2021年09月30日

英文読解入門 4 句(phrase):Ving(動名詞・現在分詞)!

 英文読解入門鉛筆.gif [9回シリーズ]

 1 序論&基本5文型+α!
 2 英語構文ルールの理解!(品詞からの考察)
 3 句(phrase):to V(不定詞)!
 4 句(phrase):Ving(動名詞・現在分詞)!
 5 句(phrase):Vp.p.(過去分詞)!
 6 句(phrase):前置詞句(前置詞+名詞)!
 7 句(phrase)の判別法!
 8 節(clause)!
 9 節(clause)の判別法!

(注)日本語訳は英語の語順に従って
   カタマリで原則的に左から右に訳して、
   同形反復は並列して解説しています



 英文読解入門 4 句(phrase):Ving(動名詞・現在分詞)!

 復習ですが、

 句(phrase)とは、2つ以上の語が集まって
 そのなかに「S+V」を含まないもの

 文中で1つの品詞の働き[=役割]
 (名詞、形容詞副詞のいずれかの働き)をします


 では、今回は 2 Ving(動名詞)or Ving(現在分詞)

 【演習2】次の英文を読んで、Ving の働き[=役割]を答えましょう

  解答方法: 名詞用法、形容詞用法、副詞用法

 1 Having breakfast every day is very important for our health.

 2 I like watching soccer on TV.

 3 My hobby is taking pictures of interesting birds.

 4 He went away without saying anything.

 5 I have an uncle living in London.

 6 The boys making a chair are my classmates.

 7 Seeing the police officer, the man ran away.

 8 The train leaves Tokyo at nine, reaching Kyoto about noon.

 どうでしたか?

 【正解】

 1 Having breakfast every day is very important for our health. S(主語)名詞句=名詞用法
                      = 
    S                 V    C    M
   食べること 朝食 毎日  = とても 重要な 〜のために 健康    

 2 I like watching soccer on TV.    O(目的語)名詞句=名詞用法
    →
   S V  O          M
   私 好む 見ること サッカー 〜で テレビ

 3 My hobby is taking pictures of interesting birds.  C(補語)名詞句=名詞用法
          = 
     S    V   C
   私の趣味  = 撮ること 写真 興味深い鳥

 4 He went away without saying anything.  前置詞のO(目的語)名詞句=名詞用法
   S  V      M    O
   彼 行った あちらに 〜なしに 言うこと 何か
   (=彼は何も言わずに立ち去った)

   ※ 英語構文上は前置詞句(前置詞+名詞)(without saying anything)が
     M(修飾語=名詞以外を修飾)が分かることが大切です
 

 5 I have an uncle living in London.    形容詞句=形容詞用法
     →
   S V   O   M(名詞修飾)
  私 いる 叔父  住んでいる 〜に ロンドン
      ※ 形容詞句 前の名詞(uncle)を修飾(=説明)!

 6 The boys making a chair over there are my classmates. 形容詞句=形容詞用法
                            = 
       S  M(名詞修飾)          V    C(補語)
    少年 作っている 椅子 あちら    私の同級生
      ※ 形容詞句 前の名詞(boys)を修飾(=説明)!

 7 Seeing the police officer,   副詞句=副詞用法「時」
   M(文頭副詞)            
   見る  警察官       

   the man ran away.  
      S   V
   男性  走った あちらに
   (=警察官を見て、男性は走り去った)
   ※ 副詞句 主文の動詞(ran)を修飾(=説明)!

  (参考)学校文法では分詞構文(Ving(現在分詞)が副詞の働きをする用法)
      分詞構文の意味は5つ
      @「時」A「理由」B「条件」C「譲歩」D「付帯状況」


 8 The train leaves Tokyo at nine, reaching Kyoto about noon. 
           →           副詞句=副詞用法「付帯状況」
     S     V   O   M     M
     列車 出発して 東京    着く  京都 頃 正午
   (その列車は9時に東京を出発して、正午頃京都に着く)

   (参考)学校文法では分詞構文(Ving(現在分詞)が副詞の働きをする用法)
       英語構文上は、extra information(=追加、補足情報)ととらえればいい

 このことから

 【大原則】Ving の働き  ←ここは重要 試験にでます鉛筆.gif

  Ving(動名詞)の働き:文のS、O、C 前置詞のO

  Ving(現在分詞)の働き:M(名詞修飾)  or M(名詞以外を修飾)

 次回は、英文読解入門 5 句(phrase):Vp.p.(過去分詞)!

 について学びます (^.^)

  [関連記事]

 【ブログ】ついてるレオさん"Happy English School"学校.gif
 英語を学ぶ大原則! 基礎知識編 パート3 『機能語』 後編 ( 3 24 2021)

 もし興味があれば寄ってください (^.^)


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2021年09月29日

英文読解入門 3 句(phrase):to V(不定詞)!

 英文読解入門鉛筆.gif [9回シリーズ]

 1 序論&基本5文型+α!
 2 英語構文ルールの理解!(品詞からの考察)
 3 句(phrase):to V(不定詞)!
 4 句(phrase):Ving(動名詞・現在分詞)!
 5 句(phrase):Vp.p.(過去分詞)!
 6 句(phrase):前置詞句(前置詞+名詞)!
 7 句(phrase)の判別法!
 8 節(clause)!
 9 節(clause)の判別法!

(注)日本語訳は英語の語順に従って
   カタマリで原則的に左から右に訳して、
   同形反復は並列して解説しています



 英文読解入門 3 句(phrase):to V(不定詞)!

 句(phrase)は、
 2つ以上の語が集まって
 そのなかに「S+V」を含まないもの


 前回の単語レベルと同じように

 句(phrase)も文中で
 1つの品詞の働き[=役割]
 (名詞、形容詞副詞のいずれかの働き)
をします  ←ここは重要 試験にでます鉛筆.gif

 再度繰り返しますが
 働き[=役割]とは、その語(語句、節)が自分以外の他の語句と、
 どのような関係にあるかという「使われ方」のこと
をいいます

 句の呼び方は2種類あって

 @先頭にある語句による分類
 A文中での働き[=役割]による分類

 とありますが、英文解釈上ではAの分類の方が重要です

 〈例〉To use this dictionary is very useful for you.
     S             V     C   M
    使うこと この辞書   = とても 役に立つ 〜にとって あなた

    この英文の句(phrase):to V(不定詞)は
    to use this dictionary

    @では、不定詞句
    Aでは、名詞用法

    この英文で to use this dictionaryは文中で
    文の要素のS(主語)の役割を果たしているので
    名詞の働き、つまり 名詞句=名詞用法となります


  (注)学校文法では、名詞的用法といいますが、的は省略します

 【英語構文のルール】

 【大原則】文の要素と品詞のルール

   S(主語)  → 名詞のみ
   V(動詞)  → 動詞   (当たり前ですね)
   O(目的語)→ 名詞のみ
   C(補語)  → 名詞 or 形容詞
 ※ M(修飾語)→ 形容詞 or 副詞

 【大原則】品詞と文の要素のルール

  名詞  → 文のS、O、C 前置詞のO
        
         ただし「前置詞+名詞」はM(名詞修飾) or M(名詞以外を修飾)
  形容詞 → M(名詞修飾) or 文のC
  副詞  → M(名詞以外を修飾)

 よろしいですね

 句(phrase)をつくるのは 

 1 to V(不定詞)
 2 Ving(動名詞)or Ving(現在分詞)
 3 Vp.p.(過去分詞)
 4 前置詞句(前置詞+名詞)

 この4つです

 (参考)学校文法では、
  1 to V(不定詞)
  2 Ving(動名詞)or Ving(現在分詞)
  3 Vp.p.(過去分詞)は準動詞といいます

   英文の主役V(述語動詞)にはなれないですが、
   脇役として登場して文中で名詞形容詞副詞の働き[=役割]を兼ねる動詞です  

 では、最初は 1 to V(不定詞)

 【演習1】次の英文を読んで、to V(不定詞)の働き[=役割]を答えましょう

  解答方法: 名詞用法、形容詞用法、副詞用法

 1 To master English is not easy.

 2 We need to help each other.

 3 My dream is to become a doctor.

 5 I don't know how to swim.

 5 What is the best way to learn English?

 6 Please give me something to drink.

 7 My brother went to England to study English.

 8 I am very glad to see you.

 9 The teacher encouraged his students to ask questions.

 さて、どうでしたか?

 【正解】

 1 To master English is not easy.   S(主語)=名詞句=名詞用法
                = 
   S(主語)        V   C    
   習得する 英語  = 〜ない 易しい

 2 We need to help each other.    O(目的語)=名詞句=名詞用法
     →
   S  V  O(目的語)
   私 必要とする 助ける お互い

 3 My dream is to become a doctor. C(補語)=名詞句=名詞用法
     S    V  C(補語)
   私の夢  =  なる 医者

 4 I don't know how to swim.     O(目的語)=名詞句=名詞用法
        →
   S   V   O(目的語)
   私 知らない どのように 泳ぐ
         (=どのように泳いだらいいか=泳ぎ方)

   (参考)疑問詞+to V(不定詞)は、名詞句になります

 5 What is the best way to learn English? 形容詞句=形容詞用法
    C  V       S  M(名詞修飾)
   何    最も良い方法 学ぶ 英語
             ※ 形容詞句 前の名詞(way)を修飾(=説明)!

 6 Please give me something to drink.   形容詞句=形容詞用法
        →
        V  O1 O2    M(名詞修飾)
   どうか 与える 私 何か 飲む
  (=私にください) ※ 形容詞句 前の名詞(something)を修飾(=説明)!

 7 My brother went to England to study English. 副詞句=副詞用法「目的」
       S   V   M     M(名詞以外を修飾)
   私の兄[弟] 行った 〜へ イギリス 勉強する 英語
                ※ 副詞句 前の動詞(went)を修飾(=説明)!

 8 I am very glad to see you.       副詞句=副詞用法「感情の原因」
   S V    C  M(名詞以外を修飾)
   私 = とても 喜んで 会う あなた
          ※ 副詞句 前の形容詞(glad)を修飾(=説明)!

  (参考)to V(不定詞)の副詞用法は6つ
      @「目的」A「感情の原因」B「判断の根拠」C「結果」D「条件」E「形容詞限定」
      

 9 The teacher encouraged his students to ask questions. 形容詞句=形容詞用法
             →
      S      V        O       C
     先生   励ました   生徒    尋ねる 質問
                     『S´  → P´(意味上の主語→述語)の関係』

    この英文は、第5文型 S+V+O+Cの応用 
    文のC(補語)の位置に、to V(不定詞)が来たパターン

    この場合は、to V(不定詞)の働き[=役割]が形容詞句=形容詞用法です

    ただし、この英文は、英語構文上、
    to V(不定詞)が文のC(補語)であることがわかることが大切です


    【読解鉄則】SVO to V [行動促進型]
    第5文型 SVO to Vは、O(目的語)と to Vに必ず 
    S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係がある!
    V(=述語動詞)には
    @【願望・期待】want, like, wish, expectなど
    A【許可・容認】allow, permitなど
    B【依頼・命令・要求】ask, tell, advise, order, requireなど
    C【勧誘・説得】encourage, persuade, urgeなど
    D【強制】compel, force, obligeなど
    E【無生物主語構文】cause, enable, leadなど がくる!
    ※ この英文は、Cのパターンです



 このことから

 【大原則】to V(不定詞)の働き

  to V(不定詞)の働き: 
  文のS、O、C、M(名詞修飾)M(名詞以外を修飾) 
 ←ここは重要 試験にでます鉛筆.gif

   (注)前置詞のOはなし

 次回は、英文読解入門 4 句(phrase):Ving(動名詞・現在分詞)!

 について学びます (^.^)

 [関連記事]

 【ブログ】ついてるレオさん"Happy English School"学校.gif
 英語を学ぶ大原則! 基礎知識編 パート3 『機能語』 後編 ( 3 24 2021)

 もし興味があれば寄ってください (^.^)

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英文法用語を最も簡潔にわかりやすく解説してくれている本です (^.^)



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2021年09月28日

英文読解入門 2 英語構文ルールの理解!(品詞からの考察)

 英文読解入門鉛筆.gif [9回シリーズ]

 1 序論&基本5文型+α!
 2 英語構文ルールの理解!(品詞からの考察)
 3 句(phrase):to V(不定詞)!
 4 句(phrase):Ving(動名詞・現在分詞)!
 5 句(phrase):Vp.p.(過去分詞)!
 6 句(phrase):前置詞句(前置詞+名詞)!
 7 句(phrase)の判別法!
 8 節(clause)!
 9 節(clause)の判別法!

(注)日本語訳は英語の語順に従って
   カタマリで原則的に左から右に訳して、
   同形反復は並列して解説しています


 英文読解入門 2 英語構文ルールの理解!(品詞からの考察)
 
 みなさんは、
 品詞(ひんし)という言葉を
 聞いたことはありますよね

 日本語もそうですが英語の単語を
 文の中での使い方や意味を基準に
 分類したグループのことです。

 英語では、一般的に、品詞は

 「名詞、代名詞、形容詞、動詞、副詞、前置詞、接続詞、間投詞(感嘆詞)」と8つありますが

 英文を読解するためには、主に名詞、動詞、形容詞、副詞の理解が重要です。

 そのなかで名詞、形容詞、副詞を最初は単語レベルで考察していきます

 1 名詞 →「人やモノの名前を表す言葉」

   用例 a dog(犬) [C](可算名詞)
      
      much information(多くの情報) [U](不可算名詞)

   [関連記事]

   【ブログ】ついてるレオさん"Happy English School"学校.gif
   日本語と英語の違い! C名詞 ( 7 8 2021)   

 2 形容詞 →「主語の性質、状態などを表わす言葉」で名詞を修飾します。

   用例 high price(高い値段) 

       large population(多い人口)

 3 副詞 → 名詞以外を修飾する

   用例 I speak English fluently.  
       私 話す 英語 流暢(りゅうちょう)に

      She usually eats dinner about seven.  
      彼女 たいてい 食べる 夕食 頃 7時

 大丈夫ですね

 では、本題に入っていきます

 それぞれの単語は、文中での働き[=役割]があります

 働き[=役割]とは、その語(語句、節)が自分以外の他の語句と、
 どのような関係にあるかという「使われ方」のこと
をいいます    ←ここは重要 試験にでます鉛筆.gif

 具体的には、文のS(主語)、文のO(目的語)、文のC(補語)、
 前置詞のO(目的語)、M(名詞修飾)、M(名詞以外を修飾)のことです  

【演習1】次の下線の名詞の文中での働き[=役割]を答えましょう。 

 解答方法: S(主語)、O(目的語)、C(補語)、前置詞のO(目的語)

 1 This dictionary is very useful for you.
  
 2 I like soccer very much.

 3 My brother is an English teacher.

 4 You can't do this work without a computer.

 どうでしたか?

 【正解】

 1 This dictionary is very useful for you.
      S(主語)             前置詞のO(目的語)
    この辞書    とても便利な 〜にとって あなた
  
 2 I like soccer very much.
   S(主語) O(目的語)
   私 好む サッカー とても とても

 3 My brother is an English teacher.
   S(主語)            C(補語)
   私の兄[弟] 〜です 英語の先生 

 4 You can't do this work without a computer.
   S(主語)     O(目的語)    前置詞のO(目的語)
   あなた 〜できない する この仕事 〜なしに コンピューター

 このことから、名詞の文中の働き[=役割]はわかりますか?

 【大原則】

 名詞の働き[=役割] 文のS、O、C、前置詞のO
 ←ここは重要 試験にでます鉛筆.gif

 では次に進みます
 
 【演習2】次の下線の形容詞の文中での働き[=役割]を答えましょう。

  解答方法: M(名詞修飾)、M(名詞以外を修飾)、形容詞用法
  
 1 That large house is new.

 2 I saw something nice in the shop. 
 
 どうでしたか?


 【正解】

 1 That large house is new.
     M(名詞修飾)   C(補語)⇒形容詞用法
   あの大きな家     新しい

   ※ large(大きい)は後ろの名詞 house(家)を修飾[=説明]します

   (参考)学校文法では、形容詞の【限定用法】といいます学校.gif

   ※ new は文のC(補語)なので形容詞用法

   (参考)学校文法では、形容詞の【叙述用法】といいます学校.gif

 2 I saw something nice in the shop.
           M(名詞修飾)  
   私 見た 何か 素敵な 〜の中で 店

   ※ nice(素敵な)は前の名詞 something(何か)を修飾[=説明]します

 このことから、形容詞の文中での働き[=役割]はわかりますか?

 【大原則】

 形容詞の働き M(修飾語=名詞修飾) or 文のC ←ここは重要 試験にでます鉛筆.gif

 では次です

 【演習3】次の下線の副詞の文中での働き[=役割]を答えましょう。

  解答方法:M(名詞修飾)、M(名詞以外を修飾)

 1 I ran to the station quickly.

 2 I saw a very tall boy in the library.

 3 I like soccer very much.

 どうでしたか?

 【正解】

1 I ran to the station quickly.
               M(名詞以外を修飾)
   私 走った 〜へ 駅 急いで
   ※ 述語動詞(ran)を修飾[=説明]しています

 2 I saw a very tall boy in the library.
       M(名詞以外を修飾)
   私 見た とても背の高い少年 〜の中で 駅 
   形容詞(tall)を修飾[=説明]しています
           
 3 I like soccer very much.
          M(名詞以外を修飾)
   私 好む サッカー とても とても
   ※ 他の副詞(much)を修飾[=説明]しています

 このことから、副詞の文中での働きはわかりますか?

 【大原則】

 副詞の働き M(名詞以外を修飾)  ←ここは重要 試験にでます鉛筆.gif


 まとめ

 【英語構文のルール】

 【大原則】文の要素と品詞のルール

   S(主語)  → 名詞のみ
   V(動詞)  → 動詞   (当たり前ですね)
   O(目的語)→ 名詞のみ
   C(補語)  → 名詞 or 形容詞
 ※ M(修飾語)→ 形容詞 or 副詞

 【大原則】品詞と文の要素のルール

  名詞  → 文のS、O、C 前置詞のO

        
         ただし「前置詞+名詞」はM(名詞修飾) or M(名詞以外を修飾)

  形容詞 → M(名詞修飾) or 文のC

  副詞  → M(名詞以外を修飾)

 このことは、絶対に覚えておかなければならないルール228.gifです

 次回は英文読解入門 3 句(phrase):to V(不定詞)! について学びます (^.^)

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2021年09月27日

英文読解入門 1 序論&基本5文型+α!

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 1 序論&基本5文型+α!
 2 英語構文ルールの理解!(品詞からの考察)
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 4 句(phrase):Ving(動名詞・現在分詞)!
 5 句(phrase):Vp.p.(過去分詞)!
 6 句(phrase):前置詞句(前置詞+名詞)!
 7 句(phrase)の判別法!
 8 節(clause)!
 9 節(clause)の判別法!

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   カタマリで原則的に左から右に訳して、
   同形反復は並列して解説しています


 英文読解入門 1 概論&基本5文型+α!

 単語はたくさん覚えて、
 英文法もある程度勉強した。

 英文も自分なりに読んでいて
 簡単な英文は理解できるが
 ちょっと複雑な英文はわからない

 そんなことはありませんか?

 その理由の多くは、
 英語構文(=英文の構造)が
 理解できていないことになります

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 2 英語構文ルールの理解!(品詞からの考察)
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 「もう知ってるよ」という話も登場するでしょうが(笑い)
 何事も基礎は大切ですよね

 肩の力を抜いて楽しく学んでください

1 基本5文型(文の要素と修飾語)+3文型(受動態)の理解

  【英文の大原則】

  英語は「言葉の順序」で意味を伝えていく言語であり、
  原則的に語順は厳密に決められている。

  そして、英文は、ふつう
  主部[主題(〜は)+述部[陳述(〜である)]から成り立っている


  (注)正式には 主題(Theme シーム)+説述(Rheme リーム)といいます

  では、少し演習をしてみましょう

 【演習】次の英文を読んで、主部と述部の間に縦線(|)を入れましょう

  1 The phone rang.
  2 I like tennis very much.
  3 His mother is a teacher.
  4 My uncle lives in Australia.
  5 The teacher came into the classroom.
  6 Many beautiful flowers bloom in spring.
  7 The concert begins at seven this evening.
  8 The book on the desk is my father’s.

 どうでしたか? 

 うまく〈主部〉と〈述部〉に分けることができましたか?

 【正解】

    〈主部〉    〈述部〉
  1 The phone  | rang.

  2 I        | like tennis very much.

  3 His mother | is a teacher.

  4 My uncle | lives in Australia.

  5 The teacher | came into the classroom.

  6 Many beautiful flowers | bloom in spring.

  7 The concert | begins at seven this evening.

  8 The book on the desk | is my father’s.

 これは簡単ですね

 では、話を進めていきます

 「主部」の中心となる単語(名詞)「主語」(subject略してS)
 「述部」の中心となる単語(動詞)「述語動詞」(verb略してV)
  と呼びます。

 (実際には「述語動詞」は単に「動詞」と呼ぶことが多い)

 【大原則】英文は、基本は1文1動詞!

  S(構造上の主語)+V(述語動詞)・・・.

  1つの英文にV(述語動詞)は1つ


  ※ この文を単文(simple sentence)といいます

 そして

 英語の文はその「述部」の最初に来る
 V(述語動詞)の性質によって
 大きく5つのパターン(=文型)に分かれます
   ←ここは重要 試験にでます鉛筆.gif

 (注)これからは〈主部〉|〈述部〉の境の縦線(|)は省略していきます

 【第1文型】 S+V 

  用例1 Birds fly.
       S   V
       鳥  飛ぶ

  ただし、実際は、M(Modifier=修飾語(句)がくる場合がよくある

  用例2 My friends lives in Osaka.
          S    V   M
      私の友人 住んでいる 〜に 大阪

   M(Modifier=修飾語(句)がくる理由は、情報構造 (Information Structure)

   英語の構文勉強は、2つの考え方があります。
   @文法構造 (Grammatical Structure)から英文を理解する考え方150.gif
   A情報構造 (Information Structure)から英文を理解する考え方150.gif
 
   A情報構造 (Information Structure) は、
   学校ではあまり学ぶことがない考え方ですが、
   英語を読むときだけでなく、聞いたり、書いたり、
   話したりする際にも重要な役割があります。

  【大原則】@ 英文は、主に旧情報(Given) から新情報(New)へ展開される!
   用例  I walked into a room.  The room was enormous.
       旧情報(Given) 新情報(New)   旧情報(Given) 新情報(New)
       (私は歩いて ある部屋に入った その部屋は すごく大きかった)

  【大原則】A 英文は、必ず1つの文に新情報(New)が1つなければならない!
   用例 (a) I have a friend.    He lives in Osaka. 〇
        旧情報(Given) 新情報(New)  旧情報(Given) 新情報(New)
        (私は友人がいる  彼は住んでいます 大阪に)
       (b) I have a friend.     He lives.     ×
        旧情報(Given) 新情報(New)  旧情報(Given)
        (私は友人がいる  彼は住んでいます)

  (a)(b)は文法的には第1文型[SV]でどちらも正しい文ですが、
  情報構造的には(a)は正しい文ですが(b)は正しい文ではありません。

  (a)の文は in Osaka 新情報(New)が1つあります。
  (b)の文は 新情報(New)がありません。
  He lives「彼は住んでいる」は旧情報(Given)で、これだけ
  では情報構造的には正しい文にならないのです。

  用例3 He came home  safely yesterday.
       S  V  M(場所) M(様態) M(時)
       彼  来た 家へ   安全に  昨日
 
  実際、英文にはさまざまなM(Modifier=修飾語(句)がくる

  用例4 Those day  I  often  went  to Kyoto every weekend.
      M(文頭副詞) S M(頻度)  V  M(場所) M(時)
       当時    私  よく   行った 〜へ   毎週末

  文頭にM(Modifier=修飾語(句)がくることもよくある

 【第1文型の特徴】 Vは単なる「動作」「状態」をあらわす

【第2文型】 S+V+C(Complement=補語) [=主語説明文]

 用例 He was a teacher.  (be動詞)
     S  V   C(=補語)
    彼 だった   先生
    He became a teacher.  (状態変化動詞)
    彼 なった   先生
    He got angry.
    彼 なった 腹を立てて 
    She looks pretty.   (感覚動詞)
    彼女 見える 可愛い
    She kept silent.     (状態継続動詞)
    彼女 続けた 沈黙の
    She seemed happy.   (知覚(認識)動詞)
    彼女 思われた 幸福な

 【第2文型の特徴】S =(イコール) C 

  なお、第1文型・第2文型で使われる動詞を【自動詞】といいます

【第3文型】 S+V+O(Object=目的語)

 用例 I kicked the ball.  【動作動詞(=意志動詞)】
       →
     S  V  O(=目的語)         
    私 蹴った  ボール
   
 用例 I know Paris.    【状態動詞(=無意志動詞)】
       →
     S  V  O(=目的語) 
    私 知っている パリ

 【第3文型の特徴】SはOに物理的 or 心理的な力(→)を加える

【第4文型】 S+V+O1+O2

 用例 I gave Tom         a ball.
      →
     S  V  O1(=間接目的語) O2(=直接目的語)
    私 与えた トム       ボール
  
 【第4文型の特徴】SはO1<人>にO2 <モノ・コト> を与える

【第5文型】 S+V+O+C  [=目的語説明文]

 用例 I call her      Yuri.
      →
    S  V O(=目的語) C(=補語)
    私 呼ぶ  彼女   ユリ

    The news made her happy.
           →
       S    V O(=目的語) C(=補語)
     [原因]  →   [結果]
    その知らせ した 彼女 うれしい
    (=その知らせのせいで、彼女はうれしくなった)

 【第5文型の特徴】O+C に必ず『S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係』がある。

 (参考)実際はCには7つのパターンがあります

 なお、第3文型・第4文型・第5文型で使われる動詞は目的語(O)をとるので
 【他動詞】といいます


 【読解鉄則】 SVOC Cのバリエーション 7つのパターン!
 第5文型 SVO は、O(目的語)とC(補語)に必ず 
 S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係がある!


 @ SVO (to be) C  →「OがCである」 【C:名詞 or 形容詞
   I believe him (to be) kind.
     →   S´      → P´
   (私は彼は親切だと思う)
    【OCの関係】O=C

 A SVO as C →「OがCである」  【C:名詞 or 形容詞
   We regard our leader as trustworthy.
      →       S´   → P´
   (私たちはリーダーが信頼できるとみなしている)
   前置詞 as のイメージ:「同時」
   【OCの関係】O=C

 B SVO to V →「OはこれからVする」 
   I expect him to come early.
     →   S´   → P´
   (私は彼が早く来ることを期待している)
   to V(to 不定詞)のイメージ:「(これから)〜すること」
   【OCの関係】Oは(これから)〜する

 C SVO from Ving →「OにVさせない」
   Business prevented him from going.
           →    S´  ←・→ P´
   S[原因] ⇒ OC[結果] 論理=【因果関係】!
   (用事は彼が行くことを妨げた
    =用事のせいで、彼は行けなかった)
   【OCの関係】Oは〜しない

 D SVO V(toなし不定詞)→「OはVする」
   I saw her cross the street.
    →  S´→ P´
   (私は彼女が通りを渡るのを見た)
   【V:知覚動詞、使役動詞】
   【OCの関係】Oは〜する(能動)

 E SVO Ving →「OはVしている」
   I saw her crossing the street.
    →  S´ → P´
   (私は彼女が通りを渡っているのを見た)
   Ving(=動詞の現在分詞)のイメージ:「すでに〜している」⇒「実際に〜している」
   (参考)Ving=「躍動感」  動作の「イキイキ感」をあらわす!

   【V:知覚動詞、使役動詞、状態継続動詞(keep, leave)など】
   【OCの関係】Oは〜している(進行)

 F SVO Vp.p. →「OはVされる」
   I had my watch repaired.
     →   S´   → P´
   (私は腕時計を修理してもらった)
   Vp.p.(=動詞の過去分詞)のイメージ:「〜される・〜されている」
    [受身] 動作を受ける!

   (注)Vp.p.(過去分詞)には、「過去」の意味はない!  
   (参考)Vp.p.=『受身・完了分詞』
   【V:知覚動詞、使役動詞、状態継続動詞(keep, leave)など】
   【OCの関係】Oは〜される(受動)


 +α

【第6文型】 S + be Vp.p.(過去分詞)  [=第3文型 S+V+O(目的語)の受動態]

 用例 Lucy is loved by everyone.
         = ←
     S   V   M
    ルーシー 愛されている 〜によって みんな

    ※ この文型のbeは助動詞 
      ←:力を受ける

 (参考)Everyone loves Lucy.
            →
      S      V  O
     みんな  愛する ルーシー

     Lucy is loved by everyone.
         = ← 
      S   V   M

 【受動態の大原則】受動態は能動態のO(=目的語)をS(=主語)にした文

  もちろん、第1文型 S+V、第2文型 S+V+C(補語)に受動態はありません

  【第6文型の特徴】 Sは力(←)を加えられる

【第7文型】 S + be Vp.p.(過去分詞) + O(=目的語) [=第4文型 S+V+O1+O2の受動態]

 用例 I was given a present by Lucy.
       =  ←
     S  V    O(=目的語) M
     私 与えられた プレゼント 〜によって ルーシー

 (参考)Lucy gave me a present.
         →
     S   V  O1  O2
     ルーシー 与えた 私 プレゼント

     I was given a present by Lucy.
       =  ←
     S V     O(=目的語) M

   ※ この英文はO1(=間接目的語)がS(=主語)になった文

 【第7文型の特徴】V(be Vp.p.(過去分詞)の後にO(=目的語)がある

  (参考)学校文法では保留目的語といいます

【第8文型】 S + be Vp.p.(過去分詞) + C(=補語) [=第5文型 S+V+O+Cの受動態]

 用例 She is called Yuri (by me).
         = ←
     S   V    C(=補語) M
     彼女 呼ばれている ユリ (〜によって 私)
     『S´     → P´(意味上の主語→述語)の関係』

 (参考) I call her    Yuri.
      S  V   O(=目的語) C(=補語)
         →
      私 呼ぶ  彼女   ユリ
            『S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係』

      She is called Yuri (by me).
         = ←
      S   V    C(=補語) M
      『S´     → P´(意味上の主語→述語)の関係』

 用例 The room was kept clean by me.
            = ←
         S    V  C(=補語) M
      その部屋 ままにされた きれいな 〜によって 私 
      『S´       → P´(意味上の主語→述語)の関係』

  (参考)I kept the room clean.
        →
      S V O(=目的語) C(=補語)
      私 ままにした 部屋 きれいな
             『S´ → P´(意味上の主語→述語)の関係』

      The room was kept clean by me.
             =  ←
          S    V    C(=補語) M
       『S´        → P´(意味上の主語→述語)の関係』

  実際、Cに7つのバリエーションがあります

 【第8文型の特徴】S→C に必ず『S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係』がある。

  ※ この考え方はとても大切なのに意外と見落としている人がいます


 まとめ 

 【英文の大原則】

 英語は「言葉の順序」で意味を伝えていく言語であり、
 原則的に語順は厳密に決められている。

 英文:主部[主題(〜は)+述部[陳述(〜である)]


 【英語5文型+α】

 第1文型 S+V
 第2文型 S+V+C(補語)
 第3文型 S+V+O(目的語)
 第4文型 S+V+O1+O2
 第5文型 S+V+O+C

 第6文型 S + be Vp.p.(過去分詞)
 第7文型 S + be Vp.p.(過去分詞) + O(=目的語)
 第8文型 S + be Vp.p.(過去分詞) + C(=補語)

 【文の要素】

 S(主語)   → 主部の中心になる語、品詞は名詞のみがくる!
 V(述語動詞) → 述部の先頭に来る語、品詞は動詞がくる!(当たり前)
 O(目的語)  → 動詞の対象になる語、品詞は名詞のみがくる!
 C(補語)   → 動詞の意味を完全にするために補う語、
          品詞は名詞または形容詞がくる!

 S(主語)、V(述語動詞)、O(目的語)、C(補語)を
 「文の要素」(英文の骨組みになる語)といいます
 

 M(修飾語(句))
 →文の要素以外で、付属的な働きをする語(句)
  文中で形容詞(名詞修飾)副詞(名詞以外を修飾)の働きをする  

 次回は、英文読解入門 2 英語構文ルールの理解!(品詞からの考察)

 について学びます (^.^)

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posted by ついてるレオ at 10:33| 英文読解入門 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする