】 5/10

B 【解説】を参考に、

 「なぜ、英文が正しく読めなくなったのか?」

 その理由をつかみましょう!


【 】は段落、○は英文の数です

[状況]

著者は長年イタリアのフィレンツェに住んでいるイギリスの裕福な女性で、
その彼女の随筆文です。

【1】
@ The clocks up at the villa must have been all wrong, or else my watch did not go with them, or else I had not looked often enough at it while rambling about the town on my way to the station.

A Certain it is that when I got there, at the gallop of my cab-horse, the express was gone.

B There is something hatefully inexorable about expresses: it is useless to run after them, even in Italy.

C The next train took an hour and a quarter instead of forty minutes to cover the nineteen miles between Pistoia and Florence.

D Moreover, that next train was not till eight in the evening, and it was now half-past five.


【2】
@ I felt all it was proper to feel on the occasion, and said, if anything, rather more.

A Missing a train is a terrible business, even if you miss nothing else in consequence; and the inner disarray, the blow and wrench to thoughts and feelings, is most often far worse than any mere upsetting of arrangements.

B A chasm suddenly gapes between present and future, and the river of life flows backwards, if but for a second.

C It is most fit and natural to lose one's temper; but the throwing out of so much moral ballast does not help one to overtake that train.


[出典‘Losing One's Train’Vernon Lee (1856-1935) エッセイ集 Hortus Vitae (1907) より]

イタリア急行列車.jpg

【質問】

(1) この英文のTheme(=テーマ)は何でしょう?(日本語で)

  答え:

(2) 【1】Aの英文は、文法的に何と言われる文でしょう? (日本語で)

  答え:

  また、どうして語順が入れ替わっているのでしょう? (日本語で)

  答え:      

(3) 筆者は、今、どこにいるのでしょう?(日本語で)

  答え:

(4) 今の時間は何時何分でしょう? (日本語で)

  答え:

(5) 【2】@の so much moral ballastは、何の比喩表現でしょう?(日本語で)


(6) この英文の結論(=筆者の主張)はどこでしょう? (日本語で)

  (注)解答方法 【 】段落 〇文

  答え:


【自己診断】 /10

さて、どうでしたか?

次回【解説】を紹介します (^.^)

【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《1》【解説】は
6月11日(土曜日)の予定です



posted by ついてるレオ at 13:34 | TrackBack(0) | 英文読解【応用編】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする