2022年07月30日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《8》【解説】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《8》【解説】

今回は新聞記事

ただし、編集者の署名入りの
エッセイ風の記事です337.gif

【質問】の解答

(1) 【1】@ ライサ・ノズエヴァは、プーシキン広場の地下道を破壊した爆発音を直接聞きましたか?
      (日本語で)

  答え:いいえ、聞いていません。

(2) 【1】A blast は何の単語の言い換えでしょう?(英語で)

  答え:explosion

(3) 【2】D “guests of the capital”は、なぜ引用符がついているのでしょう? (日本語で)

  答え:モスクワに避難してきたチェチェン人をモスクワ市長自身が
      公の場で皮肉、嫌味をこめて「客人」と言った

(4) なぜチェチェン人がこのような厳しい取り締まりを受けたのでしょう? (日本語で)

  答え:1999年9月にモスクワで起きたアパート連続爆破事件の犯人は
      チェチェンのイスラム原理主義者とされていたから。

(5) 【3】―以下は、モスクワ市長に対してどのような態度のあらわれでしょう?(日本語で)

 答え:批判の態度


【解説】

(注)日本語訳は英語の語順に従って
   カタマリで原則的に左から右に訳して、
   同形反復は並列して解説しています


【 】は段落、○は英文の数です

[状況]
2000年8月6日付の、モスクワでの地下道爆発事件を扱った
ロシアの英字新聞の記事です。

【1】

@ When Raisa Nozhuyeva heard about the explosion
 M(文頭副詞)
 〜とき ライサ・ノズエヴァ 聞いた 〜について 爆発

 that ● tore through the Pushkin Square underpass,
      破壊した 〜を通して プーシキン広場の地下道
  (注)● 名詞の欠落!

【読解鉄則】 関係詞(=関係代名詞 or 関係副詞) 
 前の名詞(=先行詞)を 説明する節(=形容詞節)の先頭にくる語
 (注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!


she felt a pang of fear for her two sons.
   →
 彼女 感じた 激痛 恐怖 〜に対して 彼女の二人の息子
(=Raisa Nozhuyeva)  【感情・趣味・適性などの対象】

   pang [名] レベル:7 英検:準1級以上の単語
         学校レベル:大学以上の水準
         TOEICR L&Rスコア:730点以上の単語 
         大学入試:難関大対策レベル
      [C](可算名詞)
      (1) (肉体上の)激痛,さしこみ 〔of〕
        用例 hunger pangs=pangs of hunger 空腹痛.
      (2) (心の)苦しみ,傷心 〔of〕.
        用例 feel the pangs of conscience
           良心の呵責(かしやく)を覚える.

A (It is) Not that they were anywhere near the blast;
  省略
 (それ)  〜ない 彼ら いた どこか 〜の近く 爆発
  (=a pang of fear)  (=her two sons)      (=explosionの言い換え)

 

【読解鉄則】 A;(セミコロン) 
 ;(セミコロン) ,(カンマ)よりも大きな分離を示す
 独立した2つの節を結び付け、関連性を強調する
 A;(セミコロン)
B「具体的説明」
 (注) の内容は密接な関係がある!

【読解鉄則】 代名詞・指示語
 代名詞(it, they, them, one(s),など)は「何を受ける?」
 指示語(this, these, that, those, both, such など)は「何を指す?」
 必ず文中の英語でチェックする!


   

they were sitting right next to her.
彼ら   = 座っていた まさに 隣  彼女
(=her two sons)         (=Raisa Nozhuyeva)

B Nozhuyeva had a different concern:
         →
 ノズエヴァ もった  異なる心配  『どんな?』

         A『抽象』

【読解鉄則】 A:(コロン) 
 A(核心的な内容)⇒B(具体的な内容) 
 コロンの後ろに続く節は、@説明 Aリストの列記 B引用(=直接話法)
 ここでは@説明の用法です!
 A『抽象』からB『具体』の流れをつかもう!


 B『具体』 

that
=同格名詞節

【読解鉄則】(抽象)名詞+that SV…
 that(接続詞)以下は同格名詞節!
 (抽象)名詞の内容を説明している! 
 (参考)「節」とは大きな文の一部として使われる「文」のこと!


  she
  彼女
 (=Raisa Nozhuyeva)
  and
 her sons
 彼女の息子

 ―recent refugees from Grozny―
  挿入  
 ―最近の避難民 〜から グロズヌイ―

【読解鉄則】  挿入― (―(ダッシュ)による挿入)
 用法は、挿入句・節を入れる!
 (参考)コンマ(,)や括弧(  )よりも「強調」や「思考の分断」を表現する!


would be turned into scapegoats
〜だろう  = 変えられる 〜へ 身代わり

  scapegoat [名] レベル:10 英検:1級以上の単語
           学校レベル:大学院以上の水準
         [C](可算名詞)
         (1) 【聖書】 贖罪(しよくざい)のヤギ
          《古代ユダヤで贖罪の日に人の罪を負わせ荒野に放したヤギ》.
         (2) 他人の罪を負わされる人,身代わり,犠牲 《人》.
          用例 be made the scapegoat for…
              …の身代わりにさせられる.

 by angry Moscow authorities.
 〜によって 腹を立てている モスクワ市当局

【2】

@ Chechens in Moscow well remember
                    →
 チェチェン人  モスクワ よく 覚えている

the aftermath of last September's apartment house bombings,
    余波       昨年9月のアパート連続爆破事件

 aftermath [名] レベル:11 英検:1級以上の単語
        [C](可算名詞)[通例単数形で]
        (1) 二番刈り.
        (2) (戦争・災害などのあとの)状態,余波.
          用例 the aftermath of (a) war 戦争の余波.
         〔戦争などの〕直後の時期 〔of〕.
          用例 Fires broke out
              in the aftermath of the earthquake.
              地震の直後に火災が発生した.

when

     were forced to reregister with the police
     V1      →P´ 
      = 強いられた  再登録する 〜に 警察
they   and                     ■.
S´                   document checks
                    書類の調査
    were subject to constant   and
     V2               searches
彼ら  = 受けなければならなかった 絶えず続く 家宅捜索
(=Chechens in Moscow)             (注)■ 副詞の欠落!

【読解鉄則】 A and B  同形反復(=共通構文)
 等位接続詞(and, but, orなど)を見つけたら、
 何と何(語と語、語句と語句、節と節、文と文)をつないでいるか?
 (注)比較対象は『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!
 (参考)同形反復は並列して解説しています


【読解鉄則】SVO to V [行動促進型] の受動態
 第5文型 SVO to V は、O(目的語)と to V に必ず 
 S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係がある!

 S force O to V   「SはOに強いてさせる」 【能動態】
   →  S´→ P´
 S be forced to V 「Sは〜するように強いられる」 【受動態】
 S´     → P´
 (注)受動態は能動態の文のO(目的語)をS(主語)にした文!
 

  【語法】S be forced to V
  @「Sは強制されて〜する」

   用例 He was forced to confess.
      彼は無理やり自白させられた
  A「Sは〜せざるをえない」
   用例 I was forced to accept his offer.
      私は彼の申し出を受け入れざるをえなかった
   ※ この英文は@の意味です!

【読解鉄則】 extra information(=追加、補足情報)
 SV…, when SV
 文が終わる ⇒ (その時)… (注) ■ 副詞の欠落!

 先行詞「時」の追加及び補足説明をあらわす!
 (参考)学校文法では、関係代名詞の「非制限用法」or「継続用法」!

A Officials kicked Chechen children out of school
         →
  市当局 追い出した チェチェン人の子どもたち 〜から 学校

 if their parents lacked Moscow registration.
 もし〜なら 両親 なかった モスクワ市の住民登録

B Nervous landlords evicted them.
               →
  おびえた家主 立ち退かした 彼ら 
                  (=Chechens)

 evict [動] レベル:11 英検:1級以上の単語
   【他動詞】〈借地人などを〉
    (法律の力で)〔…から〕立ち退(の)かせる,追い立てる 〔from〕.
    用例 evict a person from his home 家から人を立ち退かせる.

C And,
 そして

according to human rights organizations,
M(文頭副詞)
 〜によれば    人権擁護団体

          drugs
          薬物 
police planted  and    on dozens of innocent Chechens
     →   weapons
警察 隠した  武器  〜に 何十人の無実のチェチェン人

in order to incriminate them.
〜ために  罪を負わす   彼ら 
           (=Chechens)

       incriminate [動] レベル:13
       【他動詞】
       (1)〈人に〉罪があるとする,罪を負わせる.
       (2) (証言などによって)〈人を〉有罪にする。

D That crackdown was formally kicked off
  その取り締まり  = 正式に 始められた  

       crackdown [名] レベル:11 英検:1級以上の単語
       [C](可算名詞)
       〔違法行為などの〕取り締まり; 締めつけ,弾圧 〔on〕.

 by Moscow Mayer Yury Luzhkov,
 〜によって モスクワ市長 ユーリ・ルゾコフ

            reregistration
            再登録 
who ● called for   and
            a crackdown
     求めた   取り締まり
 (注)● 名詞の欠落!

【読解鉄則】 extra information(=追加、補足情報)
 SV…, who ● …
 文が終わる ⇒ (その人は)… (注) ● 名詞の欠落!

 先行詞「人」(=ひとりに決まる名詞)の追加及び補足説明をあらわす!  
 ※ ここでは「挿入用法」です!
 (参考)学校文法では、関係代名詞の「非制限用法」or「継続用法」!

  on “guests of the capital”
  〜に 「客人  首都」

【読解鉄則】 斜字体(italics) 
主な用法は 
 @語句の強調 A新聞・雑誌名、書名、船名、歌名など B外国語をとりあげる
 ここでは @語(句)の強調 です!


  guest(s) は、普通は「招いた客」を意味しますが、
 「他国人、異国人」という意味があります(今では使われない)
  
  コンテキスト(=前後関係)より
  モスクワに避難してきたチェチェン人を
  モスクワ市長自身が公の場で皮肉、嫌味をこめて「客人」と言ったのでしょう。
  

immediately after the apartment house bombings.
  直ちに  〜の後     アパート連続爆破事件

 1999年9月にモスクワで起きたアパート連続爆破事件の犯人は
 チェチェンのイスラム原理主義者とされていたので、その直後から
 チェチェン人に対してこのような厳しい取り締まりをしたのですね。

 正しい英文解釈のためには、『英語力+常識』が必要です。
 そして、コンテキスト(=前後関係)を正しく捉えるには、
 英米の歴史、宗教、文化、社会などをある程度知らなければなりません。


【3】

@ So many Chechens had a sense of déjà vu Tuesday
               →
  多数のチェチェン人 もった 感覚  既視感 火曜日

   déjà vu [名] [U](不可算名詞)
   【心理】 既視感
   《初めて経験したことが以前にも経験したように感じられる錯覚》
   [フランス語 ‘already seen' の意]

when,

mere hours after the explosion,
挿入
ほんの数時間 〜の後 爆破

Luzhkov declared that →レポート文
ルゾコフ 宣言した 

Chechens were behind it ■
チェチェン人 いる 背後の それ 
(=the explosion)  (注)■ 副詞の欠落!

 

【読解鉄則】 レポート文 
 筆者の思考、発言の内容をthat節・wh節・if節(=名詞節)などで表現する文!
 (参考)「節」とは大きな文の一部として使われる「文」のこと。



【読解鉄則】 extra information(=追加、補足情報)
 SV…, when SV
 文が終わる ⇒ (その時)… (注) ■ 副詞の欠落!

 先行詞「時」の追加及び補足説明をあらわす!
 (参考)学校文法では、関係代名詞の「非制限用法」or「継続用法」!

【読解鉄則】 A(ダッシュ)― 
 A(核心的内容)― B(具体的な内容) 
 (注)意外性や期待感を持たせた情報を追加する場合

 

―a conclusion (that) investigators have yet to reach ●.
           省略   
   結論         捜査員 まだ〜ない  達する
                  (=まだ達していない)
              (the policeの言い換え)      (注)● 名詞の欠落!

【読解鉄則】 関係代名詞の目的格の省略
  関係代名詞の目的格(which, whom, that)はよく省略される!
 名詞 + [(that) S(名詞) V ●…](=形容詞節)イメージする!
       省略      (注) ● 名詞の欠落!


 ―以下は、警察はまだその結論に達していないということですから、
  モスクワ市長に対して批判の態度をあらわしています。

以上で、英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《8》【解説】を終わります (^.^)

【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《9》鉛筆.gif
次回、8月2日(火曜日)紹介予定です

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2022年07月26日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《8》

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《8》

今回は、新聞記事鉛筆.gif

2000年8月6日付のモスクワでの地下道爆発事件を扱った
ロシアの英字新聞の記事です。

【方法】

@ 英文を数回読んで、英文全体の論旨や雰囲気をつかんで
  いくつかの質問に答えましょう!

  なお、この英文を1度読んで内容が理解できる人は
  めっちゃ読解力があると思います(笑い)

A 英文が隅々まで、文法的にも内容的にも
  理解できているかを10段階で自己診断しましょう!

  〈例〉完璧に読めたら【自己診断】10/10
     半分ぐらいなら【自己診断】 5/10

B 【解説】を参考に、

 「なぜ、英文が正しく読めなくなったのか?」

 その理由をつかみましょう!

【 】は段落、○は英文の数です


【1】

@ When Raisa Nozhuyeva heard about the explosion that tore through the Pushkin Square underpass, she felt a pang of fear for her two sons.

A Not that they were anywhere near the blast; they were sitting right next to her.

B Nozhuyeva had a different concern: that she and her sons―recent refugees from Grozny―would be turned into scapegoats by angry Moscow authorities.

【2】

@ Chechens in Moscow well remember the aftermath of last September's apartment house bombings, when they were forced to reregister with the police and were subject to constant document checks and searches.

A Officials kicked Chechen children out of school if their parents lacked Moscow registration.

B Nervous landlords evicted them.

C And, according to human rights organizations, police planted drugs and weapons on dozens of innocent Chechens in order to incriminate them.

D That crackdown was formally kicked off by Moscow Mayer Yury Luzhkov, who called for reregistration and a crackdown on “guests of the capital” immediately after the apartment house bombings.

ロシア高層アパート連続爆破事件.jpg

【3】

@ So many Chechens had a sense of déjà vu Tuesday when, mere hours after the explosion, Luzhkov declared that Chechens were behind it―a conclusion investigators have yet to reach. ―Sarah Karush


[出典 2008年8月16日 ロシアの英字新聞の記事より]


【質問】

(1) 【1】@ ライサ・ノズエヴァは、プーシキン広場の地下道を破壊した爆発音を直接聞きましたか?
  (日本語で)

  答え:

(2) 【1】A blast は何の単語の言い換えでしょう?(英語で)

  答え:

(3) 【2】D “guests of the capital”は、なぜ引用符がついているのでしょう? (日本語で)

  答え:

(4) なぜチェチェン人がこのような厳しい取り締まりを受けたのでしょう?(日本語で)

  答え:

(5) 【3】―以下は、モスクワ市長に対してどのような態度のあらわれでしょう?(日本語で)

  答え:


【自己診断】 /10

さて、どうでしたか?

次回【解説】を紹介します  (^.^)


【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《8》【解説】鉛筆.gif
7月30日(土曜日)の予定です

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2022年07月23日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《7》【解説】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《7》【解説】

今回はミステリー小説

Patrice Umphelby(パトリス・アンフェルビ)という女性の追悼式のようす、
女主人 Kate(ケイト) の心情が理解できましたかえく.gif

【質問】の解答

(1) この英文のTheme(=テーマ)は何でしょう? (英語で)

  答え:The New York City memorial service for Patrice Umphelby

(2) A with those who wished to testify to their experience of the dead woman
   rising to do so  ここを日本語に訳しましょう。(日本語で)

  答え:亡くなった女性の経験を証言したいと願う人々が、立ち上がってそうする

  :(コロン)以下は、具体的にはどういうことでしょうか?(日本語で)

  答え:そのような形式では、おしゃべりな人々に話をしゃべらせる機会を増やすことになるし、
      一方、深い思い出や感情を抱く人々は口を閉ざすことになるから。

(3) B to the attention she seemed able to offer those to whom she spoke は、
  具体的にはどういうことでしょうか?(日本語で)

  答え:彼女の話を聞いた人たちが自分自身に向けて語られているように感じたということ

(4) E passing は何の単語の言い換えでしょう?(英語で)

  答え:death

(5) the promised persistence of memory とは具体的にはどういうことでしょうか?(日本語で)

  答え:思い出がずっと人々の心に残るだろうという見込み

【解説】

(注)日本語訳は英語の語順に従って
   カタマリで原則的に左から右に訳して、
   同形反復は並列して解説しています


[状況]
女主人 Kate(ケイト) が、Patrice Umphelby(パトリス・アンフェルビ)という女性の追悼式に参加しました。

@ The New York City memorial service for Patrice Umphelby
     ニューヨーク市  追悼式      〜のための パトリス・アンフェルビ   
  =Theme(=テーマ)

            Kate Fansler
            ケイト・ファンスラ  
was attended by   and             ,
            several hundred other people
= 参加された 〜によって 数百人の他の人々
          新情報(New)

【読解鉄則】 Information Structure(情報構造)
 英文は原則として旧情報(Given) から新情報(New)へと展開する!


【読解鉄則】受動態 (be+Vp.p.(過去分詞)における情報構造
 受動態 (be+Vp.p.(過去分詞)は能動態の目的語(O)を主語(S)の位置に
 移動させたもので、主語(S)は コントラストや前景化が生じない
 ノーマルな主題になります。by 〜が省略されることが多いですが、
 by〜がある場合は、新情報(New)の導入のパターンです!

 
【読解鉄則】 end focus
 新情報(New)は文の後ろに置かれる!



all of whom found it uniquely moving.
         → S´        → P´ 
 全員   彼ら  気づいた それ 他に類をみないほど 感動的な
(=Kate Fansler and several hundred people)  (=the New York City memorial service for Patrice Umphelby)
         =Main Idea(=筆者の主張)

【読解鉄則】 extra information(=追加、補足情報)
 SV…, all of whom …
 文が終わる ⇒
 (その人たちの)みんな…
 先行詞「人」(=ひとり[一グループ]に決まる名詞)の追加及び補足説明をあらわす!  
 (参考)学校文法では、関係代名詞の「非制限用法」or「継続用法」!

【読解鉄則】 SVO
 第5文型 SVOは、O(目的語)とC(補語)に必ず 
 S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係がある!
 S find O C [形容詞]  「SはOがC(の状態)であるとわかる」
   → S´→ P´
  
  (参考)find「知覚(=認識)動詞」

 【読解鉄則】 代名詞・指示語
 代名詞(it, they, them, one(s),など)は「何を受ける?」
 指示語(this, these, that, those, both, such など)は「何を指す?」
 必ず文中の英語でチェックする!


 【読解鉄則】 英文の展開の原則!
 抽象[核心]的内容  ⇒ 具体的説明 
 (メインアイデア)     (サポート)


 パトリス・アンフェルビの追悼式は
 なぜ他に類がないほど感動的だったのでしょう?

A Patrice's service was run as a Quaker funeral,
  パトリスの追悼式 = 行われた 〜として クエーカー教徒の式

with those who ● wished to testify to their experience of the dead woman
【付帯状況】
〜して 人々     願う   証言する     経験     亡くなった女性 
   

rising to do so.
→P´ 
立ち上がって 〜ために する そう

(=亡くなった女性の経験を証言したいと願う人々が、そうするために立ち上がって)
 =亡くなった女性の経験を証言したいと願う人々が、立ち上がってそうする)

×「そうするために起き上がった亡くなった女性の経験を証言したいと願う人々で」はダメ!

 これでは、故人が蘇ってしまいます(笑い)
 
 【読解鉄則】 with O + P´ 【付帯状況分詞構文】 
 @ with O + Ving…「〜して、〜しながら」
 A with O + Vp.p.…「〜されて」
 O(前置詞の目的語)→P´に必ず
 S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係がある!
 ※ この英文は@のパターン!


  testify [動] レベル:6 英検:準1級以上の単語
         学校レベル:大学以上の水準
         TOEICR L&Rスコア:730点以上の単語 
         大学入試:難関大対策レベル
  【自動詞】〔+to+(代)名詞〕〔…を〕証明する; 証言する 《★受身可》.
   用例 I can testify to the marvelous effect of this medicine.
       この薬のすばらしい効能を証明できます

 (参考)クエーカー (Quaker)

 キリスト教プロテスタントの一派。正式にはフレンド派。
 17世紀半ばに、英国でジョージ=フォックスが創始、まもなく米国に広まった。
 キリストへの信仰により神の力が人のうちに働くとし、霊的体験を重んじ、
 教会の制度化・儀式化に反対。絶対的平和主義を主張し、
 両世界大戦時に多数の良心的戦争反対者を生んだ。基督キリスト友会。

 [関連記事]

  【ブログ】ついてるレオさん"ハッピー日記"鉛筆.gif
  キリスト教のお話! 前編 (10 24 2012)  
  キリスト教のお話! 中編 (10 25 2012)
  キリスト教のお話! 後編 (10 26 2012)


B In Kate's experience,
  M(文頭副詞)
   ケイトの経験

  and

 she was, she felt, hardly alone in this,
        挿入           【後方照応のthis】
  彼女 彼女 感じた ほとんど〜ない 独りの 〜に関して このこと
(=Kate)  (=Kate)                (=後文の内容) 

 この英文では、andからin thisまでが挿入と考えてもいいですね

 ケイトの経験では、このことをそう思うのは自分だけではないと思うのだが

【読解鉄則】 , 挿入 ,  (コンマによる挿入)
 用法は、接続副詞挿入句・節を入れる!


such an unstructured format was to be dreaded:
そのような 体系化されていない構成 = 恐れられる
(=そのような式次第の決まっていない追悼式)

A『抽象』

 unstructured [形] レベル:13 英検:1級以上の単語
            (1) 組織立っていない.
            (2) 正式でない

【読解鉄則】 A:(コロン) 
 A(核心的な内容)⇒B(具体的な内容) 
 コロンの後ろに続く節は、@説明 Aリストの列記 B引用(=直接話法)
 ここでは@説明の用法です!
 A『抽象』からB『具体』の流れをつかもう!


B『具体』 

 クエーカー教徒の追悼式では、決められた式次第はなくて、
 指名がなくても、立ち上がって故人の思い出を語るのであるが、
 ケイトは、このことはよくないと考えているのですね。

 英語では、何かを主張すると、その理由を語るのがルールです。

 :(コロン)以下に、その理由が述べられます

  empowered the loquacious
  V1  →    
  権限を与えた   おしゃべりな人々
         ※ 「the+形容詞」(〜な人々)

          loquacious [形] レベル:25
          (1) 多弁な,おしゃべりな.
          (2)〈小鳥・水音など〉騒々しい.

it   and    
                         memories
                         思い出
  silenced   those  with profound   or    .
  V2 →     (=people)           feelings
それ 黙らせた  人々 〜を持つ  深い  感情 
(=such an unstructured format)
           ※ 形容詞句 前の名詞(those)を修飾(=説明)する!

  その理由は、

  そのような形式では、おしゃべりな人々に話をしゃべらせる
  機会を増やすことになるし、一方、深い思い出や感情を抱く
  人々は口を閉ざすことになるから。

C In this case,
 M(文頭副詞)
  この場合

however,
挿入
しかしながら

her fears were unjustified.
彼女の恐れ  = 根拠のない 

        unjustified [形] レベル:13
        不当な,根拠のない.

D Each account,
  各自の報告

from men who ● had known Patrice in her youth and since,
〜から 男性  よく知っていた パトリス 青春時代  それ以来

from women whom she had encouraged ● in her middle age,
〜から 女性   彼女  励ましてきた    中年の時代
            (=Patrice)

        her spirit,
        彼女の気力

testified to her radiance,
証言した   彼女の輝き

        her generosity,
        彼女の寛大さ

【読解鉄則】 A and B  同形反復(=共通構文)
 等位接続詞(and, but, orなど)を見つけたら、
 何と何(語と語、語句と語句、節と節、文と文)をつないでいるか?
 (注)比較対象は『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!
 (参考)同形反復は並列して解説しています


      (and)
      省略

      above all,
      とりわけ

      to the attention (that)
            配慮  省略
     

    she seemed able to offer those to whom she spoke.
    彼女 思われる 〜できる 提供する 人々 彼女 話した
     (=Patrice)                        (=Patrice) 

 直訳は「彼女が話した人々に提供することができたと思われる配慮」

  ここは、

 彼女の話を聞いた人たちが自分自身に向けて語られているように
 感じたということです

E Kate had not known Patrice Umphelby,
            →
 ケイト 〜なかった 知る パトリス・アンフェルビ
     (=面識はなかった)

 but
 しかし

she had heard,
       →
彼女  聞いていた  
(=Kate)

before Patrice's death
〜の前  パトリスの死
  and   ,
  そして 
after it
挿入
〜の後 それ
     (=Patrice’s death)
 (=パトリスの生前も生後も) 

such vibrant recollections of her that
   心が躍る思い出       彼女 
                   (=Patrice)
『そんなに〜』                『どんなに?』

 【読解鉄則】  so [such] 〜 that−  構文
 so [such] 〜      that −
 そんなに〜       どんなに-
 核心的内容   ⇒  具体的説明 
 「情報予告」
      「情報展開」

 vibrant [形] レベル:10 英検:1級以上の単語
        学校レベル:大学院以上の水準
        (1) 震える,震動する.
         〈音・声が〉響き渡る.
         〈色・光が〉鮮やかな,きらめく.
        (2) 活気に満ちた.
          すぐに反応する,敏感な.
          ぞくぞくする(ような), スリリングな.
        【叙述的用法の形容詞】
         〔生気などで〕鼓動して,脈打って 〔with〕.
         用例 a city vibrant with life 活気のみなぎる都会.

she had gone to the memorial service
彼女   来ていた    追悼式
(=Kate) (=出席していた)

out of a kind of necessity
【原因・動機】
〜から  一種の必要性     『どのような?』 

 to mark the passing of a woman uniquely courageous.
 心に留める   死   女性 他に類をみないほど 勇気のある
       (=deathの言い換え)
 ※ 形容詞句 前の名詞(necessity)を修飾(=説明)!

F Many at the service were silent,
  多くの人  追悼式   = 沈黙の

 yet
 しかし 

 even that silence,
 (それどころか)まったく その沈黙

it seemed to Kate,
挿入
構文のit 思われた ケイト 

      loss
      失ったこと
spoke of  and                  .
      the promised persistence of memory
語った 〜について 期待される  存続  思い出
     (思い出がずっと人々の心に残るだろうという見込み)

   persistence [名] レベル:10 英検:1級以上の単語
           学校レベル:大学院以上の水準
          [U](不可算名詞)
           (1) 根気のよさ,粘り強さ; しつこさ.
           用例 Great persistence is necessary for success.
             成功するにはかなりの粘り強さが必要だ.
           (2) 存続(すること), 持続性,絶え間なさ.

以上で、英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《7》【解説】を終わります (^.^)

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英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《6》【解説】 ( 7 16 2022)

もし興味があれば寄ってください (^.^)


【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《8》鉛筆.gif
次回、7月26日(火曜日)紹介予定です


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2022年07月19日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《7》

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《7》

今回は、ミステリー小説

著者のAmanda Cross(アマンダ・クロス)は
現代アメリカのミステリー作家で
ニューヨーク市大学の英文学教授です

【方法】

@ 英文を数回読んで、英文全体の論旨や雰囲気をつかんで
  いくつかの質問に答えましょう!

  なお、この英文を1度読んで内容が理解できる人は
  めっちゃ読解力があると思います(笑い)

A 英文が隅々まで、文法的にも内容的にも
  理解できているかを10段階で自己診断しましょう!

  〈例〉完璧に読めたら【自己診断】10/10
     半分ぐらいなら【自己診断】 5/10

B 【解説】を参考に、

 「なぜ、英文が正しく読めなくなったのか?」

 その理由をつかみましょう!

[状況]
女主人 Kate(ケイト) が、Patrice Umphelby(パトリス・アンフェルビ)という
女性の追悼式に参加しました。

@ The New York City memorial service for Patrice Umphelby was attended by Kate Fansler and several hundred other people, all of whom found it uniquely moving.

A Patrice's service was run as a Quaker funeral, with those who wished to testify to their experience of the dead woman rising to do so.

B In Kate's experience, and she was, she felt, hardly alone in this, such an unstructured format was to be dreaded: it empowered the loquacious and silenced those with profound memories or feelings.

C In this case, however, her fears were unjustified.

D Each account, from men who had known Patrice in her youth and since, from women whom she had encouraged in her middle age, testified to her spirit, her radiance, her generosity, above all, to the attention she seemed able to offer those to whom she spoke.

E Kate had not known Patrice Umphelby, but she had heard, before Patrice's death and after it, such vibrant recollections of her that she had gone to the memorial service out of a kind of necessity to mark the passing of a woman uniquely courageous.

F Many at the service were silent, yet even that silence, it seemed to Kate, spoke of loss and of the promised persistence of memory.


[出典 Amanda Cross(1926-2003)Sweet Death, Kind Death (E. P. Dutton, 1984) より]


【質問】

(1) この英文のTheme(=テーマ)は何でしょう? (英語で)

  答え:

(2) A with those who wished to testify to their experience of the dead woman rising to do so ここを日本語に訳しましょう?(日本語で)

  答え:

  :(コロン)以下は、具体的にはどういうことでしょうか?(日本語で)

  答え:

(3) B to the attention she seemed able to offer those to whom she spoke は、具体的にはどういうことでしょうか?(日本語で)

  答え:

(4) E passing は何の単語の言い換えでしょう?(英語で)

  答え:

(5) the promised persistence of memory とは具体的にはどういうことでしょうか?(日本語で)

  答え:


【自己診断】 /10

さて、どうでしたか?

次回【解説】を紹介します  (^.^)


【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《7》【解説】鉛筆.gif
7月23日(土曜日)の予定です

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2022年07月16日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《6》【解説】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《6》【解説】

今回は、伝記文学

フローレンス・ナイチンゲールに
ひとつの大きな試練が待ち受けていました

【質問】の解答

(1) Aの英文は、文法的に何と言われる文でしょう? (日本語で)

  答え:倒置文

  また、どうして語順が入れ替わっているのでしょう? (日本語で)

  答え:名詞の前景化のため

  of devoting… はどこを修飾するでしょう? (日本語で)

  答え:temptation

  the last ordeal の ordeal は どの名詞の言い換えでしょう?(英語で)

  答え:trial

(2) B which she was never to know again be to 不定詞の用法は
  何でしょう? (数字で)

  (参考)@「未来」A「義務・当然」B「可能」C「運命」D「意図」

  答え:C

(3) D that instinct, … a Victorian marriage は、具体的にはどういうこと
  でしょうか?(日本語で)

  答え:その本能を満たすには、彼と結婚しなければならないということ。

(4) E・F・G なぜ would が使われていますか? (日本語で)

  答え:条件節(=if節)が省略された仮定法だから

  itは何を指していますか? (英語で)

  答え:satisfaction

(5) H will は @【単純未来】A【意志未来】B【話者の推測】のどれ
 でしょう? (数字で)

  答え:A

【解説】

(注)日本語訳は英語の語順に従って
   カタマリで原則的に左から右に訳して、
   同形反復は並列して解説しています
 

@ But
 しかし

one other trial awaited her.
ひとつ 他の試練 待ち受けていた 彼女
Theme(=テーマ)

A The allurements of the world    【倒置文】
     O
   誘惑するもの   世の中

  allurement [名] レベル:29
  (1) [U](不可算名詞)魅惑、誘惑
  (2) [C](可算名詞) 魅惑[誘惑]するもの.
  用例 the allurements of a big city 大都会の誘惑.

 she had brushed aside
        →
 S     V
 彼女 払いのけてきた

 【読解鉄則】 S had Vp.p.(=動詞の過去分詞)  
 【過去完了形】のイメージ
 「(過去の前の動作、状態が) 過去に迫る!」
 「Sは〜してしまった・〜していた」 
 (注) Vp.p.(過去分詞)には、「過去」の意味はない!
 
  (参考) Vp.p.=『受身・完了分詞』

    disdain
     軽蔑 
 with  and   ;
    loathing
 〜で 強い嫌悪
 【道具・手段】

  disdain [名] レベル:9 英検:1級以上の単語
        学校レベル:大学院以上の水準
        TOEICR L&Rスコア:950点以上の単語
        [U](不可算名詞)軽蔑感,侮蔑(の態度)

  loathing [名] レベル:11 英検:1級以上の単語
        [U](不可算名詞)強い嫌悪、憎しみ

  

 【読解鉄則】 A;(セミコロン) 
  ;(セミコロン) ,(カンマ)よりも大きな分離を示す
  独立した2つの節を結び付け、関連性を強調する


 【読解鉄則】O(目的語)SVの倒置文 
  Oが主題であるときの役割 2つのパターン
  @ 対比の明確化
  A 名詞要素の*前景化
   *たくさんの要素がある中で、ある要素だけを際立たせる働き
   訳語は「中でも・特に・とりわけ」

  ※ この英文は、Aのパターンです!


    

she had resisted the subtler temptation
       →
彼女 抵抗してきた より微妙な誘惑      『どんな?』



which, in her weariness, ● had sometimes come upon her,
   〜の状態で 彼女の疲労     時々 浮かんできていた 彼女
    (=疲れていたとき) (注)● 名詞の欠落!

【読解鉄則】 関係詞(=関係代名詞 or 関係副詞) 
 前の名詞(=先行詞)を 説明する節(=形容詞節)の先頭にくる語
 (注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!


  weariness [名] レベル:14
       [U](不可算名詞)
       (1) 疲労 (2) 退屈

   コンテキスト(=前後関係)より
   (1) の意味です


                         art
                         芸術
 of devoting her baffled energies to   or   ;
                         literature
   捧げる   困惑した精力  〜へ     文学

 コンテキスト(=前後関係)より
 形容詞句で、前の名詞(temptation)を修飾(=説明)する!


  baffle [動] レベル:7 英検:準1級以上の単語
        学校レベル:大学以上の水準
        TOEICR L&Rスコア:730点以上の単語 
        大学入試:難関大対策レベル
       【他動詞】〈人を〉困惑させる,当惑させる,まごつかせる

【読解鉄則】 A;(セミコロン) 
 ;(セミコロン) ,(カンマ)よりも大きな分離を示す
 独立した2つの節を結び付け、関連性を強調する
 A;(セミコロン)
B「具体的説明」
 (注) の内容は密接な関係がある!

  

the last ordeal appeared in the shape of a desirable young man.
 最後の試練  現れた    形       性的魅力のある若者
   (=trialの言い換え)    (〜という形で)

  英語は同一語を繰り返して使用することを嫌うため、
  よく他の語に言い換えることがよくあります


  desirable [形] レベル:4 英検:2級以上の単語
         学校レベル:高校3年以上の水準
         TOEICR L&Rスコア:470点以上の単語
         大学入試:難関大対策レベル
       (1) 望ましい,好ましい.
        用例 desirable surroundings 望ましい環境.
       (2)〈人が〉性的欲望を起こさせるような,魅力的な.

  コンテキスト(=前後関係)より
  ここでは(2)の意味です


B A new feeling swept over her ―
 新しい感情 吹きまくった 〜の上を 彼女  『どんな?』
 

 【読解鉄則】 A(ダッシュ)― 
 A(核心的内容)― B(具体的な内容) 
 (注)意外性や期待感を持たせた情報を追加する場合

 

a feeling
 感情 

 which she had never known ● before,
    彼女 決して〜ない 知った  以前に
    (=それまで味わったことがなかった)

 which she was never to know ● again.
   彼女  決して〜ない 知る  再び
   (=決して再び味わうことがない)
       be to 不定詞【運命】
       
【読解鉄則】 be to 不定詞 5つの意味
 @ 予定 「〜する予定である」 ※ 公式な予定

  We are to meet here tomorrow.(私たちは明日ここで会う予定である)
 A 義務・当然 「〜すべきである」 ※ 第三者の果す義務・命令
  You are to observe traffic rules.(交通規則は遵守すべきである)
 B 可能 「〜できる」  ※主に否定文・受動態の不定詞
  No one was to be found in the street.
  (通りには人っ子ひとりいなかった)
 C 運命 「〜する運命である」※ 将来実現すると予測されることを暗示する 
  He was never to see his home again.
  (彼は二度と故郷を見ることはなかった)
 D 意図 「〜するつもりである」 
  ※条件節(if)内・「目的」の意味が加わる
  If you are to realize your dream,
you must work harder.
  (夢を実現するつもりなら、一生懸命働かなければならない) 

 この英文は、Cの意味です

C The most powerful
   最も力強い 
    and       (instinct) of all the instincts of humanity
 the profoundest    省略
   最も深い        〜の中で すべての本能  人間

 laid claim upon her.
  →
 課した 要求 〜に 彼女

D But
 しかし

 it rose before her,
 状況のit 
  浮かんできた 〜の前 彼女

 that instinct,
 その本能     

 arrayed
 盛装して

 ―how could it be otherwise ■?― 反語
   挿入
  【方法】  
 ―どのように ありうる それ なる 異なって―
     (=that instinct)      (注)■ もともと副詞があった場所!
  (=それ以外の方法はない)

【読解鉄則】  挿入― (―(ダッシュ)による挿入)
 用法は、挿入句・節を入れる!
(参考)コンマ(,)や括弧(  )よりも「強調」や「思考の分断」を表現する!


 otherwise [形] レベル:3 英検:準2級以上の単語
        学校レベル:高校2年以上の水準
        TOEICR L&Rスコア:470点以上の単語
        大学入試:センター試験対策
       (1)【叙述的用法の形容詞】 異なって,違って.
         用例 Some are wise, some are otherwise. 《諺》
            賢い者もあるしそうでもない者もある.
       (2) [otherwise than の形で] 〈…とは〉異なって.
         用例 How can I be otherwise than grateful?
            ありがたいと思わないわけがない(大いに感謝しています).
   
 in the inevitable habiliments of a Victorian marriage;
 〜を着て 避けられない 服装   ヴィクトリア朝の結婚 
【着用】

 その本能を満たすには、ヴィクトリア朝の結婚という
 避け難い衣装をまとうしかない、つまり、具体的には、
 結婚という形で結ばれるしかないということ

 and

she had the strength to stamp it underfoot.
   →
彼女 もった 力   踏みつける それ 足下に
             (=that instinct)
     ※ 形容詞句 前の名詞(strength)を修飾(=説明)する!

E‘I have an intellectual nature
 「私 もつ  知的な 気質        

 which ● requires satisfaction,’
       求める  満足  」
   (注)● 名詞の欠落!

【読解鉄則】 関係詞(=関係代名詞 or 関係副詞) 
 前の名詞(=先行詞)を 説明する節(=形容詞節)の先頭にくる語
 (注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!


 she noted,  【直接話法】  
     →
 彼女 記した

【読解鉄則】 話法 (narration)
直接話法:直接表現が2つある場合は、“ ,” S said. “ .”  
                             → 
 (注)句読点に注意
  2文の間に、SVが挿入されます!


 ‘and

 that ● would find it in him. 【仮定法】
 「 〜だろう 見つける それ 〜の中に 彼
        (=satisfaction)  (=a desirable young man)
    (注)● 名詞の欠落!

【読解鉄則】 英語の「時(とき)表現の3つのモード」
@ 時表現がない(=動詞の原形)    【非事実】(願望・提案・要求の内容・命令)
A 時表現がある(現在形・過去形など) 【事実】(現在や過去の事実)
B 仮定法               【反事実】(話者の仮定、願望)

【読解鉄則】 条件節(=if節)のない仮定法!(=反実仮想)
 S would V(動詞の原形)…「Sは〜だろう」  
 (注) 条件は コンテキスト(=前後関係)より
    if I married him(もし私が彼と結婚したなら)が省略されています
 
 (参考)この場合「助動詞の過去形」は現実との「距離感」を示します!


【読解鉄則】 代名詞・指示語
 代名詞(it, they, them, one(s),など)は「何を受ける?」
 指示語(this, these, that, those, both, such など)は「何を指す?」
 必ず文中の英語でチェックする!


F I have a passional nature
  私 もつ 情熱的な気質

 which ● requires satisfaction,
       求める  満足     
   (注)● 名詞の欠落!

 and             .

 that ● would find it in him  【仮定法】
  〜だろう 見つける それ 〜の中に 彼
          (=satisfaction)  (=a desirable young man)
   (注)● 名詞の欠落!

G I have a moral, an active nature
 私 もつ 道徳的な 活動的な気質

 which ● requires satisfaction,
       求める  満足     
   (注)● 名詞の欠落!

 and                 .

 that ● would not find it in his life  【仮定法】
   ない〜だろう 見つける それ 〜の中に 彼の人生
             (=satisfaction)
   (注)● 名詞の欠落!

H Sometimes
 M(文頭副詞)
  時々  

 I think that →レポート文
   →
 私 思う 

【読解鉄則】 レポート文 
筆者の思考、発言の内容をthat節・wh節・if節(=名詞節)などで表現する文!
(参考)「節」とは大きな文の一部として使われる「文」のこと。


 I will satisfy my passional nature at all events....’
 私 〜する 満足させる 私の情熱的な気質  どうにかして    
 【話者の意志】

【読解鉄則】 S will V(動詞の原形)…
 @「Sは(きっと)〜する」 [意志]
 A「Sは(きっと)〜だろう」[推測]
 ※この英文は@のケース!


I But
 しかし

 no,
 無理

 she knew in her heart that  →レポート文
    →
 彼女 わかっていた 〜の中で 心

 it could not be.
 状況のit 〜ありうる 〜ない 
 (=あるはずがない)


以上で、英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《6》【解説】を終わります (^.^)


【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《7》鉛筆.gif
次回、7月19日(火曜日)紹介予定です




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2022年07月12日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《6》

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《6》

今回は、伝記文学

みなさんは、フローレンス・ナイチンゲールをご存知ですよね

フローレンス・ナイチンゲール.jpg

クリミア戦争中に数多くの傷病兵たちのために献身的に働き汗.gif
ひどかった病院病院.gifの衛生状態を改善し数々の辛い仕事に耐えた
自己犠牲的な従軍看護婦として世間から「白衣の天使」と呼ばれましたね

今回はそのナイチンゲールの伝記

著者のLytton Strachey(リットン・ストレイチー)は
イギリスの伝記作家で批評家鉛筆.gif

彼は、彼女の「白衣の天使」という言葉は
世評が造り上げたものであり、

あまりに仕事熱心なために
しばしば病的なヒステリー症状を示したり、
極めて独善的な態度をとることが多かった
彼女の人物像を容赦なく暴露しました


【方法】

@ 英文を数回読んで、英文全体の論旨や雰囲気をつかんで
  いくつかの質問に答えましょう!

  なお、この英文を1度読んで内容が理解できる人は
  めっちゃ読解力があると思います(笑い)

A 英文が隅々まで、文法的にも内容的にも
  理解できているかを10段階で自己診断しましょう!

  〈例〉完璧に読めたら【自己診断】10/10
     半分ぐらいなら【自己診断】 5/10

B 【解説】を参考に、

 「なぜ、英文が正しく読めなくなったのか?」

 その理由をつかみましょう!


@ But one other trial awaited her.

A The allurements of the world she had brushed aside with disdain and loathing; she had resisted the subtler temptation which, in her weariness, had sometimes come upon her, of devoting her baffled energies to art or literature; the last ordeal appeared in the shape of a desirable young man.

B A new feeling swept over her ―a feeling which she had never known before, which she was never to know again.

C The most powerful and the profoundest of all the instincts of humanity laid claim upon her.

D But it rose before her, that instinct, arrayed―how could it be otherwise?―in the inevitable habiliments of a Victorian marriage; and she had the strength to stamp it underfoot.

E‘I have an intellectual nature which requires satisfaction,’she noted,‘and that would find it in him.

F I have a passional nature which requires satisfaction, and that would find it in him.

G I have a moral, an active nature which requires satisfaction, and that would not find it in his life.

H Sometimes I think that I will satisfy my passional nature at all events....’

I But no, she knew in her heart that it could not be.


[出典 Lytton Strachey(1880-1932)]


【質問】

(1) Aの英文は、文法的に何と言われる文でしょう? (日本語で)

  答え:

  また、どうして語順が入れ替わっているのでしょう? (日本語で)

  答え:

  of devoting… はどこを修飾するでしょう? (日本語で)

  答え:

  the last ordeal の ordeal は どの名詞の言い換えでしょう?(英語で)

  答え:

(2) B which she was never to know again be to 不定詞の用法は何でしょう? (数字で)

  (参考)@「未来」A「義務・当然」B「可能」C「運命」D「意図」

  答え:

(3) D that instinct, … a Victorian marriage は、具体的にはどういうことでしょうか?(日本語で)

  答え:

(4) E・F・G なぜ would が使われていますか? (日本語で)

  答え:

  itは何を指していますか? (英語で)

  答え:

(5) H will は @【単純未来】A【意志未来】B【話者の推測】のどれでしょう? (数字で)

  答え:


【自己診断】 /10

さて、どうでしたか?

次回【解説】を紹介します  (^.^)

【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《6》【解説】鉛筆.gif
7月16日(土曜日)の予定です

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2022年07月09日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《5》【解説】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《5》【解説】

英文の種類【論説文】

論説文とは、あるテーマについて「筆者の主張」を説明した文章228.gif

【パラグラフの大原則】と
【アカデミック・ライティング 英文展開】を確認しておきましょう

【パラグラフの大原則 @】

One Theme in One Paragraph

「1つのパラグラフ(=段落)には1つのTheme(=テーマ)がある」

【パラグラフの大原則 A】

One Topic sentence in One Paragraph

「1つのパラグラフ(=段落)には1つのTopic sentence(=主題文)がある」

【アカデミック・ライティング 英文展開】

 アカデミック・ライティングとは、
 課題レポートや卒業論文のような
 大学で求められる「学術的な文章」を書くことです

 A Introductory sentence(導入文)=イントロダクトリー・センテンス

   文頭に置かれ、以下に述べる Theme(=テーマ)
   読者に知らせたり、ほのめかしたりする働きをする文 
   (注)省略されることもよくあります

     ↓

 B Topic sentence(主題文)=トピック・センテンス

   Theme(=テーマ)と Assertion
   つまり Main Idea(=筆者の主張)
を提示する働きをする文

     ↓

 C Supporting sentences(支持文)=サポーティング・センテンシーズ
              
   Topic sentence(主題文)を読者に納得させるために、
   理由、実例、例示、比較、対照
   分類、定義、分析など詳しく述べる働きをする文
   (注)通例、複数文あります。

     ↓

 D Concluding sentence(結論文)=コンクルーディングセンテンス

   主題文を言い換えたり、トピックについての結論を述べたりする
   働きをする文
   (注)省略されることもよくあります

(参考)

 【ブログ】ついてるレオさん”Happy English School”学校.gif
 英語長文読解入門 2 パラグラフリーディング!【単一のパラグラフ】 (10 15 2021)
 

【質問】の解答

(1) この英文のTheme(=テーマ)は何でしょう? (英語で)

  答え:the sufferings of human beings and animals at the hands of insects

  @ creatures(生き物) は ここでは何の単語の言い換えでしょう?
   (英語で)

  答え:insects

(2) A one は 本来なら何の単語の言い換えでしょう? (英語で)

  答え: me  ※ us, youでも正解!

  この英文のMain Idea(=筆者の主張)は何でしょう? 
   (英語で)

  答え:the insects that do most harm are not those that horrify most.

  horrify【他動詞】の後には、何が省略されているでしょう? (英語で)

  答え: us

(3) B willは@【話者の意志】A【話者の推測】B【人の反復行為・習慣】の
  どれでしょう? (数字で)

  答え:B

(4) C though murderous を省略語句を補って書き換えましょう?
  (英語で)

  答え:though she is murderous

(5) H It 〜 that・・・は、文法的に何構文でしょう? (日本語で)

  答え:強調構文

【解説】

(注)日本語訳は英語の語順に従って
   カタマリで原則的に左から右に訳して、
   同形反復は並列して解説しています


@                       human beings
                        人間 
When we think of the sufferings of   and
M(文頭副詞)                  animals
〜とき 私たち 考える 〜について 苦難    動物 
 「人々一般」      =Theme(=テーマ)

at the hands―if that is the right word―of insects,
         挿入  
   手    ―もし〜なら そのこと 正しいことば― 昆虫 
(=〜のせいで)

  この英文のTheme(=テーマ)は「昆虫による人間や動物の苦難」です

【読解鉄則】  挿入― (―(ダッシュ)による挿入)
用法は、挿入句・節を入れる!
(参考)コンマ(,)や括弧(  )よりも「強調」や「思考の分断」を表現する!


we feel that →レポート文
   →
 私たち 思う
 「人々一般」

【読解鉄則】 レポート文 
筆者の思考、発言の内容をthat節・wh節・if節(=名詞節)などで表現する文!
(参考)「節」とは大きな文の一部として使われる「文」のこと。


it is pardonable enough
仮S 容赦できる 十分に

to make faces at creatures so inconsiderate.
真S 
 しかめ面をする 〜に 生き物 とても 無思慮な
          (=insects の言い換え)   
        ※ 形容詞句 前の名詞(creatures)を修飾(=説明)する!

【読解鉄則】 end weight
長い主語[S]は、it [仮S=仮主語(形式主語)] に置き換えて、
文の後に置く[真S=真の主語]!


 inconsiderate [形] レベル:14 英検:1級以上の単語
 (1) (他人に対して)思いやりのない.
   用例 an inconsiderate person 思いやりのない人.
   〔+of+(代)名詞(+to do) / +to do〕
   〈…するとは〉〔人は〕思いやりがなくて;
   用例 It was inconsiderate of you [You were inconsiderate]
       to wake him up.
      彼を起こすとはあなたも思いやりがなかったですね.
 (2) 無思慮な; 軽率な.

A But
 しかし

what ● strikes one as remarkable is that
もの 印象づける 人 〜として 注目すべき  = 
(注)● 名詞の欠落!
        「人々一般」

  (注)このone「人々一般」は ここでは me, us, youの言い換え
     高尚な表現です


【読解鉄則】「人々一般」をあらわす人称代名詞
  (1) you 最も広く「人々一般」をあらわす語
    you(あなた)という意味から「話し手自身を含まない」と
    考えてしまいそうですが、「話し手を含めた人々一般」
    あらわしています

    You need a visa to travel to foreign countries.
      (外国へ旅行するにはビザが必要です)

  (2) we 自分たちで組織を作る感覚
    文章などで書き手がI(私)と言うべきところを
     weと表現することがありますが「仲間意識」に訴えています

    We shall fight terrorism all the way.
      (私たちは断固としてテロと戦ってゆく)

  (3) they 話し手自身を含まない「人々一般」
    「〜と言われている・みんな(世間)は〜と言っている」のように
    人々一般の内容をあらわしている表現です

    They say life begins at 40.
       (人生は40歳から始まると言われます)

  (4) people 少しさめた言い方
    話し手自身を含まないのはもちろんですが、
    人々を「自分から離れたもの」としてとらえた観察目線です

    People always want what they cannot have.
      (人はいつも手に入れられないものを欲しがる)

  (5) one 日常会話ではかなりまれ
    ほかのyou, weと比べるとはるかに高尚な言い方。
    もちろんこのoneは数字の「1」とつながりが感じられます。
    any one person(どんな人も)ということ。

    One should never take love for granted.
      (人は決して愛を当たり前のものとして考えるべきではない)


【読解鉄則】 関係詞(=関係代名詞 or 関係副詞) 
 前の名詞(=先行詞)を 説明する節(=形容詞節)の先頭にくる語
 (注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!



the insects that ● do most harm
   昆虫       与える もっとも 被害
     (注)● 名詞の欠落!

are not those that ● horrify (us) most.
                    省略
= ない もの     恐れさせる  もっとも
   (=insects) (注)● 名詞の欠落!

  =Main Idea(=筆者の主張)

(注)horrify 【他動詞】恐れさせる
   他動詞でも目的語が省略されている場合
   感情を表わす動詞は「人々」などの目的語が推測される場合は省略される


【読解鉄則】 英文の展開の原則!
抽象[核心]的内容  ⇒ 具体的説明 
(メインアイデア)   (サポート)


  Main Idea(=筆者の主張)は、
  もっとも被害を与える昆虫は、もっとも恐れさせる昆虫ではない。


 次から、そのことの具体的な説明がくることが予想されます

B A lady
   婦人

 who ● will sit bravely
    よく〜する 座る 大胆に
  (注)● 名詞の欠落!    
  
   

 このwillは【現在の人の反復行為・習慣】よく〜する
  用例 He will often sit up all night. 彼は徹夜することがよくある.

 【読解鉄則】 関係詞(=関係代名詞 or 関係副詞) 
 前の名詞(=先行詞)を 説明する節(=形容詞節)の先頭にくる語
 (注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!


while
一方 

     hangs in the air
      さまよう  空中

a wasp  and
            first her right
            最初は  彼女の右 
     inspects  and       temple
            then her left  (注)共通のO!
スズメバチ 詳しく調べる それから 彼女の左  こめかみ

 wasp [名] レベル:8 英検:準1級以上の単語
      学校レベル:大学以上の水準
      TOEICR L&Rスコア:860点以上の単語
  [C](可算名詞)【昆虫】 スズメバチ; ジガバチ
   《体が細く腰がくびれて,翅(はね)が発達している》.

  

【読解鉄則】 対比表現 『差異』を示す! 
 A(=S1V1) , while B(=S2V2) 「A(=S1V1) 一方、 B(=S2V2)
 A: A lady who will sit bravely
 B: a wasp hangs… and inspects…
 ※ whileは従属接続詞ですが、等位接続詞のようにとらえる!
 (参考)A(=S1V1)と B(=S2V2)
  『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!


will run a mile from a harmless spider.
    副詞的目的格
よく〜する 走る 1マイル 〜から 害のないクモ

【読解鉄則】副詞的目的格 (Adverbial Objective) 5つのパターン!
 時・距離・方法・程度などを表す名詞が副詞的に働く用法
 @ 時・回数
   The parcel arrived last week.
   (荷物は先週届いた)
   It lasted three hours.
   (それは3時間続いた)
 A 距離・方向
   They jogged three miles to the beach.
   (彼らは浜辺まで3マイルジョギングした)
   He lives three doors from the post office.
   (彼は郵便局から3軒めに住んでいる)
 B 方法
   Do it (in) this way.
   こんな風にやりなさい)
   They cook (the) French style.
   (彼らはフランス流に料理する)
 C 程度
   They are all seventeen years old.
   (彼らはみな17歳です)
   She is three inches taller than her mother.
   (彼女はお母さんより3インチ背が高い)
 D 様態・付帯状況
   They traveled second-class.
   (彼らは2等で旅をした)
   We discussed the matter heart to heart.
   (私たちはその問題を腹を割って話した)
  この英文はAのケース!

C       will remain collected
         V1
        よく〜する ままでいる 落ち着いた

        (though (she is) murderous)
         挿入   省略
        (〜けれども (彼女)殺意のある)
               (=another lady)

        (注)×though a horsefly is murderousはダメ!

        murderous [形] レベル:12 英検:1級以上の単語
        (1) 人殺しの,殺意のある.
          用例 a murderous attack 殺人目的の攻撃.
        (2) (人・様相が)残忍な,凶悪な.
          用例 a murderous dictator 残忍な独裁者.
        (3) 《口語》 殺人的な,ものすごい.
          用例 murderous heat 殺人的な[うだるような]暑さ.

       【読解鉄則】 , (挿入) ,  (括弧による挿入)
        用法は、接続副詞挿入句・節を入れる!


       【読解鉄則】副詞節中の  S+be の省略
        必ず、主節のSと一致する!
        省略が起こっている英文は、省略語句を補って理解する!


        in presence of a horsefly,
        〜の目の前で  ウマバエ

        ウマバエの目の前で
        殺意があるけど
        (つまり、すきがあればウマバエを殺すつもり(笑い)
        よく落ち着いたままでいるということ

Another (lady)  but              .
      省略 will shudder at sight of a moth
           V2
もう一人 よく〜する 震える 〜を見て  蛾
 
      that ● is innocent of blood
          〜を欠いて   血
         (=人の血を吸うことはない)
      (注)● 名詞の欠落!

D Our fears, it is evident,
         挿入 
 私たちの恐怖  明らかな

 do not match in all respects
 〜ない 調和する  あらゆる点で  

 with our sense of physical danger.
 〜と  私たちの感覚  身体的な危険  

(参考)It is evident that our fears do not match….

E There are insects that ● make us feel that
 M(誘導副詞)                S´→ P´
     いる 昆虫      させる 私たち 思う 私たち
                   「人々一般」 

 we are in the presence of the uncanny.
 私たち 〜がいるところで  薄気味悪いもの
 「人々一般」          the + 形容詞

【読解鉄則】There is S 構文 新情報(New)の導入 2つのパターン
 @ 筆者の主張をサポートする実例の提示、一般的な事実の確認
 (参考)for example「たとえば」、in fact 「実際」、
     indeed「実際」などの語を補って読んでいきましょう

 A 筆者の主張を提示 (注)however や butを伴う
  この英文は、@のパターンです!


【読解鉄則】 SV(=使役動詞)O
 第5文型 SVOは、O(目的語)とC(補語)に必ず
 S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係がある!
 S make O V(原形不定詞)…「Sは(強制的に)Oをさせる」
   →  S´→ P´


 【読解鉄則】the + 形容詞 2つのパターン!
 (1) the rich (=rich people) 
   形容詞が示す人々を総括して言う文語的な表現

  用例 Do the rich understand the problems of the poor?
       (=rich people)                        (=poor people)
     (金持ちに貧乏人の問題がわかるだろうか)
  (2) the beautiful (=beauty)  抽象名詞に相当し、文語で使われる
  用例 Philosophers are concerned with the true, the good and
     the beautiful. (=truth, goodness and beauty)
     (哲学者は真善美を問題にしている)

F Many of us have this feeling about moths.
          →
 多く 私たち もつ この感情 〜について 蛾
 「人々一般」   (=we are in the presence of the uncanny)

G Moths are the ghosts of the insect world.
   蛾   =   亡霊      昆虫界

H It may be the manner
 【強調構文】 
   = 〜かもしれない 挙動 

 in which

 they flutter in unheralded out of the night
 彼ら ぱたぱた飛ぶ 予告なしに 〜から 夜 
  (=moths)

 新情報(New)

 that ● terrifies us.
     恐れさせる 私たち 
       「人々一般」
   (注)● もともと名詞があった場所!  
   旧情報(Given)

 【読解鉄則】 強調構文
 It 〜 that -  〜 に強調したい語(句)・節がくる!

 (注)実際は「区別化構文」「(他のなにものでもなくて)〜である」!

 【読解鉄則】 強調構文 2つの情報構造のパターン!
 @ It is 新情報(New) that 旧情報(Given).
  新情報(New)を導入して、今後の英文は新情報(New)をテーマにした話が展開する
 A It is 旧情報(Given)  that  新情報(New).
  この英文が、これまでの内容の要約になる(=キーセンテンス)


  ※ この英文は、@のパターンです!

I They seem to tap against our lighted windows
 彼ら 思われる 軽くたたく 〜にぶつかって 明かりのついた窓 
 (=moths)

 as though the outer darkness had a message for us.
 あたかも〜のように 外部の暗黒界 もつ メッセージ 〜に対して 私たち
                       「人々一般」

以上で、英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《5》【解説】を終わります (^.^)


【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《6》鉛筆.gif
次回、7月12日(火曜日)紹介予定です


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2022年07月05日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《5》

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《5》

今回は、論説文

あるテーマについて「筆者の主張」を説明した文章

筆者のRobert Lynd(ロバート・リンド)は
20世紀前半の代表的なイギリスのエッセイストとして
新聞雑誌で人気者でした。

彼は動植物にも関心が深く、
その知識がこの文章にも生かされています。

【方法】

@ 英文を数回読んで、英文全体の論旨や雰囲気をつかんで
  いくつかの質問に答えましょう!

  なお、この英文を1度読んで内容が理解できる人は
  めっちゃ読解力があると思います(笑い)

A 英文が隅々まで、文法的にも内容的にも
  理解できているかを10段階で自己診断しましょう!

  〈例〉完璧に読めたら【自己診断】10/10
     半分ぐらいなら【自己診断】 5/10

B 【解説】を参考に、

 「なぜ、英文が正しく読めなくなったのか?」

 その理由をつかみましょう!


@ When we think of the sufferings of human beings and animals at the hands―if that is the right word―of insects, we feel that it is pardonable enough to make faces at creatures so inconsiderate.

A But what strikes one as remarkable is that the insects that do most harm are not those that horrify most.

B A lady who will sit bravely while a wasp hangs in the air and inspects first her right and then her left temple will run a mile from a harmless spider.

C Another will remain collected (though murderous) in presence of a horsefly, but will shudder at sight of a moth that is innocent of blood.

D Our fears, it is evident, do not match in all respects with our sense of physical danger.

E There are insects that make us feel that we are in the presence of the uncanny.

F Many of us have this feeling about moths.

G Moths are the ghosts of the insect world.

H It may be the manner in which they flutter in unheralded out of the night that terrifies us.

I They seem to tap against our lighted windows as though the outer darkness had a message for us.


[出典‘Why We Hate Insects’Robert Lynd(1879-1949)エッセイ集 The Pleasures of Ignorance (1921)より]


【質問】

(1) この英文のTheme(=テーマ)は何でしょう? (英語で)

  答え:

  @ creatures(生き物) は ここでは何の単語の言い換えでしょう?(英語で)

  答え:

(2) A one は 本来なら何の単語の言い換えでしょう? (英語で)

  答え:

  この英文のMain Idea(=筆者の主張)は何でしょう? (英語で)

  答え:

  horrify【他動詞】の後には、何が省略されているでしょう? (英語で)

  答え:  

(3) B willは@【話者の意志】A【話者の推測】B【人の反復行為・習慣】のどれでしょう?

  (数字で)

  答え:

(4) C though murderous を省略語句を補って書き換えましょう? (英語で)

  答え:

(5) H It 〜 that・・・は、文法的に何構文でしょう? (日本語で)

  答え:


【自己診断】 /10

さて、どうでしたか?

次回【解説】を紹介します  (^.^)

【追伸で〜す】

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7月9日(土曜日)の予定です


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2022年07月02日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《4》【解説】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《4》【解説】

今回は、自伝(Autobiography)

英文を正しく読むためには
省略されているものは何かを
つかむことが大切です

【質問】の解答

(1) @の英文 A; (セミコロン)Bは、
  @ A⇒B(具体的な説明)でしょうか? 
  A 筆者の心に浮かんだことがAとBでしょうか? (数字で)

  答え:A

(2) Aの英文 than was likely

  省略を補って英文を書き換えましょう。 (英語で)

  答え:than it was likely to be solidly rooted in truth

  were the biographer dependent on existing sourcesは、
  文法上、どうして倒置されているのでしょう? (日本語で)

  答え:ifの省略による倒置

(3) B our lives as they really were の意味は何でしょう? (日本語で)

  答え:私たちの人生の実際の姿

(4) C 挿入節 as this would perhaps now be understood は
  文法的にどのような役割(=働き)をしているでしょう? (日本語で)

  答え:【名詞限定のas】で形容詞節を導く役割(=働き)

(5) F the need はどのような要求だと推測できますか? (日本語で)

  答え:出版社側の「書き直して欲しい」という要求

   my need は筆者のどのような要求だと推測できますか? (日本語で)

  答え:筆者が生涯の真実に基づく記録を残したいと思う要求

【解説】

(注)日本語訳は英語の語順に従って
   カタマリで原則的に左から右に訳して、
   同形反復は並列して解説しています
 

[状況]
アメリカの文芸批評家 Diana Trilling(1905-96)の晩年の自伝です。
同じく文芸批評家である夫の Lionel Trilling(1905-75)についても
書かれています。

@ Not long after Lionel's death,
 M(文頭副詞)
 〜ない 長く 〜の後 ライオネルの死
 (=ライオネルが亡くなってまもなく)

it occurred to me that
仮S           真S  
 浮かんだ 〜へ 私 

 【読解鉄則】 end weight
 長い主語[S]は、it [仮S=仮主語(形式主語)] に置き換えて、
 文の後に置く[真S=真の主語]!


 in our current spate of biographical writing
 M(文頭副詞)
 私たちの時代の流行っている 多数  伝記の執筆
 (=伝記の執筆がとても流行っている時代で)
 
 spate [名] レベル:11 英検:1級以上の単語
 (1) [C](可算名詞)《主に英国で用いられる》 大水.
   用例 in spate 〈河水が〉はんらんして 《★無冠詞》
 (2) [a spate]〔言葉などの〕ほとばしり 〔of〕.
   用例 a spate of words ほとばしり出る言葉.
   多数,続発 〔of〕.

I, too, might be discovered as a subject;
私 〜も 〜かもしれない 気づかされる 〜として 対象



【読解鉄則】 A;(セミコロン) 
;(セミコロン) ,(カンマ)よりも大きな分離を示す
独立した2つの節を結び付け、関連性を強調する
A;(セミコロン)
B「具体的説明」
(注) の内容は密接な関係がある!

この;(セミコロン)では、
 ; (セミコロン)の代わりにピリオドを打って2つの独立した文にしたり、
「,(コンマ)+ and」 で「重文」(=SV and SV)にすることもあるが、
 ; (セミコロン)の方が2つの節の内容の関連性をより明瞭に示すことができる

 

someone going through the documents of our marriage
 誰か   調べる        書類     私たちの結婚 
      ※ 形容詞句 前の名詞(someone)を修飾(=説明)!

 might even perceive that  →レポート文
          →
 〜かもしれない 〜さえ 気づく

【読解鉄則】 レポート文 
筆者の思考、発言の内容をthat節・wh節・if節(=名詞節)などで表現する文!
(参考)「節」とは大きな文の一部として使われる「文」のこと。


the two of us together made a more interesting subject
   2人 私たち 一緒 つくる より興味深い題材
   比較対象A 

than either of us alone (did).
                省略
〜より どちらか 私たち だけ
    比較対象B

【読解鉄則】比較構文(相対比較) 読解のポイント
 1 比較対象 比較対象は?    Aと
 2 比較基準 何を基準にして?
 3 比較結果 その結果は?    A> or A<
   比較構文は『共通点・類似点』を押さえる!(原則)
   (参考) 対比表現は『差異』を押さえる!


【読解鉄則】 比較構文(相対比較)
 比較対象(Aと)つまり 誰(何)とB(何)を比べているのかを押さえる!
 A: two of us together
 B: either of us alone
(参考) 比較対象 Aとは『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』! 


 この英文の ;(セミコロン)

 A 私も対象として気づかされるかもしれない
 B 私たちの結婚の書類を調べた誰かが気づきさえすることは、
   私たちのどちらか1人だけよりも2人一緒のほうが興味深い題材をつくる


 ということなので、の具体的な説明がではなくて、
 筆者の心に浮かんだことが、の2つのことであるということです。

  言い換えれば、

it occurred to me that in our current spate of biographical writing
I, too, might be discovered as a subject, and (it occurred to me that) someone going through the documents of our marriage might even perceive that the two of us together made a more interesting subject than either of us alone.

【読解鉄則】 省略
 省略は、一度出てきた語(句)の反復を避けるために起こる!
 省略が起こっている英文は、必ず省略語(句)を補って理解すること!


 ということになります。

A If this should happen,   【仮定法】
  M(文頭副詞)
  もし このこと  起こる
 (=前文の内容)
  (=もし万一このことが起こるなら)

【読解鉄則】 If S should 【仮定法未来】(=反実仮想) 
条件節If S should 〜(=条件節) 「もし万一Sが〜なら」
「未来」の実現の可能性が乏しい仮定を述べる場合)
帰結節の法は自由
(参考)この場合「助動詞の過去形」は現実との「距離感」を示します!


I wanted the undertaking to be more solidly rooted in truth
   →       S´      → P´ 
私 〜してほしいと思った その仕事   (より) 堅実に 基づく   〜に 真実 
 (=私はその仕事が堅実に真実に基づいてほしいと思った)

【読解鉄則】 英語の「時(とき)表現の3つのモード」
 @ 時表現がない(=動詞の原形)    【非事実】(願望・提案・要求の内容・命令)
 A 時表現がある(現在形・過去形など) 【事実】(現在や過去の事実)
 B 仮定法                  【反事実】(話者の仮定、願望)

【読解鉄則】SVO to V [行動促進型]
 第5文型 SVO to V は、O(目的語)と to V に必ず 
 S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係がある!
 S want O to V  「SはOに〜してほしいと思う」
   → S´→ P

 to V(to 不定詞)のイメージ:「(これから)〜すること」
 (参考)to は「→」(=矢印『指し示す』)


than (it) was likely (to be solidly rooted in truth)
   省略         省略
     それ 
  (=the undertaking)

       

 were the biographer dependent on existing sources.  【倒置文】
  V       S      C
   もし  伝記作者  頼る  〜に 現存する資料

  ifの省略による倒置

  =if the biographer were dependent on existing sources

 【読解鉄則】 ifの省略による倒置文

[point] ポイント

     were       Were
If  S  had   〜 ⇔ Had   S   〜.
     Should      Should


用例 
Were I in your place, I would do it at once.
条件節          帰結節
=If I were in your place, I would do it at once.
 (もしあなたの立場なら、すぐにそれをやるでしょう)

Had I known more about his character, I would not have trusted him.
=If I had known more about his character, I would not have trusted him.
(彼の性格についてもっとよく知っていたら、彼を信頼しなかったのに)

Should anything happen in my absence, ask him for help.
=If anything should happen in my absence, ask him for help.
(もし万一私がいないときに何かが起これば、彼に助けを求めなさい)

 than以下は、

もし伝記作者が現存する資料に頼るなら、その仕事はしっかりと
真実に頼る可能性があるより となります

【読解鉄則】 比較構文(相対比較)
 比較対象(Aと)つまり 誰(何)とB(何)
 比べているのかを押さえる!
 A: the undertaking to be more solidly rooted in truth
 B: (it=the undertaking) was likely (to be solidly rooted in truth)
 (参考) 比較対象 Aとは『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』! 


【読解鉄則】 従属節内 
 従属接続詞(as, than)が導く従属節内では

 1 省略 [語(語句)を省く]
 2 代用 [代名詞、代動詞に置き換える]
 3 倒置 [VSに語順をかえる] がおこるときがある!

 ※ この英文は@!

 Aの日本語例 

  もし万一このことが起こるなら、伝記作者が現存する資料に
  頼るとしても、その仕事がしっかりと真実に基づく可能性よりも、
  もっとしっかりと真実に基づいてほしいと思った。

B There are now few people alive
 M(誘導副詞) いる 今 ほとんど〜ない 人々 生きている
  (=生きている人はほとんどいない)

 with even a partially reliable knowledge of
 もつ 〜さえ 部分的に 確かな 知識    『何を?』 
 (=部分的でさえ確かに知っている)

 our lives as they really were.
 私たちの人生 〜のような それら 実際に 
        (=our lives)
 (=私たちの人生の実際の姿)  

 【読解鉄則】There is S 構文 新情報(New)の導入 2つのパターン
 @ 筆者の主張をサポートする実例の提示、一般的な事実の確認
  (参考)for example「たとえば」、in fact 「実際」、
      indeed「実際」などの語を補って読んでいきましょう

 A 筆者の主張を提示 (注)however や butを伴う

 この英文は、@のパターンです!



C We did not have eventful lives,
          →
 私たち 〜なかった もつ 出来事の多い人生
              (=波瀾万丈の人生)

 as this would perhaps now be understood,
 挿入
 このこと 〜だろう おそらく 今 理解される
  (=eventful lives)
 (=おそらく今現在理解されているだろう)

 この挿入節は、
 直前の名詞 eventful lives(出来事の多い人生)の概念を制限していて
 文法的には、形容詞節になります


【名詞限定のas】[直前の名詞の概念を制限して]
(1) [形容詞節を導いて]
  用例 The origin of universities as we know them is commonly
      traced back to the twelfth century.
     我々の知っている大学の起源は普通 12 世紀にさかのぼる.
(2) [形容詞・過去分詞・前置詞を伴い] 《★多くは成句を参照》
  用例 Socrates' conversations as reported by Plato are full
      of a shrewd humor.
     プラトンの伝える(ところによる)ソクラテスの会話はしんらつなユーモアに満ちたものである.


  この英文は、@のパターンです!

【読解鉄則】 代名詞・指示語
 代名詞(it, they, them, one(s),など)は「何を受ける?」
 指示語(this, these, that, those, both, such など)は「何を指す?」
 必ず文中の英語でチェックする!



but                 .
しかし

our private drama had its intensity
            →
私たちの私的なドラマ あった その激烈
(=私生活では、激しいドラマがあった)

D In the early eighties,
 M(文頭副詞)
    初期 80年代

 in an initial move to record our personal story,
 M(文頭副詞)
    最初の試み  記録する 私たちの個人的な話

I put on tape some thirty or more interviews
S V        O
 →
私 収めた テープ  30回 もしくは 以上 インタビュー
                新情報(New)

 【読解鉄則】 Information Structure(情報構造)
 英文は旧情報(Given) から新情報(New)へと展開する!


 【読解鉄則】 end focus
 新情報(New)や長く複雑な構造のものは、文の最後に置かれる!
  

 【読解鉄則】 SVO 文の要素の移動!
 他動詞のO(目的語)が新情報(New)として文の後に移動することがある!

 (注)「前置詞+名詞」はM(修飾語)

in which

【読解鉄則】 extra information(=追加、補足情報)
SV…, in which SV…
文が終わる ⇒  (そのモノ・コトのなかで)…

先行詞「モノ・コト」(=一つに決まる名詞)の追加及び補足説明をあらわす!
  (参考)学校文法では、関係代名詞の「非制限用法」or「継続用法」!

I answered questions
私 答えた   質問

    Lionel's    upbringings
    ライオネルの 育ち
     and           ,
    my       educations
    私の      教育

        literary
        文学上の 
    our   and    preferences,
        political
    私たちの 政治上の 好み

about     (and)                  .
〜について   省略
       good
       良い
    the  and   turns in our personal fortunes
       bad
       悪い  転機  私たちの個人的な運命

 【読解鉄則】 A and B  同形反復(=共通構文)
 等位接続詞(and, but, orなど)を見つけたら、
 何と何(語と語、語句と語句、節と節、文と文)をつないでいるか?
 (注)比較対象は『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!
 (参考)同形反復は並列して解説しています


E I at first thought that →レポート文
          →
 私 最初  思った 

 【読解鉄則】 レポート文 
  筆者の思考、発言の内容をthat節・wh節・if節(=名詞節)などで表現する文!
  (注) この英文は「S〈モノ・コト〉は〜を示している」
 (参考)「節」とは大きな文の一部として使われる「文」のこと。



 these in themselves might make a publishable volume.
 これら  それ自体 〜かもしれない なる 出版にふさわしい本  
  (=前文の内容)

F When this proved not to be so,
 M(文頭副詞)
 〜とき このこと わかる 〜ない そう  
      (=前文の内容)

 I accepted the need―my need―
    →           挿入  
 私 受け入れた 必要 ―私の必要―

 the needはコンテキスト(=前後関係)より
 最初はこれらを題材にして出版にふさわしい本になると思っていたのだが
 このことがそうではないとわかり、筆者が受け入れたことは、
 出版社側から「書き直して欲しい」という要求があったと推測されます

 【読解鉄則】  挿入― (―(ダッシュ)による挿入)
 用法は、挿入句・節を入れる!
 (参考)コンマ(,)や括弧(  )よりも「強調」や「思考の分断」を表現する!


   start again from the beginning
   始める 再び 〜から    初め
 to  and             .
   write this memoir
   書く  この回想録

 my needはコンテキスト(=前後関係)より
 出版社側の「書き直して欲しい」という要求が、
 まさしく筆者が生涯の真実に基づく記録を残したいと思う要求であり、
 両者の要求が一致したということです

以上で、英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《4》【解説】を終わります (^.^)


【追伸で〜す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《5》鉛筆.gif
次回、7月5日(火曜日)紹介予定です



posted by ついてるレオ at 11:16 | TrackBack(0) | 英文読解【応用編】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする