2021年06月30日

話すための英文法! B配置転換

 話すための英文法! B配置を崩してみる!

 今回は「配置転換」ハート.gif

 基本文型・修飾ルールによって
 作られた、英語の配置は
 しばしば意図的に崩されるぐ.gif

 たとえば、疑問文

 <例> Are you a student? (あなたは学生ですか)

    この文は、通常の配置
    You are a student.から
    be動詞 are が文頭に出されています

    中学1年生で習うルールですから
    誰もがご存じですよね

 でも、ここで、ある疑問

 「なぜ、疑問文になると
  配置が崩れるのでしょう159.gif

 「はい
  その理由は【配置転換ルール】150.gifがあるから」


 【配置転換ルール】とは

  配置が動かされるときには、感情・意図がある150.gif


 実は、疑問文の語順(倒置形)は
 疑問文だけの形ではないのです。

 感情が大きく動いたときの表現法なのです

 <例> Am I surprised! 
    (びぃぃっくり142.gifしたよ)

    「えっ、こんなのあるの?」

    「はい あります」

     I am really surprised. より
     はるかに強い感情を表わす文なのですぐ.gif

 "相づち文"なんかもそうです

 <例> I love Backstreet Boys. ― So do I.
    (私はバックストリート・ボーイズ大好きなの 僕もだよ)

 <例> I've not prepared for this test. ― Neither have I.
     (私 この試験学校.gifの準備をしてないの 僕もだよ)

     相手の発言が肯定文なら So v S.
     相手の発言が否定文なら Neither v S. で受けます   


 文頭に置かれた否定語句の後に倒置を続けると
 文に大きな感情の抑揚を込めることができます

<例> Never have I seen such a beautiful sight.
    (こんなに美しい景色ハート.gif 見たことがない)
 
    旅行に行って
    今まで見たことがない
    素晴らしい景色を見て感動139.gif

    「キャー、キレイ」おどろき.gifハート.gif
    「超感動」

    I have never seen such a beautiful sight.
    では表現が物足りない156.gifですよね

    
 大きな感情の動きをあらわす
 感嘆(かんたん)文も
 【配置転換ルール】の典型です

 <例> What a nice camera you have!
    (なんてすばらしいカメラカメラ.gifをもっているんだろう)

    →You have a very nice camera.

 <例> How fast he runs!
    (なんて速く164.gif彼は走るのだろう)

    →He runs very fast.

 <例> How cute that girl is!
    (あの女の子はなんてかわいいハート.gifんだろう)

    →That girl is very cute.

  (参考) 矢印の文は、普通の語順の文です


 最後に、疑問文や倒置文、感嘆文のような
 "派手な"配置転換以外でも
 定位置から要素が動かされるときがあります

 そのときでも 感情・意図がともないます

 <例> Yesterday, we had a party.

    (昨日、パーティー139.gifをしたんだ)

     時をあらわす語句は、文末が定位置だけど
     その配置が崩れ、前にだされているのは
    
     「ねえ、昨日のことなんだけど、僕らは・・・」
     とyesterdayにハイライトを当てているのです

 <例> In class she is as quiet as a mouse, but
     at karaoke she is wild!

    (授業中は彼女は静かだけど、カラオケじゃすごいおどろき.gifのよ)

     in class(授業中)を目立つ文頭において、
     at karaoke(カラオケ)57.gifと対比させています

     場所をあらわす語句も文末が定位置ですが
     「授業中は・・・、でもカラオケでは・・・」と
     文頭に出されています

 
 英語のネイティブスピーカーにとって

 配置は 英語文の設計図&意味を理解するよりどころ150.gif

 それだけに、
 ネイティブスピーカーは
 配置の変化には
 非常に敏感なのです

 今回は配置転換のルール151.gif
  
  配置が動かされるときには、感情・意図がある158.gif

 (続く)

  
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2021年06月29日

話すための英文法! A修飾方向

 話すための英文法! A修飾方向を身につける!

 今回は「修飾」151.gif

 修飾の基本は、2つ!

 「前」に置いて『限定』
 「後」に置いて『説明』

 たった これだけですぐ.gif


 たとえば 形容詞 red(赤い)に注目してください!

 <例>  That is a red car. (あれは赤い車です)

     この red は 名詞carの前に置かれて『限定』

    (参考)学校文法学校.gifでは【限定用法】と呼ばれています
 
 <例>  That car is red.  (あの車は赤い)

     この red は 後ろに置かれて『説明』です

    (参考)学校文法学校.gifでは【叙述的用法】と呼ばれています

 実は、

 「前」に置いて『限定』
 「後」に置いて『説明』

 この2つのテクニックは

 形容詞が名詞を修飾(=説明)するだけでなく
 あらゆる修飾(=説明)にも当てはまるのです
ぐ.gif

 じゃ、具体的にそのルールを見ていきましょう

 1 『限定』ルール (前から限定)

 <例> Ken is very tall. (ケンはとても背が高い)

    副詞  very(とても)が 
    形容詞 tall(背が高い)の前に
    置かれて意味を限定しています

 <例> I saw a dog in the park. (私は公園で(一匹の)犬を見た)

    限定詞 a(an)、the、some、many、muchなども
    名詞の前に置かれます

    (参考)学校文法では a(an)は「不定冠詞」、theは「定冠詞」、some、many、muchなどは「数量形容詞」と呼ばれています

    日本人はもちろん
    ネイティブスピーカーでも
    難しい162.gif限定詞

    限定詞を名詞の前に置くことで
    名詞が"文脈上どのような意味をもつのか"を限定しています

 <例> There is an apple on the table.
     (テーブルの上にりんごがあります)

    Come and have some fun with us.
     (おいで、僕たちと一緒に楽しもう)

    前置詞 on, withも
    名詞の前に置かれます。
    
    この前置詞も日本人が苦手な分野のひとつ144.gif

    その理由は、1つの前置詞には
    いろいろな意味があるから162.gif

    でも、前置詞の基本のイメージ150.gifをつかめば
    大丈夫ですよね

 <例> She may be sick. (彼女は病気かもしれない)

    助動詞 may が 
    動詞 beの前に置かれています

    助動詞は、動詞句の意味を限定します

    She is sick.   なら「彼女は病気です」となりますが
    She may be sick.  なら「病気かもしれない」
    She must be sick. なら「病気にちがいない」
    助動詞をbe sickの前に置くことで
    be illのいろいろな状態を限定するのです

 次に

 2 『説明』のルール (後ろから説明)

   英語では、名詞に説明を加えるとき、
   その語句は常に後ろに置かれます

   1の『限定』ルールが「絞り込む意識」に対して
   2の『説明』ルールは「説明を加えていく意識」

 すでに 昨日の日記 B主+動+説明語句【説明型】で 
 その一部を紹介していますが
 再度、ここでも説明します150.gif

 <例> Mike is a student. (マイクは学生です)

    主語 Mike について
    a student(学生)を
    後ろに置いて説明しています
 
    名詞句だけでなく 
    現在分詞(Ving)や過去分詞(Vp.p.)「前置詞+名詞」などを
    後ろに置くことで英文を作ることができます

 <例> Mike is  playing soccer.   【Ving】(進行形の文)
    (マイクはサッカーをしています)

    Mike is loved by everyone.  【Vp.p.】(受動態の文)
    (マイクはみんなに愛されています139.gif

    Mike is at home.      【前置詞句】
    (マイクは家自宅.gifにいます)


    場所や時をあらわす語句も『説明』ルールと同じです。
    「前置詞+名詞」を後ろに置けばいいのです

 <例> I met Mike at the station. 【前置詞句】(場所をあらわす副詞句)
    (私は駅でマイクに会った)

    I met Mike at seven p.m.   【前置詞句】(時をあらわす副詞句)
    (私は午後7時にマイクに会った) 


 次は 名詞句の説明ルール

 <例> The man crossing the street over there is Mr. Brown.
    【現在分詞(Ving)】
    (向こうの通りを横断している男性は、ブラウンさんです)

    That is a picture painted by Monet.  【過去分詞(Vp.p.)】
    (あれはモネによって描かれた絵です)

    I have a lot of work to do today.   【不定詞(to V)】
    (私はきょうする仕事がたくさんあります)

    それぞれ
    the man  の後ろに crossing the street over there
    a picture  の後ろに painted by Monet 
    a lot of workの後ろに to do today 
    を置いて名詞を後ろから説明しています

 次に、中学3年生で習った関係代名詞
 これは「wh修飾」と呼ばれて 同じ名詞句の説明です

 <例> This is the boy  who loves Mary. 
    (こちらはメアリーを愛している139.gif男の子です)

    この英文は もともとは2つの文
    @ This is the boy.
    A He loves Mary.  

    その文を こちらは「男の子」です と先に予告して(笑い)
    その後ろに who(heの代わり)loves Mary(メアリーを愛している)を置いて
    説明しているのです

 (参考) 関係詞(関係代名詞&関係副詞)についてはこちら
 【ブログ】ついてるレオさん"ハッピー日記"自宅.gif
 「英語を学ぶ大原則!」 基礎知識編 パート2 ( 1 21 2012)
   3 関係詞 を参考にしてください (^.^)


 次は 動詞句の説明ぐ.gif

 <例> I spend two hours cleaning the house.
    (私は2時間家の掃除をして過ごした)

    I left a note on the door, finding nobody home.
    (私は誰も家にいないとわかったのでドアのところに置き手紙を置いた)
   
    それぞれ
    I spend two hours      の後ろに cleaning the house    
    I left a note on the door の後ろに finding nobody home    
    を置いて 説明しています


 最後に[応用]タイムぐ.gif

 「学校文法学校.gifでは 
  第5文型 SVOC (主語+動詞+目的語+補語)があるのに
  昨日の基本文型では、その説明がありませんでした。
  どうなっているのですかえく.gif

 「はい 実は、
  第5文型 SVOC (主語+動詞+目的語+補語)は
  今日の『説明』のルール(後ろから説明)を
  使って説明できるのです。

  これは
  【目的語説明文】といって
  【他動詞型】の応用です 」


 <例> We     call  him  Ken.
     (私たちは彼をケンと呼んでいる)
     Everyone believes  him  a genius.
     (みんな彼のことを天才と信じている)
     I consider  him  honest.
     (私は彼が正直だと思っている)

    『説明』ルールは「説明は後ろから」150.gif

    上の英文は、him(彼)の後ろに
    Ken(ケン)
    a genius(天才)
    honest(正直な)
    名詞や形容詞を置いて説明しているのです
 
    説明語句には、名詞や形容詞以外も自由に置くことができます

 <例> I saw a dog cross the street.      【原形不定詞】
     (私は犬が通りを横断しているのを見た)

     I saw him running in the park.     【現在分詞(Ving)】
     (私は彼が公園を走っているのを見た)

     I heard my name called in the classroom. 【過去分詞(Vp.p.)】
      (私は教室で名前が呼ばれるのを聞いた)

     My homeroom teacher always tells us to study harder.
     【不定詞(to V)】
     (私の担任の先生はいつも私たちにもっと一生懸命162.gif勉強するように言う)


 今日のまとめ A 修飾方向151.gif
 
 「前」に置いて『限定』 
 「後」に置いて『説明』 

  たった2つです  (^.^)

  (続く)

posted by ついてるレオ at 10:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月28日

話すための英文法! @基本文型

 話すための英文法! @基本文型

 英語はとても単純な言葉です228.gif

 そして、

 最終目的は

 英語は話すことができて初めて役に立つぐ.gif

 そのためには
 英語のシステム150.gifを理解しなければならない

 ネイティブ(英語母国語話者:ネイティブスピーカー)がもつ
 シンプルなシステム150.gifを理解することで
 英語力は飛躍的に上がる145.gif

 英語で話すための文法事項は4つ150.gif

 @ 基本文型
 A 修飾方向
 B 配置転換
 C 時(とき)表現

 この4つのポイントさえ押さえていれば
 どんな英語文もつくることができるますぐ.gif


 今日は @基本文型について158.gif

 英語を勉強されている方は
 ご存じの通り

 英語の大原則151.gif

 英語は「言葉の順序」で意味を伝える言語で
 その語順は厳密に決められている。

 英文理解の鍵は文型にある228.gif

 学校文法学校.gifでは、文型はこのように習いました

 T SV  (主語+動詞)
 U SVC (主語+動詞+補語)
 V SVO (主語+動詞+目的語)
 W SVOO(主語+動詞+目的語+目的語)
 X SVOC (主語+動詞+目的語+補語)

 一方、「話すための英文法」では「基本文型」は4つぐ.gif

 @ 主+動+目【他動詞型】

 <例> I walk my dog every day.(私は毎日犬を散歩させる)
      →

     【他動詞型】のポイントは「力を及ぼす」151.gif
     主語(I)が目的語(my dog)に動作の力を及している!
   
     英語の語順発想228.gif
     「私→歩かせている→私の犬→毎日」

 (参考) この英語の語順発想139.gif 左→右への発想は大切かも159.gif

 【ブログ】ついてるレオさん"ハッピー日記"自宅.gif

  「英語を学ぶ大原則!」      ( 1 16 2012)
  「英語を学ぶ大原則!」 第1法則 ( 1 17 2012)
  「英語を学ぶ大原則!」 第2法則 ( 1 18 2012)
  「英語を学ぶ大原則!」 第3法則 ( 1 19 2012)
 
 次に 

 A 主+動【自動詞型】

 <例> I walk every day.(私は毎日歩きます)

     【自動詞型】は 主語の「単なる動作」151.gif 
     「私→歩きます→毎日」です

 そして

 B 主+動+説明語句【説明型】

 <例> She is a beautiful woman. (彼女は美しい女性です)

     【説明型】は「主語を説明する」型

     英語の語順発想228.gif
     「彼女 = (ひとり) 美しい 女性」

 (参考) 学校文法では習いません162.gif
     「be動詞には意味がない」という考え方があります

     「じゃ、何ですか?」というと
     ネイティブの意識では「単なるつなぎの言葉」ぐ.gif

     先ほどの is は「自動的に自然についてくる」感じで
     実際は She = a beautiful woman ということです158.gif

 [応用]

 この説明型はいろいろな要素を自由に使うことができます‼

 <例>  Ken was  angry at me.
    (ケンは    私に怒って141.gifいた)    【形容詞句】
     Ken was  a teacher.
            先生学校.gifだった)       【名詞句】
     Ken was  at home.
            家自宅.gifにいた)        【前置詞句】
     Ken was  reading a book.
            本83.gifを読んでいた)    【Ving】 (現在分詞)
     Ken was  surprised at the news.
            その知らせに驚いたおどろき.gif)  【Vp.p.】(過去分詞)
     Ken was  never to return home. 
           二度と故郷には帰らなかった) 【to V】(不定詞)

     学校文法では、
     「進行形」とか「受動態」とか呼ばれている文も
     実は【説明型】の文なのですね。

     ちなみに be動詞はwas(過去形)なので
     時間的に「遠く離れた」イメージ158.gif

 最後に

 C 主+動+目+目【授与型】

 <例>  I gave her a present. (私は彼女にプレゼントをあげた)
       →

     【授与型】のポイントは「手渡し」151.gif
     
     英語の語順発想228.gif
     「私→与えた→彼女→ひとつのプレゼント」プレゼント.png


 今日は英語の設計図
 @基本文型を紹介しました150.gif


 (続く)


 【追伸で〜す】

 「学校文法学校.gifでは 
  第5文型 SVOC (主語+動詞+目的語+補語)があるのに
  ここの基本文型では、その説明がありませんでした。
  どうなっているのですかえく.gif

  そんな声が聞こえてきそうですね

 「はい。第5文型 SVOC (主語+動詞+目的語+補語)は
  次回の『説明』のルール(後ろから説明)を使って説明します。」337.gif

 よろしくお願いします(^.^)

 
posted by ついてるレオ at 11:48| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする